西宮市の概要
更新日:2024年6月28日
ページ番号:11103850
あらまし
西宮市は兵庫県の南東部にあり、大阪と神戸の中間に位置する人口約49万人、面積約100.18平方キロメートルの文教住宅都市です。北側に六甲山系、南側は大阪湾の美しい自然に恵まれ、数多くの文化施設や教育機関を擁しています。
歴史的遺産も多く、史跡が市内に点在し、1,000年以上昔の記録にも西宮の名が残されています。高校野球の「甲子園球場」のあるまちとしても有名です。
西宮市の工業は酒造業を中心に食品加工業が約8割を占め、食品加工業の出荷額は全国でもトップクラスにあります。また市南部の阪神高速道路や北部の中国自動車道など、物流拠点としての条件もよいことから、運輸・通信業も盛んです。
1995年1月に発生した阪神・淡路大震災により市域は甚大な被害を受けましたが、復旧・復興に取組み、安全なまちづくりが進められています。
2008年4月には中核市に移行し、名実ともに阪神間の中核都市として、さらなる発展をめざしています。
人口
483,272人 令和6年3月1日現在
世帯数
214,891世帯 令和6年3月1日現在
面積
100.18Km2 令和6年3月1日現在
位置
西宮市は兵庫県の南東部に位置し、南は大阪湾に臨み、東は尼崎・宝塚の両市に、西は芦屋市に、北は六甲山地で神戸市とそれぞれ接しています。
天候
年間を通じて温暖・少雨の瀬戸内気候区と、大都市特有の都市気候の特徴が現れます。雨が少なく湿度が低いため乾燥し、海岸に近いため暑さや寒さも比較的しのぎやすくなっています。特に冬季は少雨・多照が特徴ですが、梅雨期には大阪湾を北上する暖湿気流と六甲山地の影響で、局地的な大雨が降ることもあります。
市役所所在地
〒662-8567 兵庫県西宮市六湛寺町10番3号 西宮市役所
電話:0798-36-5000
歴史
[原始]
西宮ではすでに弥生時代(紀元前5世紀頃から紀元後3世紀頃)には人々が定住し、農業や漁業をして暮らしていたことが、市内に残る水田集落や集落遺跡からわかります。
[古代]
市内には古墳時代(3世紀半ば頃から7世紀頃)に作られた豪族の墳墓である古墳が残っています。奈良時代(710年~784年)に編纂された「日本書記」や「万葉集」には、広田神社や武庫の津の地名がみられ、現在の津門あたりに位置していた武庫の津は大和国家の要港でした。平安時代(794年から1185年)には、公智神社、神呪寺、鷲林寺なども建立され、広田神社の別宮として発祥した戎社の門前市も起こります。
[中世]
新仏教が広まった鎌倉時代(1185年~1333年)、西宮には浄土宗の浄橋寺、浄土真宗の教行寺、鎌倉時代末期から室町時代(1336年~1573年)には、禅宗の六湛寺、海清寺、茂松寺などが建立されました。西宮神社は門前町を形成し、えびす信仰は人形浄瑠璃の起源である傀儡子(くぐつし)を通じ日本全国に広まります。
[近世]
江戸時代(1603年~1867年)、西宮と生瀬は宿場町として栄えました。室町時代から行われていた西宮の酒造りはさらに発達し、江戸で珍重された西宮の旨酒は、西宮や今津の港から樽廻船で江戸まで運ばれました。江戸末期には宮水が発見され酒造りは益々発展します。農業、漁業も盛んで、18世紀には人口1万に迫るほど繁栄し幕府は直轄領とします。北部の名塩や山口では紙すき、竹細工が盛んでした。
[近代・現代]
近代化を進める明治時代(1868年~1912年)に入ると西宮には鉄道が開通し、明治7年(1874年)には西ノ宮駅が開設されます。明治末には阪神電車が、大正時代(1912年~1926年)末には阪急電車も開通し、甲子園球場などの娯楽施設や住宅地などの建設が進み阪神間の住宅地として発展するようになります。
大正14年(1925年)4月1日、市制がひかれ西宮市が誕生します。当時は総面積約5平方キロメートル、人口約3万4000人という規模でしたが、戦後復興、阪神・淡路大震災などを乗り越え、現在、人口48万人の大きな都市へと発展しました。
阪神・淡路大震災
