【北消防署・山口分署】西宮市消防協力隊による大規模災害対応訓練を実施しました!
更新日:2025年2月26日
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「西宮市消防協力隊」とは
平成7年の阪神・淡路大震災を経験後、大規模災害発生時に対応可能な人員を確保する必要性が高まりました。
平成8年10月に「西宮市消防協力隊」が、消防防災活動に精通した市内事業所の自衛消防隊の活動範囲を周辺地域まで広げ、地域防災力を高めることを目的に、消防局や消防団に続く「第3の消防隊」として結成されました。
その後、消防協力隊の対象範囲を自衛消防隊の有無に関わらず災害対応能力のある事業所にまで拡大しており、市内事業所の加盟数も増えて、現在は市内26の事業所が地域防災の担い手として重要な役割を果たしています。
本訓練の経緯
本訓練は、阪神・淡路大震災から30年の節目を迎えるにあたり、周辺地域の消火・救助・救急活動の一端を担う「西宮市消防協力隊」の実践的な合同訓練を企画し、西宮市山口町流通センターにある4事業所(ダイハツ工業株式会社・ロジスティードコラボネクスト株式会社・阪急バス株式会社山口営業所・阪神流通センター協同組合連合会※結成順)の協力により実施されました。
以下で令和7年1月17日に実施した訓練の様子を紹介します。
大規模災害対応訓練の様子
消火訓練の様子
ホースでの消火訓練
消火器での消火訓練
大規模災害発生時は、多くの場所で多発的に火災が発生します。
本訓練では、木製家具を燃やすことで実際の火災を想定し、消火器やホースを使い消火を実施しました。
救出訓練及び道路啓開訓練の様子
倒壊建物からの救出訓練
道路上の倒木伐採・撤去訓練
大規模災害発生時は、建物が倒壊したり、倒木が道路を塞いだりします。
倒壊建物からの救出訓練では、バールやジャッキ等で建物内に重なった重量物を排除し、傷病者にみたてた人形を屋外へ救出する訓練を実施しました。
道路啓開訓練では、倒木により道路通行の妨げになっていることを想定し、大きいものはのこぎりで切断し排除することで緊急車両等が通行できる状態にしました。
※道路啓開とは、災害時にがれきや倒木等で塞がれた道路を切り開いて緊急車両等が通れる道を確保すること
怪我人の搬送及び救護訓練の様子
傷病者の搬送訓練
傷病者の救護訓練
大規模災害時は、多数の傷病者が発生し早急な応急手当と搬送が必要になります。
搬送訓練では、簡易担架で安全に配慮しながら搬送を行いました。
救護訓練では、搬送されてきた負傷者に応急処置を行いました。上記右上の写真は、出血のある負傷者に三角巾を使った圧迫止血を実施している様子です。
最後に
今回の訓練を通して、「西宮市消防協力隊」である事業所の方々の知識・技術の向上及び事業所間の連携を高めることができたと考えています。
今後も、このような訓練を重ね地域の防災力の向上を図っていきたいと思っています。
YouTube(下記のリンク参照)に訓練の映像ご覧いただくことができます。
西宮市消防協力隊(阪神流通センター内)大規模災害対応訓練(外部サイト)