令和5年7月(夏空に 塔屋の威風 六角堂)
更新日:2023年8月10日
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てくてく歳時記
令和5年7月
今年で創立150周年を迎える今津小学校には、明治の文明開化を伝える擬洋風建築の「六角堂」が、威風あたりを払っています。
今津小は、明治6年に常源寺を仮校舎として創立しましたが、「今津にも美しい校舎を」という地域の教育への熱い思いから、建築費の大半を有志の寄付によって賄われた六角堂が、明治15年に建築されました。その後、第二次世界大戦の戦禍を免れ、何度か移設をし、公民館や幼稚園へと用途も変えてきました。昭和の一時期には取り壊しも検討されたそうですが、地域住民の思いが六角堂を存続させ、阪神・淡路大震災でも倒壊せずに残り、平成10年に現在の場所に落ち着きました。
令和3年には、県からは「景観形成重要建造物」に、市からは「都市景観形成建築物」にそれぞれ指定され、県内においても重要な建築物として認められました。当の今津小の子供たちにも人気なようで、「今津にしかないから」「歴史があってすごい」「落ち着くから」と言った声も聞こえてきます。
こうして六角堂に対する子供たちの思いに触れると、地域の歴史や、先人の熱い思いは、未来に受け継がれていくのだなと感じるのです。
≪写真≫今津小の正門と六角堂
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