不定根(ふていこん)治療とは
更新日:2023年9月27日
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不定根治療とは
特に弱っている桜について、不定根(根以外の部分,すなわち幹から2次的に発生する根)を太らせ土壌に誘導させることにより、樹勢の回復を図ります。
(写真は、主幹内に不定根が発生している様子)
不定根治療の実施状況
【現在の実施本数】8本
【実施箇所】夙川河川敷緑地(阪急甲陽園線から苦楽園口橋の右岸、苦楽園口橋から久出川合流地点の左岸)
作業について
(1)周囲をエアースコップにより土壌改良して、樹勢を活発化させます。
(写真は、土壌をエアースコップで堀りフカフカに改良する様子)
(写真は、土壌に肥料を混ぜて改良する様子)
(2)水苔(みずごけ)により、不定根の発生・生育を促します。
(写真は、ペットボトルに水苔を詰め、不定根を固定・誘導している様子)
(3)【不定根の発生後】幹の強度確保および樹勢回復のために桜の接木をする場合もあります。
(4)土壌面まで不定根を誘導します。
(5)樹皮にチューブを這わせ、不定根まで雨水を誘導する場合もあります。
不定根治療の効果
不定根の発根
(写真は、不定根が発生している様子。周囲に付着しているのは水苔。)
不定根の土壌への着地
(写真は、誘導管の先端で不定根が土壌面に着地した様子)
(拡大写真。着地した不定根の発根状況)
萌芽枝(ほうがし)の発生
(写真は、幹から新たに萌芽枝が伸びている様子)
(写真は、萌芽枝が良好に生育する様子)
不定根治療にあたって皆様へお願い
不定根治療を行っても、効果はすぐに現れるものではありません。
また、せっかく行った処置も、桜の根元を踏んだり枝を折ったりしては無駄になってしまいます。
ロープ柵内への立ち入りはご遠慮ください。
未来に桜の名所を残すため、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
お問い合わせ先
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