平成7年1月17日午前5時46分、阪神・淡路大震災は、長年にわたって築き上げてきたすばらしいまち・西宮を一瞬にして破壊し、多くの尊い人命と貴重な財産を奪いました。あの日以来、復旧から復興へ、懸命な取り組みが進められてきました。
今後も、私たちは震災の記憶を風化させることなく、震災で得た貴重な教訓や提言を情報発信し、後世に伝えていくことが大切であると考えます。
地震の概要
- 発生日時 平成7年1月17日 午前5時46分
- 地震の規模 マグニチュード7.3 震度7(激震)
- 震源地 淡路島北部(東経135度02分、北緯34度36分) 震源の深さ16キロメートル
主な被害状況
- 死亡者 1,146人(震災関連死と市外死亡市民を含む)
- 家屋被害 全壊…34,136世帯 半壊…27,102世帯
- 避難所 最大時194カ所(平成7年1月20日)
- 避難者 最大時44,351人(平成7年1月19日)
- 火災発生 41件
市議会
西宮市議会は、市民の代表である41人の市議会議員によって構成されています。年4回(6月、9月、12月、3月)の定例会をはじめ、必要に応じて臨時会が開かれ、市民の声が市政に反映されるよう、予算や条例などの審議・決定を行い、市政の発展と市民福祉の向上をめざしています。
また、円滑な議会運営を行うために議会運営委員会を設けるとともに、議案等を効率的・専門的に審査するため、5つの常任委員会(総務・民生・健康福祉・教育こども・建設)を設けています。必要に応じて、特定案件を調査・研究するための特別委員会が設けられます。
産業
[商業]
西宮市の小売商業は、阪神、阪急、JR各鉄道の主要駅周辺を中心に立地してきましたが、近年では幹線道路沿いに大規模小売店舗が数多く進出するようになりました。
本市の都市核のひとつである阪急西宮北口駅周辺には、平成13年に大型店、専門店、公共施設が一体となった震災復興再開発ビル「アクタ西宮」が、平成17年には震災からの心の復興、文化復興のシンボルとして「兵庫県立芸術文化センター」が、平成20年には西日本最大の大型商業施設「阪急西宮ガーデンズ」がオープンし、活気とにぎわいは年々増しています。また、西の都市核である阪神西宮地区には、平成15年に「エビスタ西宮」や再開発ビル商業施設「エイヴィスプラザ」が完成しました。平成21年には甲子園地区に子ども向け職業体験施設「キッザニア」が進出します。これらの大型商業施設の集積により市内だけでなく市外からの消費者をひきつけることが期待されています。
他方、地域に密着した既存の商店街・小売市場には地域コミュニティの核としての機能の生かした活性化が必要とされています。
[工業]
西宮市の工業は、製造品出荷額などでみると県下第11位です(平成26年)。このうち飲食料が63%を占め、伝統的な地場産業である酒造業を中心とする食品関連工業が臨海部から内陸部にかけ立地しています。鳴尾浜・西宮浜の埋立地では中小企業を中心とした多くの事業所が操業しており、北部地域では、流通業務を主体とした企業が立地しています。
製造品出荷額、事業所数、従業数ともに長期間減少傾向にあります。
[農業]
西宮市の農業は、農地の約7割が市街化区域内にある典型的な都市型農業です。北部地域では米作中心農業、南部地域では大阪、神戸といった大消費地に近い立地条件を生かした野菜の生産が四季を通じ行われています。
都市化の進行にともなう農地の減少や生活環境の悪化により本市の農業は厳しい局面に立たされており、農地の保全や後継者確保などの課題を抱えています。
特産品
[酒造]
兵庫県南部一帯は灘(Nada)と呼ばれる酒造りの盛んな地域です。酒造業者の集まった地域は郷(Go)と呼ばれ、灘には五つの郷があったことから「灘五郷」といわれています。そのなかには「西宮郷」「今津郷」が西宮にあり、西宮の酒造りが文献に現れるのは1400年代のことです。1600年代には酒造業がはじまり、1800年代に「宮水」が発見されました。「宮水」とは、六甲山系からの伏流水のことで、西宮神社南側で湧出しています。この清冽で豊富な涌水のおかげで、酒造業は大きな発展を遂げました。
