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2011年11月25日 第1378号

平成22年度水道事業会計決算の概要 安心・安全な水を安定供給

平成22年度水道事業会計決算が9月市議会において認定されました。
この決算の概要についてお知らせします。
問合せは水道局財務グループ(0798・32・2211)へ。
経営環境
平成22年度末の給水人口は48万2419人で、前年度より1631人(0.3%)増えています。
給水戸数も22万1488戸で、前年度より1147戸(0.5%)増加しました。
また、年間の給水量も5380万1653立方メートルで、前年度より26万3786立方メートル(0.5%)増加しています。
給水人口と給水戸数は、引き続き増加傾向にありますが、その増加率は非常に小さくなっています。
水道料金収入の基礎となる給水量は、家庭での節水意識が定着し、トイレや電化製品などの節水型機器の普及が進んでいることに加え、事業所などの大口使用者が経費節減等を目的として水を再利用したり、地下水等を利用する事例もあり、大幅な増加は見込めなくなっています。
グラフ:水道料金収入および給水人口の推移
決算の概要
収益的収支(水道水を供給するための営業活動の収支)のうち、収入は、水道料金収入が3000万円、分担金収入が8100万円それぞれ増加したことなどにより、前年度に比べて2億500万円の増収になりました。
支出は、人件費や企業債支払利息は減少しましたが、越水浄水場の浄水処理を停止し、阪神水道企業団から購入する水道水を増量したことにより水購入費が増加しました。
また、川上ダム建設からの撤退に伴う費用が発生したため、支出全体では前年度に比べて11億2000万円の増加になりました。
その結果、22年度の決算は、収入総額99億2200万円に対し、支出総額は105億3700万円で、差し引き6億1500万円の純損失(赤字)になりました。
また、22年度末の未処分利益剰余金(累積黒字)は8億7100万円になりました。
一方、資本的収支(水道施設を整備・改良するための収支)のうち、支出は、浄水場等の統廃合関連工事が本格化したことなどにより、建設改良費が前年度より増加しました。
実施した工事の内容は、越水浄水場にある配水の流量等を監視および制御する設備の改良や、落雷による断水等を防ぐ防雷システムの東山台配水所への設置などです。
また、市内各所の老朽化した水道管を約15.4キロにわたって、耐震管に布設替え等を行いました。
なお、企業債支払利息の軽減を図るために高利率の企業債の借り換えを行ったことにより、企業債償還金も前年度より増加しました。
この結果、支出総額は、前年度より16億5200万円多い50億3400万円になりました。
また、収入総額は、浄水場等の統廃合関連工事の本格化および企業債の借り換えに伴い企業債が増加したことにより、前年度より18億3000万円多い29億3500万円になりました。
なお、収支の不足額は損益勘定留保資金等で補填しました。
平成22年度決算の状況
グラフ:収益的収支
グラフ:基本的収支
必要な事業を着実に実施
越水浄水場および鯨池浄水場の浄水処理停止に伴い、市内で稼動している浄水場は、南部地域の鳴尾浄水場と北部地域の丸山浄水場の2つとなりました。
今後も、水道施設の統廃合関連工事や老朽化した水道管の耐震化などを進めていく必要があり、これらの事業には多くの費用が必要となります。
引き続き人件費の削減や経費の節減に努めるとともに、皆さんからの水道料金と累積黒字を活用して事業を実施し、安心して利用できる安全な水道水をお届けします。

水道局からのお知らせ

水道工事費の貸付・助成
赤水が出たり水の出が悪い古い鋼管や鉛管の取替工事には、貸付・助成制度があります。
問合せは水道局給水装置課(0798・32・2230)へ。
【貸付制度】
配水管分岐部から蛇口までの標準工事費を貸付。30万円以内。無利子。
20カ月以内の元金均等月賦償還
【助成制度】
配水管分岐部から水道メーター宅地内側約30センチまでの標準工事費の2分の1を助成。10万円以内
水道料金・下水道使用料 基本料金の免除制度
上・下水道の基本料金を免除する制度があります。
対象により申請窓口が異なります。
問合せは水道局電話受付センターへ。
《対象・申請窓口》
  • 身体障害者手帳1・2級か療育手帳Aを持っている人が在宅している家庭または身体障害者手帳3級と療育手帳B1の両方を持っている人が在宅している家庭…「水道ご使用量等のお知らせ」、身体障害者手帳、療育手帳、印鑑を持参し、障害福祉課(市役所本庁舎1階)へ申請を
  • 家族介護慰労金を受給している家庭…「水道ご使用量等のお知らせ」、印鑑を持参し、高齢福祉グループ(市役所本庁舎3階)へ申請を
水道料金の支払いは口座振替の利用を
水道料金を口座振替で支払うときは、取扱金融機関の窓口で申込ができます。
申込用紙は取扱金融機関窓口に設置しているほか、水道局電話受付センターに連絡があれば郵送します。
手続きには、住所、氏名、届け出印、電話番号、水栓番号が必要です。
水栓番号は、検針時に渡している「水道ご使用量等のお知らせ」または納入通知書に記載しています。
なお、手続き完了には、約1~2カ月程度かかる場合があります。
それまでの間は納入通知書での支払いとなります。

