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平成26年8月6日 市長定例記者会見

更新日:2020年4月3日

ページ番号:47559984

2014年8月7日資料提供

【発表項目】

(1)阪神・淡路大震災20年事業「災害時要援護者フェア」について
(2)西宮まちづくり塾「まちづくり人」養成講座について
(3)ボローニャ国際絵本原画展について
(4)職員採用試験(経験者採用)の実施について
(5)その他(記者クラブからの自由質問)

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【会見の要旨】

1.阪神・淡路大震災20年事業「災害時要援護者フェア」について

市長 : 阪神淡路大震災20年事業「災害時要援護者フェア」を、8月31日に西宮市役所東館の8階で11時から17時で行います。
 ポイントは、災害対策基本法が昨年改正されたことによって、災害時要援護者名簿を作ることが義務付けられることになり、その名簿を本人同意の上で地域に提供して、その人を助ける仕組み作りを行政が支援するということになりました。
 これまでは、個人情報保護法の関係で、なかなか情報を地域で活用できないということがありましたが、地域に災害時に援護を要する方がいることを認識してもらい、そのような人たちをみんなで支援していくことを周知する必要から開催することにしました。
 災害時に役立つ器具の紹介や、その実演、災害時での情報収集方法の紹介などについて、実物を使って皆さんにご紹介する内容になっています。要援護者ご本人やそのご家族、また地域で要援護者支援の中核となる人たちにお越しいただきたいと思っています。市役所東館と六湛寺公園で行われ、災害時に役立つ車両や免震体験車など、珍しいものもありますのでぜひお越しください。担当課から何か追加の情報はありますか。

担当課 : お手元のチラシにも記載していますが、ボランティアグループによる子ども向けの紙芝居や玉木幸則氏の講演会も行います。

2.西宮まちづくり塾「まちづくり人養成講座」について

市長 : この西宮まちづくり塾は、平成21年度から行っており今回で6回目です。今年のテーマは、「新しい時代の話し合い入門」です。地域でのまちづくりを進めるにあたっては、行政がファシリテートしたりする訳ではなく、地域で集団での話し合いをスムーズに行っていただかなくてはなりません。地域で合意形成をしたりするなどは、なかなか難しいことから、その方法について全6回の連続講座を開きます。
 議論をファシリテートしたり、皆にどうやって納得していただくか、といった話し合いをうまく進行したりすることについて学びます。開催場所は西宮北口のアクタ東館6階大学交流センターで、水曜日の午後7時から9時まで。8月6日から受講者を募集します。
 自治会やマンション管理組合の役員などで、地域活動の運営に悩みを抱えている方などが対象です。「新しくマンションの管理組合の役員になったけれども、なかなか運営が難しいな」とか、「自治会の役員になってみたいけども、なかなか皆を引っ張っていくのが難しいな」など思っておられる方はぜひ、受講していただきたいと思います。
 昨年までは、座学であるとか、一回限りの講演会が多かったのですが、今回は連続で、実践形式で行います。6回の講座全てに参加していただけることが条件ですが、是非、積極的にお申込みいただければと思います。

3.ボローニャ国際絵本原画展について

市長 : ボローニャ国際絵本原画展は、西宮市大谷記念美術館の一番人気のある展覧会で、毎年、皆さんから大変な期待をいただいています。今回で34回目、大変歴史のあるものです。
 展覧会は、イタリアのボローニャで毎年3月に開催されている、子どもの本専門の国際見本市に併設されたイラストコンクールの入選者75名の作品で構成されています。素人もプロも応募できるもので、今、子どもたち向けの絵本というのはどういうものなのか、一番新しい形を見ていただけるものとなっています。 
今年の特徴としては、毎年、コンクール入選作品以外の特別展示を行っていますが、今回は、第4回の受賞者の刀根里衣さんの原画展示、もうひとつはボローニャ近代美術館でも展覧会を行った三浦太郎さんのワークマンをテーマとした展示なども行われます。
 原画展では、イタリアでの審査員の顔ぶれが毎年変わるので、原画の傾向が偏りません。去年、一昨年と傾向が違っていますので、「今年はこういうのが多いな」とか、「こういうのが新しいな」という風に見ていただけるものと思っています。
 入選者75名のうち、一番多いのは地元のイタリアの20名ですが、2位が日本人で15名となっています。日本人も積極的に申し込んでいる展覧会で日本人の作品も沢山あります。今年の日本人の入選者の中にも、西宮出身の方もいらっしゃいます。
 展覧会ですので入館料が必要ですが、小中学生はのびのびパスポート、ココロンカードを提示すれば無料になります。また、65歳以上の方も証明書を提示していただければ、一般料金の半額、身体障害者手帳の提示があれば、無料でご覧いただけます。
 また、通常の開館は午前10時から午後5時ですが、毎週金曜日は午後7時まで開館時間を夜間まで延長しており、一時保育も実施していますので、ひとりでも多くの方にお越しいただけることを期待しています。

