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市長定例記者会見(平成29年1月)

更新日:2020年4月3日

ページ番号:29211728

2017年1月16日資料提供


【発表項目】

(1)「金融と経済を考える」高校生小論文コンクールの特選入賞について
(2)日本生命との健康・長寿推進に関する連携協定について
(3)認知症SOSメール配信事業の開始について

【会見録】「金融と経済を考える」高校生小論文コンクールの特選入賞について

【市長説明】
西宮市立西宮高等学校1年生の田渕 瑚華(たぶち こはる)さんの作品が特選に選ばれました。全国の高等学校から2486点の応募があったなかで特選は田渕さんを含めて5人です。ちょっと読んだんですけれども、すごいですね。高1って、当たり前ですけれども去年まで中学生ですよね。「高1でここまで書けるんだな」と思いました。「調べて書きました」感がなくて、ご自身が病院を使ったこととか、ご自身の家族が病院を使ったこと、というところから色んな考えを持っているのが、僕はけっこうすごいなと思いました。最近は勉強ができる子がいっぱいいるから、本をいっぱい読んで何か意思をまとめることは訓練をしていると思うけど、ただ、日常的な生活をしているなかから色んな問題意識を持つことは、勉強してやることじゃなくて、ほんとうにセンスだとか問題意識だと思っていて彼女が書いていることというのは、本当は皆が気づかないといけないことをしっかり気づいていて、しかも気づいたことをちゃんと学生らしく調べもしてみて、「なるほどな。そうだったんだ」と、「初めて知りました」と気づいていく新鮮さみたいなものがあってすごいなと思いました。金融や経済について自由に書いて良いという論文コンテストなんですけれども、彼女が書いてくれているのが「高齢化社会を考える」という内容です。過去には「日本経済を活性化する将来有望な産業」とか、「消費者としてのルール」、「あなたのライフプランと働くこと」みたいなものがあったらしいですけれども、実際に彼女自身が関係のあった自分の近くにあった課題からこういった論文を書いてくれているというのがすごく素晴らしいし、特選に選ばれてしかるべき作品だなと思いました。よろしければぜひ、ご覧いただければと思います。市立西宮高校では1年生の現代社会(公民)の授業で、夏休みの課題としてこの論文に応募していて、そんななかから選んでいただけたということです。素晴らしい作品で、素晴らしい挑戦なのでぜひ取り上げていただければと思います。

【質疑】
質疑なし

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【会見録】日本生命との健康・長寿推進に関する連携協定について

【市長説明】
簡単に何をしていただくのか、具体的な話で言うと、西宮市が作っているがん検診に関するパンフレットを直接、日本生命さんが加入者の皆さんに配布して受診勧奨をしていただくということがひとつ。あとは熱中症予防の啓発などの取り組みをしたりとか。更に他の取り組みとかについても今後、色々と検討していきましょうとは言っていただいています。やはり、西宮市も色んな事業に関して「啓発事業」というのはやってはいる。このがん検診の啓発についても保健所は一生懸命やってくれてはいます。でもどうしても行政が、例えばそれをパンフレットをどこぞに積んだって皆が面白がって持って行ってもらえるものばかりではないですし、そういったものを例えば市政ニュースに書いたとしても皆がみんなそれを読んで動いてくれるわけでもないだろうし。やっぱり啓発事業というのは、こちらとしてはやっているけれどもなかなか効果に繋がっていないなというジレンマというのはずっと我々は思っているところです。そんなところで、それぞれの加入者さんに対して親身になっていただいている日本生命のスタッフさんが「ぜひ、がん検診を受けたら?」というふうに勧奨していただくと。パンフレット自体は、それこそ日本生命さんも「西宮市さんも良いパンフレットを作ってくれているから」と言ってくれているんです。ちゃんとわかりやすいパンフレットがあるので、「誰からどう渡されて」というのが、読んでくれるかどうかに繋がると思っています。がん検診の事業も西宮市はやっていますし、国は五大がんの検診の受診率の目標を50%としています。でも、とうてい届いてなくて、本市でも5%~30%程度と大きく下回っています。なので、やはりこういった企業さんにご協力をいただくというのはたいへんありがたいなと思っています。先日、その協定の調印をしました。

