市長コラム 令和4年(2022年)7月
更新日:2022年7月5日
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青春の舞台、西宮!
先日、83歳にして単独での太平洋無寄港横断を成し遂げられた堀江謙一さんが西宮市役所を訪問してくださいました。3月26日にサンフランシスコを発たれ、69日間の航海を経て6月5日に無事に西宮浜に到着された堀江さんは、その航海上でも西宮の子どもたちと交信を続けてくれ、子どもたちの好奇心や冒険心を大いに刺激してくださいました。そして言うまでもなく、83歳での挑戦は、全ての人々に大きな勇気を与えてくださいました。
堀江さんとお話ししていると、少年のようなまっすぐさを感じさせていただきます。帰還された際のスピーチにおいても、「ただいま青春真っただ中、若輩者ですがどうぞこれからもよろしくお願いします!」と元気にお話をされていました。若輩者、とおっしゃるあたりも茶目っ気がありますが、私が全くその通りだな、と思うのは堀江さんが「青春真っただ中」と言われたことです。
堀江さんの姿を見ながら思い出したのが、アメリカの作家、サムエル・ウルマンの「青春」という不朽の名詩です。とても有名な詩ですが、その一部を抜粋します。
~青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。~
~年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。~
ウルマンがこの詩を書いたのは70代となった頃だそうです。きっと実業家としても一線で活動する中で、自分自身を鼓舞するとともに、挑戦する気概もない若者の姿を目にして、したためたのかなと思います。私も時折この詩を思い起こしては、自分自身を鼓舞している、大切な詩です。
堀江さんの姿は、年齢ではない、まさに挑戦する気持ちをナチュラルに持ち続ける、青春真っただ中であることを私たちに見せてくれました。ウルマンの詩にあるように、「老い」は年齢によってもたらされるものではないことを証明してくれた航海でした。
そんな「青春」の舞台が、西宮浜であったことは本当に光栄なことです。西宮市が堀江謙一さんだけでなく、またヨットマンだけでもなく、全ての市民にとっての「青春の舞台」となるべく、市政のかじ取りに私の青春をかけて取り組んで行きたいと思います!
令和4年7月5日