津波対策工事の完了と津波からの避難行動について
更新日:2024年11月22日
ページ番号:21295552
兵庫県の津波に対する取り組み
「津波防災インフラ整備計画」について
県は、南海トラフ地震を想定した津波での浸水被害の軽減を図るために、防潮堤の補強や沈下対策、防潮水門の移設等を行う「津波防災インフラ整備計画」を平成27年6月に策定し、計画的に津波対策を推進しています。
同計画に基づく市内全ての工事が令和5年度に完了しました。工事により以下の効果が見込まれています。
◎津波対策前の西宮市津波浸水想定区域(堤内地)842haが163haまで、約81%縮減
◎浸水が残る区域についても、人が住んでいる区域の浸水深は避難行動がとれる30cm未満に低減
対策工事による効果(浸水想定区域図)
兵庫県「津波防災インフラ整備計画(外部リンク)」(外部サイト)
西宮地域で実施した主な対策工事
事業内容 | 規模 |
---|---|
防潮水門の下流への移設 | 洗戎川水門(1基)、新川水門(1基) |
陸閘(りっこう)の改良(遠隔操作化)※ | 西宮・今津地区2基、鳴尾地区1基 |
防潮堤の越流対策 | 西宮・今津地区0.9キロメートル |
防潮堤の沈下対策(液状化対策) | 西宮・今津地区0.9キロメートル、鳴尾地区1.7キロメートル |
※陸閘(りっこう)…閉鎖することで海水の侵入を防止するとともに、開放することで堤防等の海側にある港湾、漁港、海浜等を利用するために人や車両等が堤防等を横断できるようにする施設。
西宮・今津地区の対策概要
西宮・今津地区については、対策により堤内地の浸水面積が9割縮減し、
また、人が住んでいる区域の浸水深は、避難行動が可能な30cm未満に低減する見込みです。
対策概要図
対策前後の浸水想定区域図
鳴尾地区の対策概要
鳴尾地区については、対策により堤内地の浸水がすべて解消する見込みです。
対策概要図
対策前後の浸水想定区域図
防潮堤(現況)防潮堤の越流対策イメージ図
津波発生時の避難行動について
県の対策工事により、津波浸水想定区域の縮減が見込まれますが、地震の規模等により想定外の津波が発生する可能性があるため、これまで通り、対策前の浸水想定区域図(市が発行している防災マップ)に基づき、以下の避難行動をとってください。
詳しくはこちら「津波から“命を守る”ために適切な避難方法を自ら考えよう!」
市の防災マップについて
県では国の南海トラフ地震防災対策推進基本計画の見直しを踏まえ、県内対象地域の津波浸水想定を令和8年度に公表予定としています。市も、県の見直し後、速やかに防災マップ(津波浸水想定区域)の修正を行う予定です。
避難所について
市の防災マップに掲載している津波浸水想定区域内の避難所は、原則、開設しない予定ですが、実際の地震規模及び県の対策工事効果により、現地確認のうえ、開設する場合もあります。
西宮市の津波に対する取り組み
西宮市では、市民の皆さんが津波発生時に、迅速かつ安全に避難していただけるよう、避難先である津波避難ビルの指定や指定避難所などで必要となる非常食や生活用品などの備蓄について質、量の充実などに取り組んでいます。
また、避難に必要な様々な情報提供手段の整備に取り組んでいます。
取組み内容 | 規模 |
---|---|
津波避難ビルの指定 | 246施設、406棟(令和6年1月現在) |
非常食 | 約19万食(3日分)の備蓄 |
生活用品 | 高齢者、幼児、女性等に配慮した備蓄 |
海抜表示シート | JR神戸線以南の主要幹線道路など(約310箇所) |
津波避難ビル表示板 | 約500箇所 |
津波避難誘導サイン | JR神戸線以南の主要幹線道路など(約56箇所) |
津波注意喚起サイン | 海岸付近など(25箇所) |
防災スピーカー | 毎月17日17時の試験放送 |