【質疑】
記者:受診率が他の自治体に比べても下回っているのか。
市長:目標から比べると大きく下回っていつつ、全国平均から見ても若干下回っています。

記者:なぜそうなっているのか、どう考えますか。
市長:保健所がどう考えているのかで言うと、受診しない理由は市政モニターによる調査とか国の調査などによると、「受ける時間がない」とか「費用がかかる」、「本当にがんとわかったら怖い」、あと「健康には自信がある」、「いつでも医療機関を受診できる」などの回答が多いとされています。でもこういう回答を見ても、「ああ、それが深刻な理由だな」と言うよりも、なんだかんだと理由を言っているけれども、要は面倒くさいとか「私には関係ない」と思っているんじゃないかな、というところはちょっとありますね。

記者:日本生命の方は単に「受けてください」と言うだけで、誰が受けていないのかを市が知らせるものではないという理解で良いか。
市長:一般的に、全加入者に対して「ぜひ、検診を受けようね」ということを言っていただく。

記者:他の会社も色々とありますが、なぜ日本生命さんなのですか。
市長:日本生命さんがこういった事業を全国的に始めてらっしゃる。それで西宮市に声をかけて頂いたので、我々としては歓迎することだということで、ということですね。

記者:西宮市で初めてというわけではないですか。
当局:関西では枚方市さんが行なっています。そして、尼崎市さんにも話は行っています。

記者:兵庫県内ではどうか。
当局:西宮市が初めてです。
市長:日本生命さんの加入者はたいへん多いので。たいへんありがたいと思っています。

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【会見録】認知症SOSメール配信事業の開始について

【市長説明】
認知症SOSメール配信事業の告知でもあり、ぜひご協力くださいというお願いでもあります。と言うのは何かと言うと、自分の家族とか、例えば認知症によって徘徊をしたり行方不明になったりする恐れがありますよという場合に、まずそれを登録しておきます。「うちにいる今村岳司というお爺ちゃんが認知症なので徘徊をするかもしれません」というものを登録しておく。そしていざ、今村岳司さんというお爺ちゃんが帰ってこないとなった場合にその情報を発信します。そうすると、このSOSメール配信事業に協力者として登録してくれているところに、行方不明になった今村岳司というお爺ちゃんの情報が行きます。そうしたら、「さっきコンビニでわけのわからないことを言って店員さんを困らせていたあのお爺ちゃんと似ているな」みたいになると見つかったり、みたいなことができるだろうという事業です。なので、そういうお年寄りがいたらメールが着信して「ああ、さっきの爺ちゃんかも」、「さっきの婆ちゃんかも」というふうに思って通報に協力してくれる人っていう捜索協力者と、「うちの家族に行方不明になる恐れのある高齢者がいるので登録しておきたい」という高齢者側と、双方でぜひ登録してください。その捜索協力者については別に何のスキルもいらないし、別にメールを受けたからと言ってその人を探し回ったりとかをするかどうかじゃなくて、たまたま「お気づきになりましたか?」と。先ほどすれ違った人とか、あなたのお店に来た人とか、「そんな人はいませんでしたか?」ということを受けていただく協力者。もちろん、この人は多ければ多いほうがありがたいです。というメールの登録をぜひしてくださいというご案内です。
もう一回言いますと、発生時の流れとしては、家族等が既に登録している家族が警察に捜索願いを届け出ます。「うちのお爺ちゃんが帰ってきません」。そして、家族が捜索願を出したうえでコールセンターへSOSメール配信依頼の電話を掛けます。「うちの爺ちゃんがいなくなったので登録は既にしていますが、メールを発信してください」というふうにコールセンターに電話を掛けます。そうするとコールセンターは既に登録してあるその高齢者の情報を捜索協力者にメールを配信します。そして、捜索協力者はそのメールを受信して、「別にそんな人いなかったな」というのであれば、それはそれですけれども、「もしかしたらさっきのお爺ちゃんかも」と思った人は発見次第、警察に通報します。「メールで来たのと特徴が似ているお爺ちゃんがうちの店にさっき来た」と、そして「こっちのほうに帰って行きました」と。そして警察から連絡を受けた家族はコールセンターへ発見報告をします。そしてコールセンターは捜索協力者に対して発見報告のメールを配信します。「先ほどのお爺ちゃんは見つかりました」というメールが来ます。
これの事前登録をもう始めています。平成29年の1月1日から事前登録の受付が始まっていまして、2月1日からメール配信をしようと思っています。そして受付を開始します。また、市民への周知もしていきますが、先に掲載していただければなと思っています。

