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市長コラム 令和5年(2023年)6月

更新日:2023年6月5日

ページ番号:67826382

さらなるごみ減量に向け意識を高めて行きましょう!

先日、毎朝のごみ収集業務を体験するため、朝から市環境局のパッカー車に乗って作業を体験してきました。西宮市では、昨年度より指定ごみ袋を導入し、市民の皆様のご理解とご協力のもと、さらにごみの分別強化に向けて取り組みを進めていますが、その実状を把握するうえでも、現場体験は不可欠、と思ってのことです。指定ごみ袋を導入したことによって、分別がさらに進み、実際に可燃ごみの収集量は12.6%減少(2022年7月から2023年3月までの比較)しています。その分、その他プラやペットボトル、資源として分別されるものが増えたという結果が出ています。これも、本当に市民の皆さんのご協力によるものと、感謝申し上げます。

一方で、課題として指摘されているのが、分別の不徹底や指定以外の曜日にごみを出される事例が一定程度ある、ということでした。その他プラに関して言えば、プラスチック製容器包装でないものや内容物がたっぷり付着してプラとしての再利用に適さないものがあるとのことで、その程度がどのくらいか、体験して実際に見ることが今回の目的でした。ということで、その他プラの収集日にあたっている地域の作業に出向くこととしました。当日は前日からの大雨、ブルーな気分でありましたが、「雨だから収集しません」となるはずもなく、現場に出向き、作業に入りました。幸い、素人の私を職員に必要以上に気を遣わせないようにと神様が差配してくれたのか、現地に着いた頃には雨もほぼ上がり、作業を行うことが出来ました。
実際に行ってみると、ほとんどの収集ステーションは整然とプラごみが出されており、見た感じ何ら問題は無いようです。中身も見えますから、持ってみたら無茶苦茶重い!、ということもなく、粛々と作業は進みます。狭い道ゆえに収集作業中に少しの間、通行を妨げてしまうこともいくらかありましたが、市民の方々は穏やかな表情でお待ちいただいたり、お疲れ様!、と声をかけていただいたりと、温かくお見守りいただいていることがよくわかりました。そうして声をかけてくれたある市民の方に、職員が「今日は市長が乗っているんですよ!」と伝えたところ、その方は「あらっ!、まーっ!、いやっ!、ご苦労さまですー!」とおっしゃり、何と両手を合わせて拝んでくれました。私も政治家やって20年近くになりますが、拝まれたのは初めてかもしれません。それだけごみの収集業務というのは、市民の皆さんにも、生活を支えている作業と思っていただいているのだと、改めて実感したものです。

さて、そんな感じで作業を進めておりましたが、ごく一部、まれに、やはり不純物であったり、明らかな汚れが目立つものもやはりいくつか出されていました。どうしようもなく収集が無理なものには、その旨記したシールを貼って現場に残さざるを得ないものもありました。一定の作業終了後には、鳴尾浜にある選別業者へ持ち込みますが、その現場にも行き、説明を受けたところでは、その他プラとして排出されたもののうち、およそ15%が弾かざるを得ないものであるとのこと。缶や可燃ごみなどもありましたし、金属部品が使用されている製品プラの中でも100円ライターなどの発火の可能性のある危険なものもあり、そうしたものを一つ一つ手作業で除いたうえで、次の業者に引き取られていきます。こうした地道な手作業を経ていることも、知っていただきたいことです。
こうして体験することで、改めて平素から大半の市民の皆さんに分別の理解が進んでいること、一方で課題の確認もできました。また、そもそもの発生抑制も重要であり、それには製品事業者の協力と国レベルの取り組みの大切さを感じたところです。そして、毎日、市民生活を守るために奮闘する職員と事業者の皆さんへの敬意も、改めて抱く機会となりました。

今後も市政の先頭に立ち、市民の皆さんと共に、環境学習都市を宣言している市にふさわしい実践を積み重ねていきたいと思います!


ごみ収集体験



ごみ収集体験

令和5年6月4日

署名


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