コバノミツバツツジ群落の再生に向けた市民参画の取り組み
更新日:2018年1月25日
ページ番号:34062673
2015年11月6日資料提供
<保全から再生へ~地域固有のコバノミツバツツジの植樹~>
広田神社のコバノミツバツツジ群落は兵庫県指定天然記念物となっています。
このたび、"地域で育てた地域固有の苗”の植樹を行うことを主として、市民参画による保全・再生活動「咲かそう!広田山のコバノミツバツツジ」を「環境学習都市にしのみや・パートナーシッププログラム」として実施します。
保全活動が始まった3年前の平成24年度に採取した広田山のコバノミツバツツジの種から育成した苗。今回は、地域固有の苗を初めて植え付ける活動となります。
<開催概要>
◆日時◆ 平成27年11月11日(水曜日)13時30分~16時30分
《受付は13時より開始》《小雨決行・荒天中止》
◆集合場所◆ 廣田神社参集殿(大社町7-7)
◆参加費◆ 無料
◆活動内容◆ コバノミツバツツジ群落再生のための植樹と保全のための下草刈り等
※詳細については添付のチラシ等参考資料をご覧下さい。
ダウンロード資料
<広田山コバノミツバツツジ群落の保全に向けた取り組み>
広田山周辺では「花見といえばコバノミツバツツジ」というほどに訪れた人を魅了したコバノミツバツツジ群落。
淡紫色の可憐な花が山を覆うその様子は、日本植物学の父で一大権威者であった牧野富太郎博士も絶賛し、「ただ三葉 千萬人を おびき寄せ」と一句を詠まれたほどです。
しかしながら、昨今、園内ではアカマツ林が照葉樹林化することで林内照度が低下し、生育するにおいて"日当たりのよさ”を必要としていたコバノミツバツツジ群落は、衰退の一途をたどっていました。
西宮市では、平成24年3月に「生物多様性にしのみや戦略」を策定し、「山」、「川」、「海」等、生態系ごとに望ましい将来像を掲げる中で、「まち」の生物多様性戦略として、「市民参画による生物多様性に配慮した公園づくり」を重点施策の一つとしています。
これまで3年間、多数の市民ボランティアの方の力を得ながら、コバノミツバツツジ群落を保全するために、常緑樹の枝打ちや伐採のあとの下草刈りなどを広田山公園内で進めてきました。
昨年7月には、そうした市民ボランティアの方や広田神社の関係者などが集い、コバノミツバツツジ群落の保全・再生を目的として保存会を立ち上げ、広田山公園を「生物多様性豊かな市民にとって親しみのある憩いの場」となることを目指し、活動の裾野を広げています。
<広田山コバノミツバツツジ群落の再生へ向けた取り組み>
西宮市では、平成24年度に採種した広田山公園内のコバノミツバツツジの種(タネ)を西宮市の特色ある緑化推進施設であり、また生物多様性関連施設の一つとしても位置付けられている『植物生産研究センター』及び『花工房』において栽培に取り組み、協働作業として市民ボランティア『ガーデンクラブ自主活動グループ』のメンバーが、活動の一環として、手塩にかけて種(タネ)から苗を育ててきました。
こうして、広田山のコバノミツバツツジの苗は、熟練した技術や日々の管理などによって、大きいもので高さ30センチメートルを超えるほどにまで成長し(添付資料の写真参照)、種まきから3年を経て、この秋ようやく植栽する運びとなりました。
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