アートで植物採集。大谷記念美術館が館蔵品展で新しい試み
更新日:2018年2月26日
ページ番号:99290817
実施日:2017年10月12日
10月7日(土曜日)から、西宮市大谷記念美術館(中浜町4-38)で館蔵品展「美術館×植物!?アートで植物採集」が開催中です。
展示されているのは、日本画・洋画・陶芸などのジャンルにかかわらず、美術表現の重要な題材のひとつである“植物”に関連する作品ばかりです。
デコボコに連なった実の形が生き物を思わせる、杉浦康益の「コブシの実」は、コブシの皮が割れ中から赤い種が飛び出す様子を表現した陶作品です。細部まで丁寧に作り込まれたリアルな造形が植物の形の面白さを伝えます。
また、イタリアの公園で見た風景を、その空気感も含め写実的に表現したのが川村悦子の油彩画「ありふれた季節2」です。描かれた緑あふれる公園が、見る人に暮らしの中にある植物を感じさせます。
その他、日本人に馴染みのある松竹梅がひとつの作品内に登場する田能村直人の「歳寒三友図」、満開のコスモスと金色の稲穂が絵の中の季節を教えてくれる青山政吉の「万葉百景」など、季節と植物をテーマにした作品も並びます。
なお、今回の展覧会では、館内各所に置かれた作品紹介カードを、一人一枚持ち帰り可能で、解説付きのオリジナルカード集めを“植物採集”するような気持ちで体験することができます。
新しい試みに挑戦し「普段、美術館に馴染みのない方にも楽しんでもらいたい」と話す担当学芸員。展覧会について「植物という身近なモチーフを扱っているので、大人も子供も気軽にご覧頂けます。幅広いジャンルの館蔵品を楽しんでください」と呼びかけます。
選び抜かれた75点の“植物アート”は11月26日(日曜日)まで鑑賞することができます。
会期:~2017年11月26日(日曜日)※11月3日(金・祝)は無料開館日
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:水曜日
入館料:一般500円、高大生300円、小中生200円
交通:阪神電車「香櫨園」駅南西徒歩6分、JR「さくら夙川」駅南西徒歩15分、阪急電車「夙川」駅南西徒歩18分
お問合せは西宮市大谷記念美術館まで 電話番号:0798-33-0164