平成17年度西宮市民文化賞受賞者紹介(多淵敏樹さん)
更新日:2016年5月11日
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西宮市都市景観審議会会長として活躍
西宮市都市景観条例制定時から卓越した指導力で会長として審議会をリードし、「都市景観形成基本計画」の策定のほか、西宮市の優れた景観を創るため調査・審議を行い、文教住宅都市西宮のまち並み保全に貢献。
西宮市都市景観賞選考委員会会長として活躍
都市景観の向上に寄与している建物や行為等を表彰し、魅力ある街づくりの輪を広げるために平成2年に創設された「西宮市都市景観賞」の選考委員として活躍。
西宮市都市景観賞の選考委員会に会長として出席 平成17年11月
西宮市都市景観賞第1回受賞作品 抜粋
白鹿記念酒造博物館(建築物) 鞍掛町8-21
伝統的な酒蔵のイメージを生かした記念館は、明治時代に建てられた酒蔵や旧辰馬喜十郎邸などと一体となって、風格と魅力あるまちなみを創りあげています。歴史的な建物と現代建築とが優れた調和を生み出している事例です。
上甲東園くすのき建築協定運営委員会(行為) 上甲東園1丁目・2丁目の1部
生け垣の緑とくすのきの街路樹が織り成す美しい戸建て住宅地の景観を守ろうと、建築物の形態などを自主規制する建築協定を締結するなど、地区に応じたルールづくりによって、地区の景観の維持・向上に努力されています。
西宮市都市景観賞第2回受賞作品 抜粋
関西学院大学講義棟及び新大学図書館(建築物等) 上ヶ原1番町1番155号
W.M.ヴォーリズの設計による既存の校舎群の特徴であるスパニッシュ・ミッション・スタイルの建築様式を継承したものであり、既存の建物との整合性が図られるとともに、既存樹木の保存や新たな植栽により、風致地区、文教地区としてのまちなみの魅力を高めています。
宮水井戸場修景(行為)石在町55・56・57番地
3つの酒造会社が協力し境界の塀を取り払い、「宮水」の視覚化をテーマに、宮水井戸場を開放的に修景し、酒造地区のイメージ・アップに貢献しています。
西宮市都市景観賞第3回受賞作品 抜粋
酒ミュージアム酒蔵館(建築物等) 浜町4番10号
震災での半壊から修復保全した木造酒蔵と、この酒蔵とデザイン的な調和が図られた増築部分とが博物館として活用され、全壊した既設の酒蔵館の機能を承継しています。また、新たに整備された長屋門や歌舞伎門、塀も酒蔵と調和するようデザインされ、本体建物と一体となってまちなみを特色づけており、宮水・酒蔵地帯の新たなシンボル施設となっています。
新西宮ヨットハーバー・センターハウス(建築物等) 西宮浜4丁目16番1号
西宮浜の海際に立つ本施設は、カーテンウォールの外壁と翼を海に向けて広げたような屋根を持つ軽快で開放感のある建物と、芝生広場や海辺のボードウォークなど開放的な外構計画とによって、海辺にふさわしいシンボル的な施設となっています。
西宮市都市景観賞全受賞作品の紹介
リンク
第1回西宮市都市景観賞(平成2年度)
第2回西宮市都市景観賞(平成9年度)
第3回西宮市都市景観賞(平成12年度)
第4回西宮市都市景観賞(平成17年度)
西宮市を代表する建築物の設計等にも貢献
「海清寺百蔵門」の修理指導、「西宮神社南門」の設計といった西宮市を代表する建物の修理、設計に尽力された。
海清寺百蔵門
西宮神社南門
生瀬のまち並を復元
生瀬宿の模型 於:西宮市立郷土資料館蔵
模型説明「生瀬宿は江戸時代に有馬・丹波地方と西宮・大坂方面とを結ぶ街道の宿駅として繁栄し、村人たちの多くは耕作のかたわら御伝馬役・人足役・かご持などに従事していました。」
西宮市文化財審議会委員として歴史的建造物の保護に貢献
1 建築・史跡部門調査を担当し石造五輪塔(浄橋寺)1基・海清寺三門(海清寺)1棟を市文化財に指定
2 市指定史跡「五ヶ山古墳群第2号墳」の保存にあたって石垣等の設置方法などの構造的な手法について指導
3 市指定建造物詳細な構造の調査、葺き替えの程度について詳細な指導
「神呪寺仁王門」の屋根修復工事(平成5,6年)
「公智神社神輿殿」の屋根葺き替え(平成14,15年)
4 神戸大学建築学教室を率いて西宮市内の民家調査を実施(昭和51~54年)
「ウイルキンソンタンサン鉱泉株式会社」工場の建造物調査を実施(平成6,7年)
リンク
「西宮の民家」を著作
「西宮の民家」を著作 昭和56年3月刊行