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水道局電話受付センター

0798・32・2201
0797・61・1703
078・904・2481

※受付は午前8時45分~午後8時(土・日曜、祝日は5時半まで)

転居に伴う水道の使用開始・中止の申込や使用者名義の変更、故障や漏水に伴う修繕などを受け付けています。

水道局のホームページ

水道局のホームページでは、市民の皆さんからのよくある質問や水質検査結果など、水道に関するさまざまな情報をお知らせしています。ぜひご利用ください。

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平成22年度水質検査結果 水源から蛇口まで厳しくチェック

水道局は、水道法により策定が義務付けられた水質検査計画に基づき水質検査を行い、水道水の安全性を確保しています。
平成22年度の水質検査結果をお知らせします。
問合せは水質試験所(0798・51・6262)へ。
写真:水質検査
水質試験所での水質検査の様子
水道局は、水源の種別・状況、浄水処理方法などを考慮し、定期的に行う水質検査の採水地点・項目・頻度などを水質検査計画に定め、これに基づき水質検査を行っています。
検査は、各浄水場等の井戸や河川・貯水池などの水源から蛇口までの各段階で採水し、水道法に基づく水質基準50項目に加えて、農薬類(102項目)を含め最大187項目について実施しました。
このうち、蛇口における水質基準50項目の検査は、各浄水場や阪神水道企業団・兵庫県営水道からの受水など配水系統ごとに設定した市内14地点で実施しました。
検査結果は、全て水質基準に適合しており、水質基準50項目のうち、健康に関する30項目は、ほとんどの項目で基準値の10分の1未満で、塩素消毒による副生成物のトリハロメタンや塩素酸は最高でも基準値の2分の1以下でした。
また、水道水が有すべき性状に関する20項目についても全て基準値内にありました。
なお、水質基準項目の基準値は、生涯にわたり水を飲んでも人の健康に影響が生じないものとして設定されています。
今後も水源から家庭の蛇口まで、厳しい水質管理を行います。
平成22年度水質検査結果
区分
水質基準項目
単位
基準値
検査結果
最低値
最高値
健康に関する項目
(30項目)
病原性微生物
一般細菌
個/ミリリットル
100以下
0
大腸菌
MPN/100ミリリットル
検出されないこと
不検出
金属類
カドミウム及びその化合物
ミリグラム/リットル
0.003以下
0.001未満
水銀及びその化合物
ミリグラム/リットル
0.0005以下
0.00005未満
セレン及びその化合物
ミリグラム/リットル
0.01以下
0.001未満
鉛及びその化合物
ミリグラム/リットル
0.01以下
0.001未満
0.001
ヒ素及びその化合物
ミリグラム/リットル
0.01以下
0.001未満
六価クロム化合物
ミリグラム/リットル
0.05以下
0.005未満
消毒副生成物
シアン化物イオン及び塩化シアン
ミリグラム/リットル
0.01以下
0.001未満
無機物
硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素
ミリグラム/リットル
10以下
0.06
1.49
フッ素及びその化合物
ミリグラム/リットル
0.8以下
0.05
0.56
ホウ素及びその化合物
ミリグラム/リットル
1.0以下
0.02未満
0.14
有機物
四塩化炭素
ミリグラム/リットル
0.002以下
0.0002未満
1,4-ジオキサン
ミリグラム/リットル
0.05以下
0.005未満
シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン
ミリグラム/リットル
0.04以下
0.004未満
ジクロロメタン
ミリグラム/リットル
0.02以下
0.002未満
テトラクロロエチレン
ミリグラム/リットル
0.01以下
0.001未満
トリクロロエチレン
ミリグラム/リットル
0.03以下
0.003未満
ベンゼン
ミリグラム/リットル
0.01以下
0.001未満
消毒副生成物
塩素酸
ミリグラム/リットル
0.6以下
0.03
0.25
クロロ酢酸
ミリグラム/リットル
0.02以下
0.002未満
クロロホルム
ミリグラム/リットル
0.06以下
0.001
0.023
ジクロロ酢酸
ミリグラム/リットル
0.04以下
0.004未満
0.011
ジブロモクロロメタン
ミリグラム/リットル
0.1以下
0.002
0.010
臭素酸
ミリグラム/リットル
0.01以下
0.001未満
0.003
総トリハロメタン
ミリグラム/リットル
0.1以下
0.005
0.040
トリクロロ酢酸
ミリグラム/リットル
0.2以下
0.02未満
0.02
ブロモジクロロメタン
ミリグラム/リットル
0.03以下
0.002
0.014
ブロモホルム
ミリグラム/リットル
0.09以下
0.001未満
0.002
ホルムアルデヒド
ミリグラム/リットル
0.08以下
0.008未満
性状に関する項目
(20項目)
金属類
亜鉛及びその化合物
ミリグラム/リットル
1.0以下
0.1未満
アルミニウム及びその化合物
ミリグラム/リットル
0.2以下
0.01未満
0.07
鉄及びその化合物
ミリグラム/リットル
0.3以下
0.01未満
0.04
銅及びその化合物
ミリグラム/リットル
1.0以下
0.1未満
無機物
ナトリウム及びその化合物
ミリグラム/リットル
200以下
7.6
45.3
金属類
マンガン及びその化合物
ミリグラム/リットル
0.05以下
0.001未満
0.005
その他
塩化物イオン
ミリグラム/リットル
200以下
8.9
63.1
無機物
カルシウム、マグネシウム等(硬度)
ミリグラム/リットル
300以下
31
84
蒸発残留物
ミリグラム/リットル
500以下
81
246
有機物
陰イオン界面活性剤
ミリグラム/リットル
0.2以下
0.02未満
ジェオスミン(かび臭物質)
ミリグラム/リットル
0.00001以下
0.000001未満
0.000004
2-メチルイソボルネオール(かび臭物質)
ミリグラム/リットル
0.00001以下
0.000001未満
0.000002
非イオン界面活性剤
ミリグラム/リットル
0.02以下
0.005未満
フェノール類
ミリグラム/リットル
0.005以下
0.0005未満
その他
有機物(全有機炭素〈TOC〉の量)
ミリグラム/リットル
3以下
0.4
1.5
pH値
5.8以上
8.6以下
6.6
7.9
異常でないこと
異常なし
臭気
異常でないこと
異常なし
色度
5以下
1未満
1
濁度
2以下
0.1未満
0.3

