家屋と償却資産の区分
更新日:2023年12月11日
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家屋(建物)には、通常その使用目的に応じて、電気設備、ガス設備、給排水設備、空調設備、衛生設備等の建物附属設備が取り付けられています。このうち事業の用に供する設備については、家屋の固定資産税として課税されるものと償却資産の固定資産税として課税されるものに区分されます。
家屋と償却資産の区分
家屋(建物)に取り付けた事業用の建物付属設備については、次のとおり区分されます。
家屋と設備の所有者が異なる場合
借主が取り付けた内装・外装設備は借主の償却資産として申告が必要です。
家屋と設備の所有者が同一である場合
家屋と一体で評価され、家屋の固定資産税として課税されるものは申告不要ですが、それ以外の設備は償却資産として申告が必要です。
申告対象の判断基準は次のとおりです。
- 構造的に家屋と一体でないもの(屋外給水塔など、容易に取り外しできるもの)
- 独立した機器としての性格が強いもの(受変電設備、電話交換機など)
- 特定の生産・業務に供されるもの(電気設備、ガス設備など)
- サービス設備としての性格が強いもの(ホテル、病院等の厨房・洗濯設備など)
所有者が同一である場合の区分例は次のとおりです。
種類 | 償却資産(申告が必要) | 家屋(家屋の固定資産税に含む) |
---|---|---|
発電・変電設備 | 自家用発電設備・受変電設備(配線等を含む) | |
動力用配線配管設備 | 特定の生産又は業務用設備 | 左記以外のもの |
電灯照明設備 | ネオンサイン、投光器、スポットライト、 | 屋内照明設備、分電盤、 |
電話設備 | 電話機、電話交換機等の装置・器具類 | 配線・配管 |
電気時計設備 | 時計、配電盤等の装置・器具類 | 配線・配管 |
消火装置 | 消火栓設備のホース・ノズル、消火器 | 消火栓設備、スプリンクラー |
中央監視装置 | 中央監視装置 | |
避雷・換気・衛生設備 | 設備一式 | |
し尿浄化槽設備 | 右記以外のもの | 家屋と一体となっている設備 |
ガス・給排水設備 | 特定の生産・業務用設備、屋外設備 | 左記以外のもの |
冷暖房設備 | ルームエアコン(取り外しが可能なもの) | 家屋と一体となっている設備 |
厨房・洗濯設備 | 顧客の求めに応じるサービス設備 | 左記以外のもの |
運搬設備 | 工場用ベルトコンベアー、垂直型連続運搬装置 | エレベーター、小荷物専用昇降機、 |
内装・外装工事 | 右記以外のもの | 構造的に家屋と一体のもの |
※区分が不明な場合は資産税課までおたずねください。
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