【消防局】ウー・カン消防通信!~機関員のお話~
更新日:2024年9月4日
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第5回
赤色の警告灯を点灯し、サイレンを吹鳴させながら、災害現場に向けて颯爽と駆け抜ける消防車や救急車たち!
街中の混雑を瞬く間にかき分けていくその姿は、とても堂々として頼もしく感じます。
今回は、そんな消防車や救急車のハンドルを握り、思いのままに操作する職員、「機関員」について紹介します。
機関員の免許要件
消防車や救急車を運転するために、特別な運転免許はありません。車両の種別に応じた第一種運転免許を持っていれば運転することができます。
例えば、救急車や指揮車は普通免許(車両総重量:3.5t未満)、ポンプ車は準中型免許(7.5t未満)、タンク車は中型免許(11t未満)、はしご車や救助工作車、化学車などの大型自動車は大型免許(11t以上)を取得していれば運転することができます。
また、消防車や救急車は緊急車両ですから、災害現場に出動する際は、サイレンを吹鳴し、赤色警光灯を点灯して、緊急走行しなければなりません。
この緊急車両の運転資格は、大型自動車、中型自動車、準中型自動車の場合は21歳以上で普通自動車以上の免許取得から3年以上、普通自動車の場合は普通自動車免許取得から2年以上の期間が経過していれば条件を満たすことができます。
機関員の役割
このように、単純に運転するだけなら誰でもできますが、誰もが「機関員」になれるわけではありません。
「機関員」は、消防車や救急車を運転するとともに、これらの車両に装備された消防ポンプや、その他の機械器具が最大の効果を発揮することができるよう、確実に操作することができなければなりません。
そのうえ「機関員」は、安全・確実に災害現場に急行し、任務を遂行できるよう、管轄区域内の道路事情や地理、消防水利などを熟知しています。
これらのことを踏まえ、緊急車両の運転資格を有する職員のなかから、消防局で定める機関員認定基準に基づき認定審査を行い、それぞれの車両ごとに「機関員」を認定しています。
西宮市消防局の「機関員」は、ドライバーとしてプロフェッショナルであり、消防隊員としてスペシャリストです。
「機関員」がいなければ災害現場に到着することさえできず、市民の生命・身体・財産を守ることはできません。
安全・確実に、1分1秒でも早く災害現場に駆け付けることができるよう、日々、安全運転の意識を高め、力強く、優しい運転を心がけてまいります。
西宮市消防局からのお願い
消防車や救急車には、道路交通法で、赤信号の交差点に進入できることなどの特例が認められていますが、消防車や救急車がより安全に走行するためには、一般車両の協力が不可欠です。
自動車などの運転中に消防車や救急車が近づいてきたときは、進路を譲っていただき、スムーズな緊急走行ができるよう、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。