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放射性物質による影響認められず

写真:臨時調査
琵琶湖・瀬田川での
淀川水質協議会の臨時調査
水道水については、平成23年3月18日以降、各都道府県がモニタリングを引き続き実施しており、文部科学省がその結果を同省のホームページ(http://www.mext.go.jp/)で公表しています。
その結果、兵庫県については、放射性ヨウ素および放射性セシウムともにこれまで検出されておらず、本市の水道水への影響はありません。
同様に、滋賀県、京都府、大阪府をはじめ近畿地方の水道水でも検出されていません。
また、水源については、淀川水質協議会が琵琶湖・淀川等で、猪名川水質協議会が猪名川で臨時調査をしていますが、それぞれ測定結果に福島第一原子力発電所事故の影響は認められません。
引き続きモニタリング結果等を注視していきます。
問合せは水質試験所(0798・51・6262)へ。

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水道 Q&A ~家の水道管から水が噴き出したら

写真:止水栓
まず止水栓を閉めて水を止め、修繕について水道局電話受付センターへ問い合わせください。
止水栓は水道メーターの近くにあります。
戸建住宅の場合は宅地内の地面、集合住宅の場合は玄関横に電気のメーターなどと一緒にあるものが多く見られます。
なお、家庭に引き込んでいる水道管から蛇口までは、水道局の水道メーターを除き、皆さんの所有物となりますので維持管理に努めてください。

※止水栓の場所や形は建物の種類や新旧によって異なります

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地震に強い水道を 耐震管へ布設替えを促進

図:耐震管と従来の水道管
阪神・淡路大震災の際には、地震の強い揺れにより水道管が継手部分で離脱してしまったり、水道管自体が割れたり折れたりしたため、市内各所で漏水や断水が発生しました。
しかし、一部で布設されていた耐震管は被害が少なかったことから、現在布設替えする水道管は全て耐震管を採用しています。
耐震管は、材質が強じんなだけでなく、継手部分が伸縮・屈曲し、また離脱を防止する機能も持つことから、地盤の揺れに柔軟に順応できます。
本市の水道管の布設延長は、平成23年3月末現在約1228キロあり、このうち耐震管は約196キロ(耐震化率16.0%)となっています。
布設替えには多くの費用が必要なため、主要な管路や病院へのルートなど重要度・優先度が高いものから、年度平均約15キロの布設替えを予定しています。
工事に際しては皆さんのご理解とご協力をお願いします。
問合せは水道局配水課(0798・32・2217)へ。

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