西宮市国民健康保険 慢性腎臓病(CKD)予防連携事業
更新日:2024年7月8日
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慢性腎臓病(CKD)予防連携事業を実施致します
西宮市国民健康保険特定健康診査を委託医療機関で受診された人のうち、腎機能低下の危険がある人を対象に実施致します。
1.CKDとは?
CKDとは、慢性腎臓病のことであり、以下のように定義されています。
腎臓の障害(蛋白尿など)、もしくはGFR(糸球体濾過量)値が60未満の腎機能低下が3カ月以上持続する状態(CKD診療ガイド2012より)
年をとると腎機能は低下していくため、高齢者になるほどCKD患者は多くなります。特に、以下に該当する場合は、要注意です。
- 高血圧
- 糖尿病
- コレステロールや中性脂肪が高い(脂質代謝異常)
- 肥満やメタボリックシンドローム
- 腎臓病、またはご家族に腎臓病の人がいる
また、CKDは、心筋梗塞や脳卒中といった心血管疾患の重大な危険因子となるため、腎臓を守ることは血管を守り、心臓や脳を守ることにもつながります(日本慢性腎臓病対策協議会ホームページより、一部改編)。
2.事業の目的
CKD患者の早期治療及び重症化の予防を図り、新規の人工透析患者が減少することを目指します。そのために、西宮市医師会、近隣の高度専門医療機関及び西宮市国民健康保険が連携し、CKD患者を専門医に確実に受診させる仕組み作りを行っています。
(1)背景
CKD患者は、日本の成人人口の13%、1,330万人に患者がいると考えられ、新たな国民病といわれています(CKD診療ガイド2012、一部改編)。
また、人工透析患者も全国的に増加傾向にあります。(令和4年末:347,474人 JSDT年末統計)
一人の患者に年間500万円の医療費が必要となる腎臓病への対策は喫緊の課題となっています。
(2)西宮市国民健康保険の状況について
令和4年度西宮市国民健康保険特定健康診査の結果について年齢調整を行い、標準化比を用いて国・県との比較を行いました。標準化比が基準値である100より高い場合は西宮市の状況が国・県と比較して悪いことを示しています。
腎臓障害の数値を表すクレアチニンの有所見者の標準化比が、40~64歳の男女とも国・県と比較すると悪い状況です。
また、腎臓の機能低下の原因となる尿酸やLDLコレステロールの標準化比も重要な指標です。
尿酸は血管を傷つける原因となるものです。40~64歳の男性は国よりも、やや悪くなっています。
LDLコレステロールは動脈硬化要因であり、腎臓の血管の動脈硬化を悪化させます。男女共に国と比較するとやや悪くなっています。
BMIと腹囲は摂取エネルギーの過剰を示します。BMIは、男女共に、国・県よりも低い状況です。腹囲については、男性は県よりやや悪くなっています。一方で、女性は県より低くなっています。
令和4年度西宮市国民健康保険特定健康診査の結果の表
確率的に偶然とは考えにくく、意味があると考えられる差を「有意差」と呼びます。
アスタリスク (*)のある数値は、一定の水準を満たしており、有意差があると言えます。
CKD予防協力医療機関一覧表(PDF:192KB)をダウンロード
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お問い合わせ先
国民健康保険課 保健事業チーム
西宮市六湛寺町10-3西宮市役所本庁舎1階
電話番号:0798-35-3115
ファックス:0798-22-7288