【災害対策】家庭・職場での飲料水備蓄のお願い
更新日:2024年4月1日
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飲料水備蓄の必要性について
地震や自然災害の発生により蛇口から水が出なくなった場合、上下水道局は給水車や災害時応急給水ステーションなどで水をお配りすることとしており、各種設備の整備を進めています。しかし、道路交通の麻痺により給水車の到着が遅れることや、悪天候などによって必要な水をすぐにお届けできなくなる可能性があります。また、応急給水の行列に並び、水の入った重いポリタンク等を自宅まで持ち帰ることは大変な労力です。
そのため、特に他の水道事業体などによる応援体制が整う「発災後3日間」までは、各家庭や職場で備蓄している飲料水が頼りになります。皆さまのご家庭や職場においても、非常時に備えて飲料水の備蓄をお願いします。
必要な備蓄量について
人間が生きていく上で重要な水分は、栄養を体中に送り不要なものを排出する重要な役割を担っています。1日における水分の摂取量と排出量は、どちらも2.5リットルとされており、これに若干の余裕を加えて、3リットルの水を1日分の目安として備蓄をお願いしています。
そして、他の水道事業体などによる応援体制が整う「発災後3日後」までの水分を最低限ご準備いただきたいと考えております。そのため、1人1日3リットルの水を最低3日分、できれば7日分を備蓄していただきますようお願いします。
(参考例)4人家族の場合
→3リットル×3日~7日間×4人=36リットル~84リットル
飲料水の備蓄方法について
水道水を備蓄する場合
1.必要なものを準備してください
- 蓋が付いた密閉できる容器(10L程度の水を持ち運びしやすいポリタンク、ペットボトルなど)
→満水時の持ち運びや汲みなおしを考慮した大きさのものを用意しましょう。 - 食器用洗剤
- 手洗用せっけん
- 水道水(浄水器を通したり煮沸消毒したりしていない水道水)
2.手をよく洗う
手には目に見えない雑菌がたくさん付着しています。保存する水道水や容器に雑菌が入ってしまうと、水中や容器内で雑菌が繁殖してしまい、保存しても飲用水として使えなくなる可能性があります。そのため、作業を行う前には手を十分に石けんなどで洗ってください。
3.容器を十分に洗浄する
容器にほこりや汚れなどが残っていると、雑菌が繁殖する可能性があります。食器用洗剤や水道水(流水)などを用いて十分に洗浄して、容器を清潔な状態にしてください。特に容器の底や蓋の部分も洗い残しがないよう注意してください。
4.空気が残らないように「容器の口元いっぱい」まで水道水を「直接蛇口から」入れる
容器内に空気が残っていると、空気中の雑菌が水道水に繁殖する可能性があります。必ず容器の口元いっぱい(水道水が容器からあふれる程度)にまで水道水を入れて容器内の空気をなくした上で、蓋を閉めてください。また浄水器を通した水や煮沸消毒した水を入れてしまうと、水道水中の塩素による消毒効果がなくなってしまうため、浄水器の付いていない蛇口から直接水道水を容器に入れてください。
5.冷暗所で保管してください(保存期限は常温で3日、冷蔵庫なら10日程度。)
水道水の塩素の効果を長続きさせるには、冷暗所での保存が大切です。直射日光が当たらず風通しの良い、涼しい場所で保管してください。常温で保存する場合は3日まで、冷蔵庫なら10日程度は保存が可能です。なお、水を飲むときは直接口を付けて雑菌を増やさないようコップを使って飲むようにすると共に、一度使い始めた後は早めに使い切るようにしてください。また期間が過ぎてしまった水は、手洗いやトイレなどの生活用水にご利用ください。
市販のペットボトル水などを備蓄する場合
市販されているペットボトルの飲料水や、長期保存が可能な災害時用備蓄水などを購入する方法もあります。この場合は、製品の保存方法や賞味期限など、各メーカーの注意事項や本体に記載されている留意事項をご確認ください。
「ローリングストック法」で手軽な備蓄を!
大量の備蓄用飲料水を一気に購入すると、賞味期限が到来したときの処分や買い足しなどが面倒になります。そこで、飲み水などを普段から少し多めに買っておき、使った分だけ新しく買い足すことで、いつも一定の量を簡単に備蓄することができます。この方法を「ローリングストック法」と言います。簡単ですので是非お試しください。
なおローリングストックの方法については、市ホームページ「 非常持出品・備蓄品を用意しておきましょう」も併せてご参照ください。
備蓄していた水を使い切った場合
ご家庭での飲料水が不足した場合、市内公共施設等で開設する「応急給水ステーション」で給水を受けることができます。自宅や会社、主な立ち寄り先の付近でどこにあるのかなどをお確かめください。
応急給水を受ける場合に備えて準備すべきものやご協力いただきたいことなどがございます。災害時応急給水ステーションに向かわれる前や災害時に備えた準備の際にお確かめください。