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2012年9月10日 第1396号

ぼくたち子ども広報員が調査!!

ごみについてかんがえよう(こども広報員;広田小学校6年 髙見名都さん、浜脇小学校5年 小田ゆき奈さん、甲陽園小学校5年 園田珠々さん、鳴尾北小学校5年 太田侑希くん)
子ども市政ニュースは、市長と子どもたちの対談の中で、子ども向けの市政ニュースも作ってほしいという意見から実現したものです。
このたび、「私たちの出したごみはどうなるの?」をテーマに、市内の小学5・6年生を“子ども広報員”として公募し、4人が選ばれました。
子ども広報員は、2日間にわたって、もやすごみとペットボトルの行方について取材し、ごみ減量の必要性について学びました。
問合せは広報課(0798・35・3400)へ。

1日目・もやすごみを追跡

収集体験・見学
ごみステーションのごみは、職員さんのチームプレイで素早く収集されます。
パッカー車は、1台に2トンのごみを積むことができるそうです。
写真:ごみの収集
写真:小田ゆき奈さん
収集するときは、袋が破れて中身が出ないように縛っている所を持つんだって。
収集する人が作業しやすいようにきちんと縛って出さないとね!
写真:ごみを持ってみる子ども広報員
思ったより重いな…
Q.ネットは何のため?
写真:美化企画課 藤原さん
美化企画課
藤原さん
ネットは、カラスや猫が生ごみを荒らさないように、市民の皆さんの協力でかぶせられています。
生ごみは、しっかり水を切って、においがしないようにして出してください。
また、缶詰の空き缶は、きれいに洗って出しましょう。
においがすると猫が寄ってきます。
西部総合処理センターを見学
市内で収集されたもやすごみは、西部総合処理センターと西部工場で処分されます。
今回は、西部総合処理センターを取材しました。
(1)パッカー車に投入
写真:パッカー車に投入
(2)プラットフォームからごみピットへ
写真:ごみピット
1日約350トンのごみが運ばれてきます。
(3)ごみクレーンで焼却炉へ
写真:ごみクレーン

写真:髙見名都さん
ひとつかみで3.5トンもつかめるんだ!
(4)中央制御室で、燃やしているごみの状態などを監視
写真:中央制御室
写真:美化企画課 羽村さん
施設操作課
羽村さん
ごみを燃やすときに発生する熱から発電することを「サーマルリサイクル」といいます。
同センターで使わない電気は売却しています。
(5)燃やした後は灰ピットへ
写真:灰ピット
きちんと分別していないために缶やビンが入ってることもあります。
(6)神戸沖埋立処分場で埋め立て
写真:神戸沖埋立処分場

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2日目・ペットボトルを追跡

収集体験・見学
写真:ごみの収集
私たちもお手伝いしました
中をきれいに洗って、ラベルとキャップを外した状態でコンテナに出されたものを収集します。
キャップとラベルはもやすごみとして出してください。
ただし、平成25年2月から「その他プラスチック製容器包装」として捨ててください
写真:ごみの分別に挑戦
分別に挑戦!
キャップとラベルをはがして分別するんだね
写真:美化企画課 宮本さん
美化企画課
宮本さん
西宮市は、市民の皆さんの協力で、きれいに分別されたペットボトルが多いんですよ。
ペットボトル圧縮施設を見学
収集されたペットボトルは、ペットボトル圧縮施設に運ばれ、再利用するための処理が行われます。
年間556トンのペットボトルが運ばれてきます。
(1)袋に入っているものを出す
写真:作業風景
(2)分別されていないものを手作業で処理
写真:分別作業
写真:園田珠々さん
収集されてきたペットボトルの中には、分別されていないものもあるんだって。
ほんの少しの人がルールを守らないことで手間がかかるんだね。
(3)1つの塊に圧縮
写真:ごみの圧縮
写真:太田侑希くん
500本~600本のペットボトルを長方体の塊に圧縮するんだ。
1個の塊で25キロもあるんだよ。
(4)リサイクル業者に搬出・売却
写真:搬出・売却を待つごみ
写真:美化企画課 羽村さん
施設操作課
羽村さん
月に6回~9回リサイクル業者に搬出・売却されます。
ペットボトルの売却で、年間約3000万円が市の収入になっています。

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東部総合処理センター 12月に稼動!

