市長コラム 令和2年(2020年)2月
更新日:2020年4月1日
ページ番号:45452132
自治体間連携の時代
新型コロナウィルスの肺炎が国内においても感染者が見つかり、社会不安が高まっています。西宮市においても関係部局における対策会議を開き、今後の可能性に備えると共に、市民からのお問い合わせに対応する専用ダイヤルを設置致しました。現時点においては日々の市役所業務に制約を課す段階ではないと認識しておりますが、市民の皆様におかれましては、手洗い励行等、ご自身で講じていただくべき対策に万全を期していただきたいと思います。
さて、先月25日に、吹田市においてNATS 0(ナッツ ゼロ)シンポジウムが開催されました。これは、2020年4月に吹田市が中核市へ移行するに伴い、西宮、尼崎、豊中、吹田と、四つの中核市が隣り合わせに繋がることという、珍しい地域が生まれることとなる中で、今後は自治体間連携の可能性をより積極的に追い求めよう、という主旨で吹田市の後藤市長より呼びかけられました。
こうした取り組みは、今後、これまで以上にとても大切と思います。これからの時代は、昭和から続いた人口増加、経済成長を前提とすることは困難であり、成熟した社会の中で多岐に渡る自治体運営を持続的に行うためには、より一層、効率的な運営が求められるとともに、自治体間の枠を超えて協力できるところは協力していくことが肝要と考えます。
こうした考えに立ち、本市においてはこれまでの阪神間を中心とする兵庫県下自治体間の連携に加え、芦屋市とのゴミ処理広域化の検討、尼崎市とは今年度に二回、地域インフラの問題やシステム連携の可能性について協議を行っております。今後も、近隣の阪神間をはじめとした自治体と意見交換を進めながら、よい取り組みは共有し、役割分担できるところは進めていく、こうした姿勢を積極的にとっていきたいと思います。また、県立病院と市立中央病院の統合も、県と市とのレベル感を超えての、これからの時代を見据えた判断と考えています。
さて、冒頭に触れた「NATS 0」の今後ですが、確たる何かが決まって進められる、と言うところにはまだ至っておりません。ただ、このような同規模の中核市レベルの連携は、福祉行政や保健所行政など、市民に身近な事務を担っていることから、色々な可能性が考えられると思います。自治体運営だけでなく、教育、文化、まちづくりなど、市民の皆さんからも是非、連携に向けたテーマ、アイデアをいただければ幸いです。
令和2年2月1日