【質疑】

記者:これは既にそういったシステムがあってそれに乗るようなものですか。
当局:開発業者のクラウドシステムがあり、西宮市の形態に構築しなおしていただいて利用します。

記者:捜索協力者にはどんな情報が提供されるのですか。
当局:登録していただくときに、各項目で捜索協力者に公表してよいかを選択してもらいます。登録時に写真も任意で登録できますし、お名前や住所も公表して良いか確認していただきます。行方不明になったときの状況などある程度は捜索協力者に情報がなければなりませんが。

記者:事前に了承してもらっている情報については公表するということですね。
当局:はい。

記者:当日の服装だとかはその日にコールセンターに言うという形になるのか。
当局:いなくなられたときの状況などはコールセンターに配信の依頼をしていただく時に、場所や服装、持ち物などの情報は言ってもらい、それを配信メールに書き込んで流します。

記者:この事業の参考にした自治体はありますか。
当局:高松市を参考にしていますし、福岡にも先進事例がありますので参考にしています。近隣では神戸市と明石市、姫路市がしています。

記者:西宮でも導入する背景にはどういったことがありますか。
市長:認知症サポートの色んな施策はやっています。
当局:GPSの位置情報で居場所を検索できるという事業もありますが、認知症の方がそれを必ず携帯するかと言えば難しいところがあります。西宮市では行方不明になった高齢者がなかなか見つからないというような事案は決して多くはありませんが、全国的に見ると交通事故にあわれたり、転んで怪我をされたりという事件や事故が多いので早期発見は重要ですので始めることになりました。

記者:捜索協力者の目標数はありますか。
市長:ありません。多ければ多いほど良いです。

記者:他の自治体では協力者の数はどんな感じですか。
当局:伸び悩んでいるとは聞いている。
市長:こちらとしては何人であってもありがたいので。例えばこういうことを協力の依頼をできそうなところに対して個別にお願いをしています。例えば、民生委員・児童委員の理事会さんとか、社会福祉協議会、もちろん西宮警察や甲子園警察、そういったところにも「西宮市がこういった事業を始めますのでぜひ協力してください」ということは、ありとあらゆるこういうことに関連するような団体さんにはお願いをしていっています。まあ、始めたばかりなので、告知についても。どこまでいくかですけれども、一度、始めるときに「始めるよ」と言っただけとかだったら、だいたいサラっと忘れ去られるのが常なので、同じような関連するような情報発信をするときに、その都度やっていったら良いのかなと思っています。

記者:第2号被保険者のみが対象ですか。
市長:対象者は西宮市内に住所を有する65歳以上の高齢者及び介護保険の認定を受けておられる方。65歳以上だったら誰でもいけます。

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【会見録】自由質疑

記者:鳥インフルエンザの陽性反応が出ましたが、市としてどういったことを呼びかけていこうと思っていますか。
市長:一般的にさわってはいけないものとかがある。素手で死んでいる鳥とかさわらないでくださいとか、そういったものをさわった場合にはちゃんと手洗いとうがいをしていただければ、というところなので、過度に心配する必要はないので、あまり神経質な呼びかけをしたりしたくないと思っている。例えば市内に養鶏業者がけっこうあるとか、そうなっていると話はぜんぜん別になるかとは思いますが、普通の人に関しては鳥の死骸をいつもさわる人はいないし、それが綺麗なものではないことは皆わかっていることなのでね。もしそういうことをした場合にはきっちりと手洗いとうがいをしてください。むしろ、過度に心配する必要はありませんよ、ということですね。

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