『西宮現代史』のご案内
更新日:2022年1月25日
ページ番号:52573615
西宮市では、市制施行70周年記念事業として、平成9(1997)年4月から『西宮現代史』の編集事業を行いました。
平成13(2001)年度に第二巻(政治・行政・財政資料編)、
平成16(2004)年度に第三巻(社会・教育・経済資料編)、
平成18(2006)年度に第一巻I(政治・行政・財政通史編)、
平成19(2007)年度に第一巻II(社会・教育・経済通史編)を刊行し、全巻完結しています。
『西宮現代史』第一巻I
政治・行政・財政通史編
監修 平野 孝(龍谷大学教授)
執筆 青木淳英(大阪千代田短期大学専任講師)
岩井義樹(大阪城南女子短期大学専任講師)
加川充浩(島根大学専任講師)
平野 孝(龍谷大学教授)
(五十音順)
(判型)A5判 (装丁)布貼上製本 (頁数)約500頁 (定価)3,800円
第一巻Iの特徴
・昭和30年代から震災1年後の平成8年(1996年)3月までの西宮市の政治・行政・財政分野を対象としています。
・戦後復興、高度経済成長、バブル経済とその崩壊という時代を経て、西宮市が今日の姿を築くまでの歩みを、時代を画するエポックとなった事件を深く掘り下げながら叙述しています。「文教住宅都市」を宣言するに至った経過、阪神・淡路大震災の状況や復興についても詳しく述べています。
第一巻I 目次
第一章 現代西宮の序曲ー西宮市制施行から戦後復興までー
第一節 西宮市政の成り立ち
第二節 辰馬夘一郎市政と文化住宅都市の基盤整備
第二章 高度成長と大規模開発の模索
第一節 田島淳太郎市長の誕生と都市問題の発生
第二節 日本石油誘致計画の発表と反対運動
第三節 議会での激突
第四節 全市域での対立ー海岸開発促進連盟と石油化学工場誘致反対期成同盟ー
第五節 日石誘致問題の国会質疑と兵庫県への陳情合戦
第六節 乱闘市議会と急転直下の白紙撤回
第三章 文教住宅都市宣言と現代西宮市政の確立
第一節 辰馬龍雄市政の発足と文教住宅都市宣言
第二節 総合計画の策定と市政の環境整備
第三節 大型事業と公害問題の噴出
第四節 社会政策の展開と財政危機の兆候
第五節 辰馬龍雄市長の引退
第四章 財政再建と総合計画の改定
第一節 奥五一市長の誕生
第二節 財政危機の顕在化
第三節 総合計画の改定
第四節 奥市長の急逝
第五章 活力と潤いのある文教住宅都市をめざして
第一節 八木市政の発足
第二節 海岸開発計画の再出発と下水道整備
第三節 新総合計画の策定と文教住宅都市づくり
第四節 八木市長の引退
第六章 阪神・淡路大震災の対策と復興ー新しい西宮をめざしてー
第一節 馬場市政の発足と施策
第二節 大震災の勃発と混乱の七日間ー一月一七日~一月二三日ー
第三節 被災生活の支援と復興の胎動
第四節 復興へのあゆみ
第五節 新しい西宮をめざして
『西宮現代史』第一巻II
社会・教育・経済通史編
監修 岡田知弘(京都大学大学院教授)
須崎愼一(神戸大学大学院教授)
執筆 宇都宮千穂(京都大学大学院)
岡田知弘(京都大学大学院教授)
小林和美(大阪教育大学教育学部准教授)
須崎愼一(神戸大学大学院教授)
竹内利江(神戸大学大学院)
名武なつ紀(関東学院大学経済学部准教授)
松田利彦(国際日本文化研究センター准教授)
吉川卓治(名古屋大学大学院准教授)
(五十音順)
(判型)A5判 (装丁)布貼上製本 (頁数)約1,000頁 (定価)4,100円
第一巻IIの特徴
・戦後復興、高度経済成長、オイルショックとバブル経済という時代を経て、西宮市が今日の姿を築くまでの歩みを、市民の視点をまじえながら叙述しています。
・阪神・淡路大震災で、避難所や仮設住宅をめぐる被災者の不安、子ども達の被災と勉強の再開など、被災者の視線で震災を再検証しています。
・表を多用しているため、他の3冊と異なり本文横組みとし、読みやすさに配慮しています。
第一巻II 目次
第1章 戦災からの復興
第1節 混乱から落ち着きへ
第2節 戦後復興期の文化動向
第3節 在日韓国・朝鮮人社会の形成とその動向
第4節 民主教育の出発
第5節 農地改革と農林漁業
