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ダンボールで生ごみを堆肥化リサイクル!

更新日:2018年9月12日

ページ番号:58456332

市では家庭から出るごみのおよそ4割を占めている「生ごみ」の減量化を図るため、生ごみの自家処理を推進しております 家庭でできる生ごみ減量法としてダンボール箱を使った生ごみの堆肥化をご紹介します

ダンボールコンポストとは、段ボール箱を利用した生ごみ処理容器のことです
その仕組みは、段ボール箱の中に、ピートモスやくん灰などを入れた簡単なもので、好気性(酸素を必要とする)の微生物の力によって生ごみを分解し、堆肥(肥料)を作るというものです
ダンボールを容器として使うことによって、生ごみの水分を蒸気として抜き出す効果と、中の好気性微生物に酸素を供給して生ごみを分解させる効果があります

コンポストに蓋をした状態

ダンボールコンポストには、次のようなメリット(長所)があります

  • 電気を使わない!
    ダンボールコンポストは、生ごみ処理機のように電気を使用しないので、電気代がかかりません。また、省エネにもなります。
  • 発酵剤などの薬品を使用しない!
    ダンボールコンポストは、微生物の力だけで生ごみを分解処理するので、発酵剤などの薬品を使用しません。生ごみを入れてかき混ぜるだけです。
  • 材料が安い!
    ダンボールコンポストは、ダンボール箱と2種類の土壌改良材があれば簡単に出来ます。
  • 安全な肥料として使える!
    ダンボールコンポストを使ってできた堆肥は、化学肥料を使わない安全な有機肥料として、畑や家庭菜園などで使用できます。

ダンボールコンポストに用意するもの各種


特別な容器や機械を購入する必要がありません。

上記材料については、ホームセンターや園芸店などで1,000円~2,000円程度で販売しています。

  • 厚めのダンボール箱…2箱 厚めの箱が向いています
    【大きさの目安】 ●ダンボール(縦32cm×横30cm×高さ34cm)
  • ピートモス 基材です(ダンボールに15リットルほどを入れます)
  • くん炭 基材です(ダンボールに10リットルほどを入れます)
  • スコップ 基材を混ぜるのに使います
  • ガムテープ 箱の組み立て、補強に使います
  • ダンボール箱を載せる土台 底の通気性を確保するためです ※今回は、発泡スチロール製を使用
  • いらなくなったTシャツなど 虫の侵入を防ぐため、ダンボールの蓋にします
  • 棒状温度計 コンポスト内の温度を測ります

1.ダンボール(2つ)を組みたてます

組立作業

 [今回使用しているもの]

  • ダンボール大(縦32cm×横30cm×高さ34cm)
  • ダンボール小(縦32cm×横30cm×高さ23cm)

大小のダンボールを作成

2.ダンボールの隙間を補強します

 ダンボールの隙間を全てガムテープで補強します 特に底部はよく補強してください

(土が漏れたり、虫の侵入を防ぎます)

補強しています 底を補強します


3.大・小のダンボールを重ねます

大・小 ダンボールを重ねます

4.ダンボールに混合した土(基材)を入れます

  • 基材を入れます 箱の6割程度が目安です
    基材のピートモスとくん炭を3対2の割合(ピートモス 約15リットル、くん炭 約10リットル)でダンボール箱の中に入れて混ぜ合わせます
  • 水を(1リットル程度)少しずつ入れ、ゆっくりとかき混ぜます

スコップで混ぜています

 土を入れる際、非常に舞いやすいので注意してください

 この時、土と一緒にスコップも入れておきます(混ぜたい時に、すぐ混ぜられます) 

5.ダンボールを台に乗せます

下から、空気を取り込めるように台に乗せます

箱の下はすのこ板、又は発泡スチロール(写真)の台に乗せ通気性を良くします

台に載せたコンポスト

6.Tシャツでフタを作ります(ご家庭用)

防虫・防臭のためにTシャツで蓋を作ります

(微生物は、蓋の部分を通して空気を取り入れ呼吸するので、蓋には布など空気を通すものを使用してください)

Tシャツを切って蓋にします コンポストに蓋をした状態


設置場所は、雨が当たらず、風通しや日当たりの良い軒下かベランダにしてください

冬場は凍らないよう、室内に入れてください

以上で出来上がりです

生ごみは500gが目安です

  • 生ごみはできるだけ早く・細かく・水を切って入れます 小さくするほど分解が早まります
  • たくさん入れすぎると分解が追いつかなくなり、虫の発生やにおいの原因になるので注意しましょう
  • 一度に大量の魚やイカの内蔵を入れると強いアンモニア臭がします
  • 数日経った生ごみは入れないでください