4.職員採用試験(経験者採用)の実施について

市長 : 職員の採用試験について、例年の新卒採用に加えて、今年も3回目の経験者採用を行います。募集する職種は、福祉やIT事業、法務に経験のある方です。
 今の現場で仕事をしていることに加えて公共性の高い仕事をやってみたいという方は、ぜひ応募していただきたい。また、仕事の根幹からの大枠を作っていく業務ですから、そのようなところに興味を持っていただける方にも良いのではないかと思っています。
 試験日は9月で、受付は8月11日からです。当局から何か追加情報はありますか?

担当課:例年どおりですが、同じく、高卒の事務と消防職、障害者の事務も併せて応募いたします。

【質疑応答】

記者 : 1点目の災害時要援護者のことですが、今、西宮は何人くらい把握されていて、名簿作成はどの段階まで来ているのですか。

担当課 : 災害時要援護者は、いわゆる高齢者や身体障害者、妊産婦、乳幼児、日本語に不慣れな外国人と、非常に広い範囲に渡ります。そのため、具体的な人数までは把握できていません。ただし、このたび作成した災害時要援護者支援指針の中で、災害時要援護者のうち自宅で生活しており家族等の支援を得られず、災害時に自力で避難できない方を「避難行動要支援者」と位置付けており、この方々の名簿については、庁内の関係部局から情報をいただいてほぼ作成できています。今、把握している人数については、9,803名になっています。

記者 : 8月1日に人事異動がありましたが、次の4月までに大きな組織改変などをされる予定はありますか。

市長 : 大規模な組織改変をしようとすると、条例をさわったり、色々と手続きも多くありますので、できる限りあまり大きな改変はしたくないと思っています。
 基本的には4月に行いたいですが、課題があって、少し変えないといけない場合は、機動的に対応していきたいと思っています。今回の8月の異動というのは一般的にイレギュラーではありますが、政策課題に機動的に対応したいという思いから行いました。

記者 : 人事異動についても4月までに大きく触られる予定はありますか。

市長 : 人事異動については、これこそ機動的に行っていけばよいと思っており、9月1日に行うかどうかもわかりませんし、10月は半年に1回ですから、一定行う可能性もあります。
 しかし、人事異動によって、異動した人は新しい仕事を一から覚えなければいけないですし、元の職場では新しい人に引継ぎもしないとだめですので、当然、ロスが多く発生することになります。ですから、最低限に留めたいという思いはありますが、問題があるのにそのままにしておくつもりも無いです。

記者 : アサヒビールの特別委員会のことですが、7月の始めから終わりまでされて、2.6ヘクタールを土地開発公社で病院用地を前提として購入するというような結論が出たと思いますが、そのことに関して市長はどのように受け止めておられますか。

市長:一番大事なことは、購入することが結論になったわけではなくて、相手あってのことなので、市としてそこを買うのか買わないのかという態度が一定、示されたということに過ぎません。ですから、買うことはまだ決定してませんし、ましてや買ってそこに病院ができる、みたいなことは全く決定していません。
 もし買うことになったとしても、統合病院ができるのかどうなのかということも、県という相手があってのことですので、政策推進の一段階が進んだに過ぎません。ですから、住民の皆さんに届くようなところまで、何か変わったことがあるかと言えば、何も変わっていないというのが大前提でございます。

 つぎに、結論がついたことを自分としてどう捉えているかということなんですが、議会も自分も両方が、西宮の政策課題を解決しなければならないと思っていたことができる結論が一定、落とし所となっていると思っています。
 今回、統合病院の用地の候補地としてアサヒビールの跡地を一定、押さえましょうかという「決定」ではなくて「方針」に、議会も賛成いただけたということは、当然、統合病院の実現というものに対して一定の理解はお示しいただけたということだと思っています。
 その他、特別委員会を通じて、消防署や体育館に関しても、現有地のすぐ隣に建替えられるプランを示しましたが、それに関して反対という意見は、いまのところ出ていませんし、やっぱりアサヒビールの跡地に移設するという結論にも、委員会が7月まで終わった段階では一切出ていません。つまり、私が選挙の前から訴えてきた政策の目的は全てそのまま残っています。また、議会も、古くなった建物について代替案があることや、医療に関しても新しい市長が提案している統合病院によって医療のレベルを上げていくことについて、一定、理解しようという風になってくれています。
 ただ、改めてですが、これは議会にも申し上げていますが、今となってはあの土地全ては、一不動産会社のものになっています。その所有者が西宮市に売る意向をお持ちいただけない限りは取得できないわけで、そういったことに関しても議会はご了承いただけているものと思っています。
 市当局としては、相手が売ってくれるということになれば、議会と詰めて結論した方針で、政策推進をしていけばいいわけですし、逆に相手が、西宮には売らないということになった場合には、結論の中に大事であった、病院の統合を実現するために、アサヒビールの土地が無くてもそれを実現するための方針で、政策推進は進めていかなければならないと思っています。
 委員会の中でもお話しましたが、それを建てる他の用地については、市当局で調整している段階ではありますが、統合病院という大きな規模の病院を移設し得る現有地、市の土地というのが候補地として存在しています。もし、不動産会社から購入できないということになれば、今想定している現有地での統合病院の実現を進める方針になると思います。

