【消防局】新消防緊急情報システムの運用開始について
更新日:2021年10月9日
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西宮市消防局では第二庁舎への移転に伴い、最新鋭のコンピューター機器と通信技術を駆使した消防緊急情報システムを新たに整備し、令和3年4月20日から本格運用を開始しました。
第二庁舎
消防指令室
消防緊急情報システムとは、火災・救急・救助の119番通報の受付から、災害地点の特定、出動隊の自動編成、出動指令を行うとともに、現場活動を支援し、活動終了後の活動報告までを一元的に管理するシステムです。
119番通報受付
車両運用端末装置
新しい消防緊急情報システムでは、業務継続性の高いシステム、リアルタイムで直感的に情報共有できるシステム、情勢に即応できる柔軟性及び拡張性の高いシステムを基本方針として整備しました。
特長としては、次の4つです。
1.多様な通報者ニーズへの対応
通報者が動揺していたり、自分の居場所がわからないなど、正確な位置情報が得られない場合でも、統合型位置情報通知装置により、素早く通報場所を特定することができます。言葉や耳の不自由な方々からの通報は、NET119受信装置により、スマートフォンや携帯電話を活用して、チャット方式による文字での119番通報を受け付けることができます。また、外国人からの通報に対応するため、三者通訳サービスを導入しています。
NET119通報
NET119受信装置
2.迅速・正確な初動対応の強化
通信指令員が119番通報を受け付けると、指令台にて自動出動指定装置による各車両の情報と災害の種別や場所、規模等の情報から、災害現場に近い最適な車両を自動的に選別して正確な情報確認と迅速な出動指令を行います。
指令台
自動出動指定装置
3.情報連携の高度化
管内に設置している高所カメラや車載カメラ、現場隊員が装備しているウェアラブル端末などで撮影した映像を、リアルタイムに消防指令室へ送信するとともに各署や現場のタブレットとも共有が可能です。また、これらの情報は市の災害対策本部など関係機関へも配信でき、刻々と変化する災害現場の情報を共有しながら現場活動をサポートしています。さらに、市の防災情報システムとも連携しており、風水害や大規模災害時には、消防指令室と災害対策本部で被害の発生状況や消防の活動状況等の情報共有を図り、災害活動にあたります。
高所カメラ
消防指令室
市災害対策本部
4.大規模災害への対応
大規模な災害時には、119番通報が集中することを想定し、指令台を通常モード7台から大規模モード22台に指令台を増強して、通報に対し素早く的確に対応することができます。また、消防指令室が被災して、使用不能となった場合には、可搬型指令装置やリモート指令システムにより、被災状況が軽微な消防署にて、継続して指令管制業務を行うことができます。
通常運用時(1台4画面)
大規模災害時(1台1画面)
可搬型指令装置
上記事項の詳細内容は、こちらをクリックしてください。(PDF:2,396KB)
西宮市消防局は、あらゆる災害から市民の安全・安心を守るために、これら様々な先進機器を駆使して、消防・救急・救助体制のさらなる強化・充実に努めてまいります。
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