西宮市制が施行されたとき（大正14年4月1日）

　平成27（2015）年は市制施行90周年にあたります。大正14（1925）年4月1日、西宮町は西宮市となりました。

　市制施行のこの日、西宮神社周辺は多くの人でにぎわいました。

　朝9時から西宮神社の境内で奉告祭が行われました。玉串奉天、神前参拝のあと市関係者・来賓による祝賀式を行いました。

　その後、市民千余名が参列し祝杯をあげます。神社の拝殿前は人であふれています。「万歳」と書かれたのぼりが見えます。

　式典を終え、来賓は花自動車に乗って東口公会堂へ

　宴会は市関係者、来賓、寄付者のほか新聞記者なども含め、数百人にもおよび、会場では西宮の芸妓による「市制祝賀踊り」が披露されました。

　一方、西宮神社周辺では男女変装隊、屋台、山車が繰り出し、また余興場となった西宮郵便局（田中町）の裏手の広場では素人玄人諸芸大会、相撲などが行われました。

　夜は市庁舎も各家々も満艦飾で飾られ、街の中は提灯行列、旗行列が行われ、活動写真の映写があったりなど、一日中「煮えくり返るような騒ぎ（神戸又新日報より）」だったようです。