戦争体験談「戦争中の思い出」
更新日:2023年8月2日
ページ番号:48062226
戦争中の思い出
鷲田 一雄
昭和19年、父が出征したため母と共に群馬県北部の醤油製造を営んでいる母の実家に疎開しました。
田舎の小さな町で大きな空襲もなくのんびり小学校に通いました。或る日、真っ白な飛行機雲を引きながら空を飛ぶ米軍のB-29の姿に見とれていたら母に強く叱られた事など思い出します。
そのうちに学校からの集団疎開で尾瀬ヶ原の近くの農家に数か月泊まり込みで行きました。朝食はアワとヒエのおむすびでめずらしくおいしく頂きました。
昭和20年3月9日の夜、南の東京方面の空が真っ赤になり、次の日に東京が大空襲で焼けたことを噂で知りました。
終戦後、この小さな町にもアメリカの進駐軍が来ました。私達子供は米軍ジープに群がり「ギブミーチョコレート」と、手を出しました。そのチョコレートのおいしかったこと!
学校では先生が黒板に“Peace is again all over the world”と書き、皆暗唱させたれました。今でもすぐ口に出して言える事が面白いですね。
子供にとって、戦争から敗戦の世の中の激動はとても刺激的で思い出深い記憶です。
令和5年8月1日寄稿
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