【分解されやすいもの】 米ぬか、廃食用油、魚のあら、肉、コーヒー殻など

【分解されないもの】 貝殻、玉ねぎの皮、大きな骨、卵の殻、とうもろこしの芯など

 ※腐った生ごみ、落ち葉、雑草などはいれないでください

毎日最低1回はかき混ぜましょう

  • かき混ぜて、酸素を行き渡らせ、生ごみの分解を助けます
  • 開始してから約1週間経つと生ごみの分解は本格的にスタートします

箱内の土の温度は20℃以上が理想

  • 生ごみを入れて、2~3日で発酵してくると、温度が50~60℃になり、水分が蒸発します
    温度計で温度変化を確認し、微生物の働きを確認します
  • 温度が低すぎる(10℃以下)と、微生物の活動が弱まり、分解が進まなくなります
    廃油や米ぬかなど高カロリーなもの、水分の追加を行なってください
  • 冬場は、保温のために被せるものはバスタオルか毛布などが有効です

【虫を寄せつけないために】

  • 必ず蓋をして、虫よけカバーをし、ゴム紐で固定します
  • 臭いがもれると小バエがよってきます、4~5日かき混ぜないとダニが発生します

成功のポイントは?】

(1)約15~20度の気温か室温が理想です

(2)生ごみを入れる量は、適量を守りましょう

(3)毎日一回はかき混ぜて土の中に空気を入れましょう

(4)温度が上がらない場合は、使用済みのてんぷら油や米ぬかを少量入れます

(5)ふたを必ず閉めて虫を寄せつけない

最後に入れた生ごみが完全に分解されるまでには1か月程度かかります
生ごみを入れた最後の日から10日間は、かき混ぜる作業を続けてください
最後に生ごみを入れてから1か月経ち、基材の中に生ごみが残っておらず、乾燥した状態になれば、
できあがりです

スタートしてから3か月ほどたって基材がべたついてきたら、生ごみの投入を終了し、熟成させましょう

【利用方法】

  • 作物の根元において有機マルチにできます
  • 苗床にできます

 プランターなどにご利用ください

虫がわいていますが?

  • 台所の生ごみも密封保管して、虫に卵を産ませないようにしましょう
  • ダンボールコンポストにきちんとガムテープで目張りし、虫よけキャップをかぶせて虫に卵を産ませないようにしましょう
    また土の温度が上がると虫が発生しにくくなります
  • 布等でしっかり蓋をし、虫を中に入れないようにしましょう それでも蛆虫を発見したら、速やかに箱の中身を大きなごみ袋に移して、空気を抜いて口をしっかり縛り、炎天下で2日間干してください
  • 酸欠と熱で蛆虫は死にますので、そのまま箱に戻してしまえば分解されてしまいます
  • 必ずフタをして、虫よけカバーをし、ゴムひもで固定します

※白くてふわふわしたカビが発生することがありますが、失敗ではありません そのまま続けることができますので、よくかき混ぜてください

臭いが気になりますが大丈夫ですか?

  • 生ごみからは多少の発酵臭がします
  • 早く分解が進むようにかき混ぜたり、くん炭や茶ガラを入れると和らぎます
  • 他には、通気性のよくない状態の場合があります。スコップを縦に差し込み、しっかりと空気を送り込みましょう
  • 使用済みのコーヒーかすを少量入れると防臭効果があります

生ごみを入れても、なかなか温度が上がりません。どうすれば良いでしょう?

  • およそ1週間ぐらいすると少しずつ上がっていきます
  • 食用油(200cc)や米ぬか(1握り程度)などを入れて、混ぜると温度が上がりやすくなります

カバーは、Tシャツ以外はダメですか?

  • Tシャツ以外でも大丈夫です
  • 微生物が好む空気を通しやすく、虫が入りにくい通気性の良い布などでも大丈夫ですただし、虫が入らないように、ダンボールと布の間に隙間がないようにしてください

生ごみ処理の方法はこの他にもたくさんあります
是非一度挑戦していただき、各ご家庭にあわせて工夫してみてください

お問い合わせ先

美化企画課

西宮市西宮浜3丁目8

電話番号:0798-35-8653

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