「生物多様性保全上重要な里地里山」に西宮市から3箇所選定されました!
更新日:2019年1月29日
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里地里山とは、原生的な自然と都市との中間に位置し、集落とそれを取り巻く二次林、それらと混在する農地、ため池、草原などで構成される地域で、これまで長い時間続けられてきた、人と自然の営みの中で作り上げられてきました。そして、農林業など人々の暮らしを支えてきただけでなく、草花や鳥、昆虫など様々な命を育んできました。
この度、環境省では、全国から「生物多様性保全上重要な里地里山」として500箇所を選定しましたが、西宮市からも3箇所が選定されました。
詳しくは、下記環境省ホームページをご覧ください。
・環境省 「生物多様性保全上重要な里地里山」ホームページ(外部サイト)
西宮市内で選定された「生物多様性保全上重要な里地里山」
※「重要里地里山」の土地の立ち入り等に当たっては、事前に承諾を得ることが必要な場合があります。なお、今回の重要里地里山の選定は、地域の人々の暮らしや、農林業の営みや土地の利活用等に対し新たな制約や規制等を生じさせるものではありません。
ナシオン創造の森(国見台1号緑地)
ナシオン創造の森は、西宮市北部の住宅地に隣接している約14haの山林です。市街地にありながら良好な環境が残されトノサマガエル、ニホンアカガエル、ニホンリス、キンラン、ギンラン等里地里山に特徴的な動植物の生息・生育が確認されています。
地域の市民団体「ナシオン創造の森育成会」が西宮市から林内の整備活動の許可を受け、森の整備活動に取り組んでいます。間伐、下草刈り、雑木の除伐などを行い、多様な生き物が生息する環境を整えています。普段は一般公開されていませんが、地域の小中学生の、自然体験学習の指導や森を活用した観察会などのイベントを開催しています。
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甲山グリーンエリア
「甲山グリーンエリア」は、西宮のシンボル「甲山」と
その周辺の自然環境を含む地域一帯のことを指し、山林、河川、池、湿地、農地などに様々な動植物が生育しています。
「甲山自然環境センター」という環境学習の拠点施設や県立甲山森林公園などを中心に、西宮市の市街地から車で20~30分という身近な場所にある自然体験ができる貴重なフィールドです。
西宮市では、「甲山グリーンエリア地域連携保全活動計画」を平成26年3月に策定し、市、NPO、ボランティア、地域住民、企業等各主体の協働により森林の除伐や間伐、湿原での落ち葉かきなどにより都市型里山としての機能の維持や、森林、湿原の保全を図っています。
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社家郷山
社家郷山は、六甲山系東端に位置する森林です。トノサマガエル、カスミサン
ショウウオ、ヒメアカネ、ミヤマアカネなど里地里山に特徴的な種が生息しています。
生活協同組合コープこうべが兵庫県「企業の森づくり」制度を活用し、森の整備を行っています。また、現地での体験学習などにも取り組まれています。
また、甲山自然環境センター「社家郷山キャンプ場」があり、野外活動や環境学習の拠点として活用されています。