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被保護者健康管理支援事業の実施

更新日:2024年11月21日

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【概要】

令和3年1月から、データ分析に基づいた、西宮市被保護者健康管理支援事業を実施しています。

【背景】

生活保護受給世帯については、その約8割が何らかの疾病により医療機関を受診しています。また、一般世帯と比較して、適切な食事習慣や運動習慣が確立されていない傾向があります。これらのことから、被保護者は、多くの健康上の課題を抱えているにも関わらず、健康に向けた諸活動が低調であると考えられ、こうした被保護者の特性を踏まえ、医療と生活の両面から健康管理に対する支援を行うことが必要となりました。
このような背景から、平成29年度、国の検討会から健康管理支援を行うためのデータの収集、活用方法などの仕組みの整備について提言が行われました。この提言を踏まえ、平成30年2月には、「生活困窮者等の自立を促進するための生活困窮者自立支援法等の一部を改正する法律案」が提出され、同年6月に成立し、令和3年1月から、「被保護者健康管理支援事業」を創設し、当該事業を実施することとなりました。
 (厚労省作成の「被保護者健康管理支援事業の手引き」より参照・一部抜粋

【現在の取組状況】

本市では、平成26年度より保健師を中心に健康管理指導の事業を実施し、被保護者の健康管理に取り組んできました。
令和3年1月からの被保護者健康管理支援事業の実施に伴い、これまでの健康管理指導のデータ等も活用し、改めてデータ分析を行い、「西宮市被保護者健康管理支援事業実施計画」を作成しました。この計画に基づき、被保護者の健康を支援していきます。

【データ分析から見た本市の状況】

1. 被保護者の医療の状況

被保護者における患者一人当たりの医療費は、毎年増加している状況です。また、年齢階級別の医療費では、どの年度においても、30歳以降の伸び率が高くなり、70歳代が最も高い状況となっています。

2. 疾病別に見た医療費の傾向

糖尿病、高血圧性疾患、脳血管疾患、脂質異常症等が上位20位までに挙がっており、生活習慣病の医療費の割合が高い状況です。また、生活習慣病のなかでは「糖尿病」の医療費が最も高く、受診者の割合も50.1%と最も高くなっています。

3. 生活習慣病患者の医療費の傾向

生活習慣病患者のレセプトデータの傾向を見ると、複数の生活習慣病を併発している患者の割合が高いことが読み取れます。また、糖尿病と同時に、高血圧、脂質異常症、虚血性心疾患、脳血管疾患、腎疾患等の治療を受けている患者の割合が非常に高くなっています。

【取組方針】

本市においては、「西宮市被保護者健康管理支援事業実施計画」に基づき、次の3つの取組を進めていきます。

( 1 ) 生活習慣病に関する保健指導(重症化予防)
  生活習慣の改善に向けた指導を行い、糖尿病の重症化予防を図ります。必要時、主治医と連携の上、支援を行います。

( 2 ) 健診受診勧奨
  健診受診率の向上を目指し、被保護者自身が健康状態を把握し、受療行動へ結びつくよう支援します。

( 3 ) 受診行動適正化(頻回受診等)
  被保護者の受診行動を把握、適正な受診にむけた指導援助を行い、生活の質の向上と適正な保護の実施を確保します。

【事業実施における課題】

被保護者の抱える課題は複雑で多岐にわたり、地域社会資源の活用、関係部局や主治医等との相談・連携体制の構築については、今後も検討を重ね、進めて行きたいと考えています。

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お問い合わせ先

厚生課(医療チーム)

西宮市六湛寺町10番3号

電話番号:0798-35-3138

ファックス:0798-36-3078

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