生物多様性にしのみや戦略の推進
更新日:2019年4月22日
ページ番号:77478320
「未来につなぐ生物多様性にしのみや戦略」について
西宮市は、大阪、神戸という大都市の中間にありながら、北部には六甲山系、南部には野鳥が飛来する貴重な干潟や砂丘、またその2つをつなぐ軸となる武庫川、夙川などの豊かな自然に恵まれており、多様な動植物が生態系を構成しています。
しかしながら昨今、人間活動や開発による影響、地球温暖化による影響などにより、豊かな自然や生物の多様性に及ぼす影響が懸念される事態が進行しています。
「未来につなぐ生物多様性にしのみや戦略」(以下「戦略」という。)は、そのような状況を踏まえ、市内の自然環境や生物多様性に関してこれまでに実施してきた取り組みを体系的に整理し、市民・事業者・行政が共有できる基本指針として当初、平成24(2012)年3月に策定しました。現在の戦略は、昨今の社会情勢や、本市における関連計画の改定などを受け、平成31(2019)年3月に見直しをおこなったものです。
リンク
未来につなぐ生物多様性にしのみや戦略2019-2028 本編(PDF:17,802KB)
未来につなぐ生物多様性にしのみや戦略2019-2028 概要版パンフレット(PDF:6,020KB)
戦略の社会的な役割
西宮市には、豊かな自然環境を将来にわたって引き継いでいくため、次の3つの社会的役割があります。
域的な役割 | 山間地と大阪平野の平地をつなぐ自然地形上の特徴をあわせ持っており、行政区を超えた広域的な自然環境保全に貢献するとともに、阪神地域の市民や企業の自然環境保全意識を高めるためのフィールドとしても活用されるべき社会的な役割があります。 |
---|---|
西宮市独自の生態系を守る役割 | 剣谷湿原や甲山湿原等の湿原、ナシオン創造の森や社家郷山等の里山、生態系ネットワークの拠点となる甲陽園大池等の池沼や、それらをネットワークとしてつなぐ中小河川など多様な生態系を有しており、それらを将来にわたって保全する役割があります。 |
国際的な役割 | 甲子園浜、御前浜・香櫨園浜は、阪神間に唯一残された貴重な干潟や自然海浜を有しており、国際的な役割を考えなければならない渡り鳥が多く飛来します。そのため、生物多様性の問題を国際的視点から地球規模で考え、生態系を保全する役割があります。 |
戦略の位置付け
西宮市では、「環境学習都市宣言」の理念を具体化するため、西宮市環境基本計画を策定しています。
本戦略は、第3次西宮市新環境計画の個別計画として位置付けられます。
戦略が目指す西宮市の将来像
「生物多様性にしのみや戦略」では、環境学習都市宣言の趣旨を踏まえ、生物多様性の保全と持続可能な利用を進めるため、「5つの基本的な考え方」を事業展開の柱として、望ましい将来像に向けた取り組みを進めて行きます。
望ましい将来像
~環境学習を通じ、豊かな心を育み、自然の恵みを未来につなぐまち・にしのみや~
西宮市の豊かな自然やそこで育まれてきた豊かな心、先人から引き継がれてきた文化・伝統・知恵などを未来へ引き継いでいくため、環境学習を通じて、子どもから大人までの各世代が、生態系に配慮した地球にやさしい営みを持続していくまちの実現を目指します。
基本的な考え方と目標
基本的な考え方
(1)学びあうまちのしくみを育てます
(2)地域に根づいた多様な主体による参画と協働を進めます
(3)歴史・文化を継承し、安心・安全で快適なまちづくりを進めます
(4)人と自然が共生するまちを目指します
(5)地球規模のつながりを意識して戦略を推進します
基本目標
(1)環境学習を通じた人づくり、地域づくり、しくみづくり
(2)生息状況の把握と保全体制の構築
(3)まち・山・川・池沼・海のつながりの確保と広域的な視点での自然環境の保全
生態系ごとの将来像と行動計画
各主体の役割
西宮市の生物多様性を豊かな状態で次の世代につなぐためには、市民・事業者・行政等の各種主体が、それぞれの立場で取り組みを行いながら連携することが大切です。
市民 |
|
---|---|
事業者・NPOなど |
|
行政 |
|
PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Readerが必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。