令和4年11月(時超えて 町を見守る 紅葉山)
更新日:2023年2月7日
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てくてく歳時記
令和4年11月
西宮市民にとって、誇るべき象徴のひとつが甲山です。おわんを伏せたような特徴的な形状で、六甲の山からも離れぽつんとたたずんでおり、とても存在感のある山です。市民に愛されてきた甲山は、昭和33年に山頂までのロープウエーを設置する計画があり、市は予算を準備するまでに至りましたが、市民の反対運動が盛り上がり、計画は実現されませんでした。西宮の自然を市民が守る歴史は、海岸開発を巡る歴史とも相通ずるものがあり、今の西宮市が市民によって守られてきたことを甲山の姿からも感じるものです。
ロープウエーがなくとも、紅葉の季節は色づいた木々を間近に見ながら山道を登り、甲山から市街地を望むと爽快な気分になります。むしろ、文明の利器がないからこそ、この景色には価値があるのだと思います。
さて、市民のご意見として、景色をもっとよく見えるよう「山頂の木を伐採しては」、「山頂にも展望台を設置すべき」という声をお聞きします。「いや、今のままが一番よい」という声もあります。皆さんはどう思われますか。
多様な思いを受け止めながら、西宮市の発展を見守ってきた甲山。これからも市民と共に未来へ受け継いでいきたいと思います。
≪写真≫11月下旬の甲山
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