食のまち西宮
更新日:2018年12月13日
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西宮の食産業
西宮は酒造業をはじめ、多くの飲食料品関連産業が集積する「食のまち」としての特色をもっています。
西宮の伝統産業である酒造業の歴史は古く、室町時代後期の文献“公事根源”に「西宮之旨酒」という記述があり、このころにはすでに西宮で酒造業が営まれていたことがうかがえます。酒造りに適した地形や諸条件を備えると同時に、生産された酒を効率的に輸送するための港を擁し、江戸時代には西宮の酒造業は大きく発展しました。
昭和に入ってからは、大阪・神戸といった大消費地を控えた立地優位性や環境のよさ、名神高速道路、阪神高速道路などの主要道路網による物流の利便性などから、食品加工業などの本社・工場が多く立地するようになりました。
また、西宮には数多くの質の高い和洋菓子店が立地し、市民の生活に根付き親しまれています。近年では「西宮スイーツ」として注目度も上がっています。
日本酒
西宮には、「灘の生一本」の産地として有名な灘五郷の中の西宮郷と今津郷があり、全国に名高い歴史ある酒どころとして知られています。西宮における酒造りの歴史は古く、すでに室町時代には「西宮の旨酒」として知られていました。
灘の酒がその知名度を上げたのは、百万都市となった江戸に向け、上方からの海上輸送が頻繁になった江戸時代の中期。灘は海岸に面していたため輸送に有利で、樽廻船に大量の酒を積み込み、江戸市中へと送り込みました。
その後、銘酒誕生に大きな影響を与えることとなったのが「宮水」の発見。この水を仕込み水に用いたところ、酒の質が明らかに向上し、人気が不動のものとなりました。
西宮のお酒と食を広く楽しんでいただくイベントとして、「西宮酒ぐらルネサンスと食フェア」や「蔵開」などが開催されています。
西宮スイーツ
■洋菓子
文教住宅都市として発展してきた西宮市には、多くの洋菓子店があります。その多くが「工房型」で、パティシエが心をこめて手作りのケーキを作っているのが特徴です。そんな西宮の洋菓子に親しんでいただくために、毎年秋に開催される「西宮洋菓子園遊会 ~にしのみや Sweets Live~」は、人気・知名度ともに高く西宮を代表するイベントとなっています。
■和菓子
古くから食産業の盛んな西宮では、和菓子の文化も育まれてきました。そのような和菓子の魅力をPRするために西宮神社とタイアップして「とおかしプロジェクト」を実施しているほか、和菓子職人のみなさんが和菓子作り体験などの活動を通して地域の人々と交流を深めています。