[名塩和紙]
市内北部の名塩地区は、1600年代の文献にもその名が残る和紙の里です。現在では手すき和紙を伝える人は数少なくなりましたが、地域の小学校には和紙学習館が併設され、紙すきの実習、体験により伝統が伝えられています。
[和ろうそく]
和ろうそくは、江戸時代に姫路藩の藩業として製造されていました。現在、兵庫県内で唯一製造を行っている松本商店は、明治10年(1877)頃姫路城下の製造業者から分家しました。戦後西宮市に移転し、主に寺院の燈明用にろうそくを製造していますが、近年では、インテリアとしての新たな価値が見直され、広く親しまれる存在となっています。
都市宣言
西宮市は、文教住宅都市宣言(1963年)、平和非核都市宣言(1983年)、環境学習都市宣言(2003年)を行い、宣言の趣旨に則った事業を展開しています。
[文教住宅都市]
西宮市は風光の維持、環境の保全・浄化、文教の振興を図り、市にふさわしい都市開発を行い、市民の福祉を増進するため、1963年に「文教住宅都市宣言」を行いました。
西宮市にある10の大学・短期大学は、本市の「文教住宅都市」としての側面を特徴づける大きな要素となっています。西宮市は、この大学の集積を貴重な文化的資源と位置づけ、市と大学との連携、大学間の交流や大学と市民との交流を通じ、都市文化の向上と魅力的なまちづくりをめざす「カレッジタウン西宮」事業を推進しています。
また、美しい山、川、海の自然に恵まれ、「文教住宅都市」として歩んできた西宮をさらに発展させ、文化の薫り高いまち西宮を創造する取り組みの一つとして、市は「♪音楽と出会うまち西宮」をコンセプトにまちづくりを進めています。
[平和非核都市]
西宮市は1983年、兵庫県内でいち早く「平和非核都市宣言」を行い、核兵器廃絶、恒久平和の実現に向けて声をあげました。毎年8月には原爆展や親子広島バスツアーを行うほか、平和のつどい、平和灯ろう流し、終戦記念日に向けての街頭啓発など様々な活動を行い、平和な社会の実現に向けて一歩一歩努力を続けています。
1996年には、終戦50周年にちなみ、西宮市平和モニュメント「平和の交響」がJR西宮駅前南広場に建設されました。平和モニュメントは、みんなが平和に暮らせる社会を目指し、平和への願いとその尊さを次代に伝える象徴として、また、阪神・淡路大震災からのふるさとの復興の思いも込められています。
[環境学習都市]
西宮市は2003年、全国に先駆けて、西宮市に住み、学び、働くすべての人々の参画と協働による環境学習を通じた持続可能なまちづくりの推進を掲げた「環境学習都市宣言」を行いました。市民・事業者・行政の参画と協働による環境学習を軸とした、21世紀の持続可能なまちづくりを目指した新しい取り組みを継続的に進めています。
1992年には西宮市独自の環境学習システムで、子どもたちが自主的・継続的・総合的に環境学習にかかわることのできる仕組みとして、EWC(2011年・地球ウォッチングクラブ・にしのみや)がスタートしました。1998年には市内小学生全員に「エコカード・エコスタンプシステム」を導入しました。その後全市的に、いつでも、どこでも、誰でも環境学習活動に参加できる仕組みづくりを展開しています。
姉妹・友好都市
西宮市は、スポーケン市(アメリカ・ワシントン州/1961年姉妹都市提携)、ロンドリーナ市(ブラジル・パラナ州/1977年友好協力都市提携)、紹興市(中国・浙江省/1985年友好都市提携)、ロット・エ・ガロンヌ県及びアジャン市(フランス・アキテーヌ州/1992年友好都市提携)の各都市と姉妹・友好都市提携を結んでいます。
関連ページ
西宮市の概要
Outline of Nishinomiya City(西宮市の概要)
西宮市概要 中国語
La Ville de Nishinomiya en Bref (西宮市の概要)
西宮市概要 韓国語
Resumo da Cidade de Nishinomiya (西宮市の概要)
Sinopsis de la Ciudad de Nishinomiya (西宮市の概要)