夏に流行する感染症について
更新日:2020年4月1日
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夏の感染症にご注意ください!!
夏から秋にかけて乳幼児がかかりやすい代表的な感染症には、「手足口病」「ヘルパンギーナ」「咽頭結膜熱(プール熱)」があります。気になる症状が出たら早めに医療機関を受診しましょう。
手足口病について
幼児を中心に夏に流行がみられます
【症状】
感染してから3~5日後に、手のひら、足の裏、手や足の指と指の間、口の粘膜などに水疱(すいほう)性の発疹が出現します。発疹は、手足全体、肘や膝、おしりあたりにみられることもあります。発熱は約1/3に見られますが、38℃以下のことがほとんどです。
多くは3~7日で発疹が消失し治癒しますが、ごくまれに髄膜炎や脳炎などの合併症が生じることがあるため、発熱・嘔吐・頭痛などがある場合は注意が必要です。
【感染経路】
主として飛沫感染ですが、便中に排泄されたウイルスによる経口感染や、水疱内容物からの感染もあります。症状がなくなったあとも2~4週間にわたり便中からウイルスが排泄されるので注意が必要です。
【予防対策】
- 手洗いを心がけましょう。(トイレの後やおむつ交換の後、食事の前にはしっかりと手を洗いましょう。また、症状がなくなってからも特に排便後の手洗いを徹底しましょう。)
- 口の中に水疱ができている時は刺激にならないよう、やわらかい薄味の食べ物が良いでしょう。また薄いお茶類、スポーツ飲料などで水分を少量頻回に与えるよう努めましょう。
ヘルパンギーナについて
幼児を中心に夏期に流行が見られます
【症状】
感染してから2~4日後に突然の発熱が1~3日間続き、のどが真っ赤になり、口の中に小さな水疱が数個~数十個見つかり、これら水疱がつぶれ潰瘍(かいよう)になります。潰瘍はしみて痛むため、のどの痛みで食欲不振、嘔吐などの症状がみられます。ごくまれに髄膜炎や脳炎などの合併症が生じることがあるため、発熱・嘔吐・頭痛などがある場合は注意が必要です。
【感染経路】
接触感染を含む糞便感染や、飛沫感染があります。症状がなくなったあとも2~4週間にわたり便中からウイルスが排泄されるので注意が必要です。
【予防対策】
- 手洗い、うがいを心がけましょう。
- のどの痛みにより水分や食事がとりにくくなりますが、脱水症にならないように水分だけは十分にとりましょう
咽頭結膜炎(プール熱)について
学童を中心に通常は夏に流行がみられますが、秋や春にも小さな流行がみられます
【症状】
発熱で発症し、のどの痛み、結膜炎といった症状があらわれます。頭痛・食欲不振とともにのどの痛み、結膜炎に伴う結膜充血・めやになどが3~5日程度続きます。目の症状は一般的には片方からはじまりそのあと他方にも現れます。
【感染経路】
飛沫感染や接触感染が中心です。プールでの接触やタオルの共用により感染することもあるので「プール熱」とも呼ばれています。
【予防対策】
- 症状のある人との濃厚接触を避け、タオル等の共用はやめましょう。
- 手洗い、うがいを心がけましょう。
- プールを使用する前後にはきちんとシャワーをしましょう。