記者 : その後、不動産会社側との交渉で進展はあったのですか。

市長 : 議会と議論をして、一定の方針が一致しましたので、この内容で御社と交渉していきたい旨の申し入れは、既に済ませております。
 しかし、大金が絡むことであり、相手の会社の計画もあってのことですから、売るとか売らないとかという話には当然至っておりません。今から時間を掛けて交渉していくことになります。

記者 : その申し入れというのは、まだ交渉が始まったということではないのですか。

市長 : 買いたいという交渉を今からさせていただきたいことの申し入れをしたということです。

記者 : 直接、会われたのですか。

市長 : そうです。

記者 : いつですか。

市長 : 特別委員会が終わってすぐ、先方の副社長と取締役に対して、私と副市長で申し入れをさせていただきました。

記者 : 市役所でですか。

市長 : そうです。

記者 : いつごろまでに協議を終わらせて議会に報告しようという目処みたいなものはありますか。

市長 : 議会への報告は、逐次やっていこうと思っています。公開の場での発表となるか、議長・副議長に申し入れるという形になるかどうかは別として、進捗状況は、逐次報告していこうと思っています。

記者 : 特別委員会を開いてという形になることはありますか。

市長 : 委員会の開催は、議会が決めることですので、自分たちはその時点で、ご報告できることをするまででございます。

記者 : 会社との協議をいつごろまでにということは、まだ決まっていないということですか。

市長 : そうです。

記者 : 土地の購入代金についてですが、特別委員会では、購入は前の協定の中に示された額くらいという話でした。予算ではあの土地で60何億円となっていましたが、今回、面積は減りましたけれども、大体その枠内でという考えなのでしょうか。

市長 : 平米単価が前回程度でという意味です。基本協定に示されている価格程度でということで、議会とはお話しをさせていただいたつもりです。

記者 : 病院が統合できるかというところが一番のポイントとなると思いますが、まだ、現在、県と協議する段階ではないと思うのですが、今後はどのようにして統合に向けて、県と話を進めていくかについて、お考えがあれば、現段階のところで教えてもらいたい。

市長 : もちろん、こちらから協議のテーブルを作ってくださいという要望をしていくことになると思います。そのためには一定、整理みたいなものが必要であり、いま準備をしている段階です。
 ただ、これまでと違うのは、統合病院を実現したいという西宮の思いについて、私だけでなく、議会も一定、その方針にご理解いただいているということです。議会と市長両方がということになれば西宮市民の民意という風にも言えるわけであり、統合病院を求める形でこの議論を進めるという方向になっているということであれば、議論もこれまでとは違ってくると思われます。

記者 : ブログでも書いておられましたが、医療関係者の方と意見交換なんかもされているところだと思うのですが、例えば西宮市として、具体的なプランとか、若しくは考えなどをまとめて県に要望書を出すとかですね、そういった考えはあるのでしょうか。

市長 : 県に要望書というよりは、統合を議論することについて、市と県とで協議体を作って議論しようということになると思います。その中で、西宮市として、西宮の医療関係者にご意見をお聞きするなどして、市内の医療状況について県庁よりも詳しい議論や情報を集めておく必要があります。
 たとえば、必要な診療科や、各診療科の規模、必要な医師の数、どんな器具を置くべきかなどについては、西宮の医療関係者の意見をまとめておくことも必要だと思っています。また、医師を派遣していただく元になる大学病院や大学医学部とかにも、統合病院を作る際の協力依頼の話なども、市として積極的に議論をしていきたいと思っています。

記者 : 県との交渉自体もまだ始まっていなくて、今、西宮の状況をあらっているというような状態なのですか。

市長 : 県との交渉といえば、随分前に県の病院局へお伺いをしています。ただし、オフィシャルに市から申し入れとかではなくて、その協議が始まっているものではありません。協議をどうやって始めていくかということの準備をすることが、どうやら必要なようです。

