市長コラム 令和2年(2020年)1月
更新日:2019年12月27日
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スポーツを通じて健康づくりの一年に
新年あけましておめでとうございます。令和の時代となり、初めての新年を迎えることとなりました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今年はいよいよ日本でオリンピックが開催される年です。
西宮市にも5月25日に聖火リレーがやってきます。西宮にゆかりのあるランナーが甲子園球場周辺から浜甲子園運動公園の聖火ルートを駆け抜け、大会の成功に向けて盛り上げてくれます。是非、応援に来てください。また、西宮に縁のあるアスリートも、東京オリンピック・パラリンピックへの出場が決まっており、活躍が期待されます。
オリンピック以外にも、西宮に縁のあるフィギュアスケートの紀平梨花選手や大相撲の大関・貴景勝関の活躍も期待されます。もちろん、阪神タイガースや西宮ストークス、そしてJTマーヴェラスなど西宮に拠点を置くチームの活躍も期待したいところです。
「見るスポーツ」と共に大切なのは、自身が行う「するスポーツ」です。運動をすれば、血液の循環もよくなりますし、気分もリフレッシュします。普段の仕事等では使わない脳が刺激されるのでしょうね。私は小学生の頃から大学まではずっとテニスをしておりましたが、今でもラケットを握ると、とてもハイテンションになります。また、時間を作ってフィットネスクラブに行ったり、家の周りをジョギングするなどしてリフレッシュしています。市長をしていると、いろいろなことがありますが、「元気ならば何でも乗り越えられる!」という気持ちで、運動をとても大切な習慣と位置付けて日々を送っています。
普段運動をされていない市民の皆さんも運動を習慣化されてはいかがでしょうか。
西宮市には、私以上に意欲的にスポーツに取り組んでおられる方々がたくさんいます。各人それぞれの健康のため、或いは子供たちの健全育成のため、色々な目的はありますが、市としてはそうした皆さん方と共に、西宮市がスポーツを通じて明るい、イキイキとしたまちとなるよう様々な施策を講じているところです。そうした中、長年の懸案であった中央運動公園・体育館の再整備が前に進みつつあります。昨年末の市議会で計画の予算が認められ、予定では体育館は2024年、陸上競技場は2026年に完成する見込みです。こうした環境整備や既存施設の利便性の向上を進め、市民の皆さんのスポーツ意欲を応援していきたいと思います。
一方で、運動に関して心配なデータがあります。それは、最近の子供たちの体力が低下傾向にあるという事実です。このことは昨年末にも大きく報道され、反響も大きく取り上げられました。西宮市においても例外ではなく、子供たちの体力問題についての課題を整理したいと、昨年このテーマで総合教育会議を開催しました。特に西宮の子供たちは、走る力などは全国平均レベルですが、握力や投げる力が弱い傾向があり、学校体育だけでは対応しきれない課題があることを認識したところです。スマホの普及によってゲームをする時間が長くなったとの指摘もあれば、子供たちがのびのびとボールを投げたり蹴ったりする場所が十分にないとの指摘もいただきます。いずれにせよ、子供たちの体力低下は現実問題としてあるわけですから、市役所はもとより、市を挙げて取り組んでいきたいと思います。
運動・スポーツには、すごい力があると思っています。それを一番感じるのは、高齢者の方々が中心となって取り組まれる、いきいき体操に参加した時や、老人会のグラウンドゴルフ大会などにお伺いした時です。そうした時、皆さんはとにかく笑顔で、賑やかで、その姿に触れたこちらこそが元気をいただいています。健康寿命の大切さが言われていますが、実際に運動に取り組まれる方はほとんどの方が健康で、意欲的です。こうした心掛け、取り組みのすばらしさを、すべての市民にお伝えできる、そんな一年にしていきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
令和2年1月1日