西宮の気象
更新日:2024年9月19日
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気象測定
気象条件は、大気汚染状況を把握する際に最も重要な情報となります。
西宮市は南北に長く、南は大阪湾に面しており、中央は六甲山系が東西に横断している地形になっています。
瀬戸内海性の気候ではあるものの、複雑な地形のため、北部地域(塩瀬及び山口地区)と南部地域(本庁、鳴尾、瓦木及び甲東地区)では、気象条件が異なります。また、南部地域においても雨の降り方が大きく異なる場合もあり、変化に富んでいます。
このため、気象条件を広域的に把握するため、すべての測定局に風向風速計を設置するとともに、西宮市役所・鳴尾支所・甲陵中学校・山口小学校・塩瀬の各局で気温・湿度・降水量を観測しています。
気温・湿度・降水量
【気温について】
気温の変化は、日常生活や植物の生育などに大きな影響を与えています。大気汚染測定においても夏季の光化学オキシダント濃度や冬季の窒素酸化物濃度などに大きな影響を及ぼしています。
南部と北部で年間平均気温は1~2℃程度異なります。そのため、南部地域では雨となっていても北部地域では雪が降っていることもあります。
北部では冬季の冷え込みが厳しく、夏季は南部地域同様かなり高温になっています。
ここ数年間の市内の平均気温の推移をみると横ばい傾向にありますが、観測開始からみると平均値および最高値は上昇傾向にあります。
【湿度について】
湿度とは大気の乾燥・湿潤の度合を示しており、気温同様、日常生活(洗濯物の乾きなど)や健康管理、衛生管理(ダニや食中毒の発生など)、冬季に多く発生する火災状況などに大きな影響を与えています。
湿度のもとは大気中に存在している水蒸気であり、この水蒸気は、地球表面(主に海や湖沼、河川)の水が蒸発したものです。水蒸気は、雲となり降水現象となるなど水の状態(相)の変化や、凝結や再蒸発などによって潜熱のかたちで大気の熱輸送にも関与しています。また、赤外線を吸収する作用や放射することで大気の放射収支量の変動に影響を与えています。
過去の測定結果からみると、夏季は高く高温多湿に、冬季は低く乾燥しています。
【降水量について】
大雨は洪水、浸水、土砂崩れなどにより市民の生活・財産に甚大な被害を与え、渇水時には水不足や農作物の生育被害など市民生活に大きな影響を与えるなど、降水量とわたしたちの生活には密接な関係があります。また、降水量は大気汚染状況にも大きな影響を与えています。大気汚染常時監視測定結果を解析する際の参考にするため、5測定局で降水量の測定を実施しています。また、防災データとして活用するため、西宮市災害対策課にデータを提供(塩瀬局を除く)しています。
日本は温暖湿潤気候であるため、夏季は多雨、冬季は少雨の傾向があります。
近年、夏季にゲリラ豪雨と呼ばれる短時間に数十ミリの猛烈な雨を観測することが多くなっています。
令和5年度の降水量は平年なみでした。
気温、湿度、降水量の詳細なデータは添付ファイルをご覧下さい。
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風向・風速
風は、大気運動の指標として重要な気象要素です。台風や発達した低気圧・前線が通過する際に発生する強風や突風は災害をもたらすほか、大気汚染の状況についても大きな影響を与えています。
風向を調べることで、どちらの方向から大気汚染物質が運ばれてきているのかがおおよそ分かるため、汚染物質の発生源の方向を推定することができます。通常、自動車排出ガス測定局では測定目的としている道路の風下側に立ったとき、汚染物質濃度が高くなります。
南部地域は、1日の動きをみると、昼間は海風(南西風)、夜間から明け方は陸風(北北東風)が交互に吹き、年間でみると北北東よりの風が多く、夏季に南西よりとなります。北部地域は六甲山系に位置するため、北西からの風が多くなっています。
令和5年度は、南部地域で北もしくは北東よりの風が多く、北部地域では西もしくは北西よりの風が多く観測されました。
令和5年度の各測定局の風速及び最多風向データは添付ファイルをご覧ください。
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