記者 : では、まだ言っていないということですね。

市長 : そうです。

記者 : 先ほどお話に出た、医療関係者の集まりなんですが、メンバーはどういった方で、どういった意見が出ていますか。

市長 : メンバーは、三師会や県の病院協会、民間病院協会、伊丹にある阪神北こども急病センター理事長にも起こしいただいています。また、中央病院や県立病院、兵庫医大、看護協会にも参加していただいています。それだけの大人数ですので日程調整も大変で、日程によっては参加できなかった先生もおられます。

記者 : これは、定期的に開いていくような形になっていくのでしょうか。

市長 : 何ヶ月に1回というような形で行っていくつもりは今のところはありません。とりあえず、今年度は、医療課題で政策推進上、有識者のご意見をいただきたいと思ったときに、お集まりいただくという形で行っていこうと思っています。
 出された意見についてですが、すでに2回を開催させていただきましたが、第1回は、西宮の医療課題について議論をさせていただきました。その中で、結構なボリュームがありましたが、中でも「西宮には大きな基幹病院がないので、○○は実現できていないな」というものが多かったのが現実です。
 そのため、第2回目では病院が統合されるとすれば、どんな課題が解決されるのかを議論させていただきました。結構、意見が出ていたのは、どの病院も医師の確保が現在、非常に困難であるが、その点が解消されるなどといった点でした。
 例えば、○○人で回している小さい診療科が2つあったとしますと、その分、大学病院から優秀な医師や若い医師をスカウトするのが大変難しくなります。それが合併しますと、ひとつの大きい診療科になり、医師も確保しやすく、高いレベルの手術も可能となります。そうなれば、患者もたくさん来るようになり、高額な医療機器も買うことができるようになります。患者も多く、高額機器もあるとなれば、医師もスカウトしやすくなり、より高度な医療もできるようになります。医師が多いと当直も当然、組みやすく、夜間や救急の対応も十分にできるようになります。
 要は、細かい、何科がどうですよ、という話以前に、基本的に合併すると機器も大きいものが買え、医師も優秀な人が来てくれ、高いレベルの診療ができるという風なところが一番大きいですね。

記者 : 市長が選挙のときに掲げていた公約は、前の市長の計画の白紙撤回だったと思いますが、今回のアサヒビールの特別委員会で出た方針については、白紙撤回の白紙撤回なんじゃないかと言っている声も聞きます。それに関して選挙のときに仰っていたことと、今の結論について、整合性はあると考えてらっしゃるということなのでしょうか。

市長 : 当然です。跡地に中央病院はできませんし、白紙撤回いたしました。しかも、私がずっと訴えてきた基幹病院については実現します。もちろん、アサヒビール跡地が手に入らなくても実現させるつもりはありますが。
 今回のアサヒビールの政策に関して、選挙前も含めてこれまで、インタビューを受けますが、最後に「要は前市長の方針の白紙撤回ですね」とよく言われます。そして、理由等の細かい説明が抜けて、その言葉だけがマルとされて、一人歩きしていますよね。なぜ、土地を買わないのかということの話はずっとしてきましたし、「土地さえ買わなければいいのだ」、「土地を買わないことこそが俺の主張だ」という主張は過去もしていません。むしろ、他の用途で買うことについては提案もしていました。
 ただそうではなくて、現有地がある消防や体育館の建て替えのために土地を買うなんて全く無駄であり、ましてや中央病院をそのまま建てたりしたら、西宮の医療課題は解決されず、絶対に行うべき病院の統合の話が全然遠のいてしまう。だからこそ、この計画は白紙撤回しなければいけないと訴えてきました。
 例えば、自分が市長になった後、病院・体育館・消防署にするかどうかは別にして、土地は購入しておいて、後にどれを建てるか議論すればいいというような議論が、議会からもありました。ただし、それはできません。というのも協定の中身には既に体育館も消防も病院も防災公園もうたわれていたため、「ここだけ変えて」とかは協定の白紙撤回になります。
 また、予算についても、病院にするための土地、体育館にするための土地、消防署にするための土地の購入を目的として付いた予算を、別の用途で使うことはできません。一旦、予算としては、やはり白紙撤回をすることになり、一旦、全部を減額補正してゼロにすることになります。自分が言ってきた白紙撤回というのはそういう意味です。

記者 : では、協定の白紙撤回ということですか?

市長 : 協定の白紙撤回であり、これまで付いていた予算の白紙撤回です。予算も協定も若干修正するとか、別の目的に使うとかはできるものではありません。結果的には、全く元々あった計画と100%一緒というものを行う以外は、全て白紙撤回になります。

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