デング熱の国内感染症例について
更新日:2017年12月18日
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2014年10月7日資料提供
【発表内容】
1 概要
すでに新聞等で報道されましたが、平成26年10月1日に西宮市内の医療機関から、デング熱を疑う患者が受診した旨の連絡がありました。提供された患者検体を当保健所にてNS1簡易キットで検査したところ陽性となりました。さらに国立感染症研究所に依頼し遺伝子解析を行なったところ、代々木公園で発生していたウイルス株と一致したことが判明致しました。
2 感染者について
(1)年齢、性別等
19歳 女性。西宮市内在住の学生。
(2)症状等
平成26年9月28日より、突然の高熱、筋肉痛、頭痛などの症状で発症。血液検査では、白血球数と血小板数の低下が認められました。
(3)推定感染場所
感染者は、9月10日から16日にかけてマレーシアに渡航歴があり、渡航先にて蚊にかまれているため、当初、海外感染が疑われましたが、上記遺伝子解析結果を受けて、国内感染の可能性が濃厚となりました。感染者は帰国後東京周辺に行った経歴がなく、9月22日に西宮市内にて蚊にかまれたとの情報を得ているため、その時の蚊の刺咬による感染が疑われております。
(4)感染者の経過
10月1日に市内の病院に入院。現在も入院中ですが、全身状態は回復傾向にあります。
3 西宮市の対応について
(1)感染拡大のリスクについて
帰国後の感染者の行動経路は限定的であり、とりわけ発症後、蚊にかまれている可能性が極めて低いため、新たな媒介蚊による二次感染の発生は考えにくいと思われます。
(2)蚊の捕集・駆除について
しかしながら、デングウイルスの媒介蚊が、西宮市内に棲息している可能性が考えられるため、推定感染場所周辺の蚊の捕集および駆除作業を行なう予定です。
【問合せ先】
<デング熱について>
西宮市保健所 健康増進課
電話:0798-26-3675
<蚊の駆除方法について>
西宮市 環境衛生課
電話:0798-35-0002