画像:東部総合処理センター
現在、西宮市では、もやすごみの処理を西部総合処理センターと西部工場で行っています。
そのうち、西部工場については、施設が古くなり処理能力が低下しています。
これから、ごみの焼却処理を安定的に行っていくため、新しい焼却施設である「東部総合処理センター」を建設しています。
同センターは、12月22日に稼動開始予定です。
わたしたちが施設見学第1号!
今回、東部総合処理センターの見学者第1号として特別に入れてもらいました。
また、普段は触ることができない機械の操作も体験させてもらいました。
灰ピット
写真:灰ピット
タッチパネルでカメラを動かして灰の状況を確認できるんだね!
クレーン操作室
写真:クレーン操作室
ごみクレーンのレバーはゲーム機より固いな…
中央制御室
写真:中央制御室
たくさんの画面でごみの状態や発電量を監視する重要なところなんだね!
Q.東部総合処理センターの特徴は何?
写真:施設整備課 鳥羽さん
施設整備課
鳥羽さん
西部総合処理センタ-と比べていくつか紹介します。
(1)ごみを焼いた時に発生する有害なガスの処理機能が西部 よりも優れています
(2)燃やすときの熱を利用した発電効率は西部の約1.5倍です
(3)環境に配慮した工場です。周辺に木々を植えたり、屋上緑 化に取り組んでいます

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その他プラスチック製容器包装の分別収集開始

容器包装リサイクル法に基づき、その他プラスチック製容器包装の分別収集が国道2号より南の地域は来年2月、北の地域は4月から始まります。
使えるものは再利用し、資源を大事に使うために皆さんのご協力をお願いします。
その他プラスチック製容器包装マーク
なお、対象物には右のマークがついていますので、決められた曜日(週1回)の午前8時までに決められた場所に出してください。
《分別時の注意点》
(1)ソースや油のボトル、調味料の袋など中身が残るものはもやすごみで出してください
(2)食べ残しが残らないように水で軽くすすいでください
(3)透明の袋で出してください
(4)二重袋で出さないでください
●その他プラスチック製容器包装の例

カップ麺の容器

お弁当などの空き容器

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知っとこ! ごみ減量の大切さ

写真:小田ゆき奈さん
私たちは、2日間にわたってごみの行方を取材してきました。
ごみの処理過程を学習しながら、資源のリサイクルやごみの減量の必要性についても学びました。
なぜそのような取り組みが必要なのかを皆さんにも紹介します。
ごみを減らさないといけない理由は…
写真:太田侑希くん
私たちの周りにある便利な物の多くは、石油や石炭などのエネルギー資源によって作られています。
エネルギー資源は限られた資源です。
この限りある資源を大事に使い、少しでも長く次の世代に残していくために、ごみを減らすことが必要なんです。
現在、西宮市で燃やしたごみの灰は、神戸沖の埋立場で埋め立て処分されています。
この埋立場は、平成14年から近くの町と共同で使用していますが、23年の時点で半分以上が埋まっているそうです。
33年まで使用される予定ですが、少しでもこの埋立場を長持ちさせるために、みんなでごみを減らす努力をしないといけません。  また、ごみを燃やすと二酸化炭素が発生します。
このまま二酸化炭素が増え続けると、地球温暖化が進むそうです。
地球が暑くなると、北極や南極の氷が溶けて、海面が上昇し、海に沈んでしまう国や島があることも学びました。
このような問題を少しでも解決していくために、ごみの減量に取り組まないといけません。
もったいない! 分別すればまだ使える!
写真:園田珠々さん
私たちが出すごみの中には、きちんと分別すれば資源として再利用できるものがあることが分かりました。
西宮市では、現在、もやすごみ、もやさないごみ、資源A・B、ペットボトル、粗大ごみの6種類に分けて収集されています。
種類ごとに分けて収集し、使えるものは再利用します。
限りある資源を大事に使っていくために、一人ひとりがルールを守ってきちんと分別しましょう。
3Rでごみの減量に取り組もう!
写真:髙見名都さん
皆さん、3Rを知っていますか。3Rとは、地球に優しい暮らし方の工夫です。
身近なことで私たちにできることは、たくさんあります。
例えば、買い物するときには、マイバッグを持参してレジ袋を断ったり、不要なものは買わず、必要な分だけを買いましょう。
リサイクルマークのついたものを買うのもいいことです。
3Rに気を付けながら、ごみの減量や地球温暖化の防止に取り組んでいきましょう。
図説:3Rとは

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ごみを減らすための計画 チャレンジにしのみや25

美化企画課 宮本さん
西宮市には、「チャレンジにしのみや25」という計画があります。
この計画は、平成17年に1人1日1161グラム出していたごみを30年には25%カットして870グラムに減らすことを目標にしています。
23年の時点で958グラムなので、残り約100グラムの減量が必要です。
100グラムは、身近にあるものに例えると新聞紙5枚分。
あとちょっとだね。
みんなでごみの減量に取り組んでいきましょう。

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取材を終えて ~子ども広報員の感想

今回の取材で、普段なかなかできない体験ができたり、東部総合処理センターの見学第1号になれてうれしかったです。
私たちはごみを出すだけですが、その後の処理にたくさんの人がかかわっていることに驚き、感謝しないといけないなと思いました。
また、今回学んだことをできる限りみんなに伝えて、ごみの減量に取り組んでいきたいです。

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