石井市長の"てくて句歳時記"
更新日:2025年2月10日
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てくて句歳時記
令和7年2月
本市山麓部に位置する越木岩神社は、高さ約10メートル、周囲約40メートルにもなる花こう岩をご神体とする、県の天然記念物の森に覆われた、とても心落ち着く神社です。神社の創始は600年頃といわれており、今でも多くの伝統行事が行われています。毎年9月には、3歳までの子供に無病息災を願う「泣き相撲」が境内の土俵で催されます。
その越木岩神社は、令和4年から、大相撲三月場所が開催される時期に、二子山部屋が宿舎として利用しています。大きいお相撲さんが、のっしのっしと歩いている様子を見るだけでも壮観です。そして、2月中旬から3月にかけては、連日稽古が行われて、威勢の良い声が境内に響きます。(※)
境内では、ツバキの花が艶やかに咲き、3月頃には、自生するヤブツバキが見事な花をつけます。この時期に合わせ、病気にかからないように祈念する「鎮花祭(椿まつり)」が斎行されます。寒いこの時期に花を開くツバキの花言葉は、「控えめな優しさ」だそうです。寒い冬をもう少しで越えられそうなこの時期は、柔らかな日差しに優しさを感じるものです。もう少ししたら春ですね!
(※)今年は境内工事中のため、稽古の見学場所が限られます
≪写真≫越木岩神社に咲くヤブツバキ
バックナンバー
- 令和6年12月(ふゆあかり 三十年を 支え合い)
- 令和6年11月(市をつなぐ 橋上駅や 天高し)
- 令和6年10月(行列は 万葉衣装 秋まつり)
- 令和6年9月(睡蓮や 甲陽園の 大池に)
- 令和6年8月(歓声や 山ふところの 水遊び)
- 令和6年7月(鳴尾なる 一本松へ 南風)
- 令和6年6月(花卯木 かむさるように 百間樋)
- 令和6年5月(青蛙 はぐくみ継ぎて 学び舎に)
- 令和6年4月(晴れ渡る 廣田の山に つつじ咲く)
- 令和6年3月(若鮎や 生瀬トンネル 開通す)
- 令和6年2月(雪解風 きづなつむぎて 復興へ)
- 令和5年12月(北おろし まちと人とを 育みて)
- 令和5年11月(朝焼けの 沖からきたる 百合鴎)
- 令和5年10月(天平の 空からきたか 鬼やんま)
- 令和5年9月(学文の 坂本ですが 鳥渡る)
- 令和5年8月(いにしへの あの夏空を 忘れまじ )
- 令和5年7月(夏空に 塔屋の威風 六角堂 )
- 令和5年6月(北山の 花木喜ぶ 梅雨の空)
- 令和5年5月(一望の いちご畑や 鳴尾村)
- 令和5年4月(浜大根 咲いて鳥待つ 人を待つ)
- 令和5年3月(先人の 思いをつなぐ 桜かな)
- 令和5年2月(鳥も木も 頬を緩める 梅の花)
- 令和4年12月(落葉掃き 我がまち思う 宮っ子ら)
- 令和4年11月(時超えて 町を見守る 紅葉山)
- 令和4年10月(芸術の 秋を市民と 半世紀)
- 令和4年9月(学び舎に 子等の育てし 稲香る)
- 令和4年8月(ひたむきに 白球を追う 夏の空)
- 令和4年7月(海猫と 永遠の少年 帰還せり)
- 令和4年6月(思ひのせ 蘭学のみち 蛍舞ふ)
※西宮市政ニュース令和4年6月からおおむね月1回掲載
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