第6節 軍民転換と工業の復興
第7節 酒造業の復興
第8節 商業・金融の復興
第9節 都市基盤の復興
第10節 生活基盤の復興
第2章 高度成長期の西宮
第1節 財政難・就職難・生活難の中で
第2節 55年体制成立期の政治と社会
第3節 新たな時代の到来と西宮市の模索
第4節 文教住宅都市の光と影
第5節 新たな息吹の胎動
第6節 部落解放運動と同和対策事業の開始
第7節 教育の動揺と膨張
第8節 「教育正常化」の時代
第9節 高度経済成長期の産業経済
第10節 酒造業の発展
第11節 工場の集中立地から移転促進へ
第12節 宅地開発の展開
第13節 交通体系の整備・拡充
第14節 農林漁業の変貌
第3章 オイルショックとバブル
第1節 同和問題と市政の混乱
第2節 変わる社会と意識
第3節 文化行政の開始
第4節 1980年代から90年代へ
第5節 バブル期の文化
第6節 改革のなかの教育
第7節 構造不況期の西宮
第8節 「バブル景気」と開発ラッシュ
第9節 バブル期の産業経済
第10節 バブル崩壊後の産業経済
第4章 震災と復興
第1節 震災による被害
第2節 子どもたちの被災と学校
第3節 震災と産業被害
第4節 都市基盤の復旧
第5節 阪神・淡路大震災と被災者
第6節 震災からの復興
第7節 震災と西宮市財政
『西宮現代史』第二巻
政治・行政・財政資料編
監修 平野 孝(龍谷大学教授)
編集 青木淳英(大阪千代田短期大学専任講師)
加川充浩(島根大学専任講師)
西堀喜久夫(九州国際大学教授)
平野 孝(龍谷大学教授)
(五十音順)
(判型)A5判 (装丁)布貼上製本 (頁数)約1,000頁 (定価)5,700円
第二巻の特徴
・住宅都市か公害の街か
市政を二分した石油コンビナート誘致をめぐる激動。そして、日本における環境アセスメントの先がけである調査報告書の収録など、
原史料の発掘で、日本初のコンビナート誘致阻止運動がよみがえり、生き生きと描き出されます。
・『環境の世紀』を先取りした『文教住宅都市宣言』
激動の三年間を経て、灘の酒をはぐくんだ宮水を守り、自然と共生する道を選択した西宮のまちづくりのあゆみをたどります。
・阪神・淡路大震災の勃発と初動体制
全体の3分の1にあたる340頁を震災資料にあてています。市長の手書メモ、災害対策本部の記録などを原文のまま収録しました。
震災当日の鎮火に成功した消火活動、自衛隊の近傍派遣、警察の初期活動の証言も採録して救助、救援活動を詳細にたどっています。
未曾有の災害に見舞われた被災地西宮から貴重な防災マニュアルとして全国に発信します。
第二巻 目次
第一章 戦災復興と現代西宮の序曲
第一節 文化住宅都市と戦災復興事業
第二節 官選市長から公選市長へ
第三節 戦後改革と財政基盤の強化
第四節 辰馬夘一郎市長の引退
第二章 高度成長と大規模開発の模索
第一節 田島淳太郎市長の誕生と先進的事業
第二節 都市問題の発生と広域行政のめばえ
第三節 日石誘致と都市性格変更をめぐる激動
第三章 文教住宅都市宣言と現代西宮市政の確立
第一節 辰馬龍雄市政の発足と文教住宅都市宣言
第二節 総合計画と市政の環境整備
第三節 大型事業と公害問題の噴出
第四節 行政需要の増大と財政危機の兆候
第五節 辰馬龍雄市長の引退
第四章 財政再建と総合計画の改定
第一節 奥五一市長の誕生
第二節 財政危機の顕在化
第三節 総合計画の改定
第四節 奥市長の急逝
第五章 活力と潤いのある文教住宅都市をめざして
第一節 奥市政から八木市政へ
第二節 懸案事項の解決と新しいまちづくり
第三節 活力と潤いのある文教住宅都市の建設
第四節 財政危機対策から行政改革へ
第五節 平和非核都市宣言と国際交流
第六章 阪神・淡路大震災の対策と復興 ー新しい西宮をめざしてー
第一節 馬場市政の発足と施策
第二節 大震災の勃発と初期活動
第三節 不眠不休の救助・救援活動
第四節 復興へのあゆみ
第五節 新しい西宮をめざして
『西宮現代史』第三巻
社会・教育・経済資料編
監修 須崎愼一(神戸大学教授)
編集[社会関係]
岩井義樹(大阪城南女子短期大学専任講師)
小林和美(大阪教育大学助教授)
須崎愼一(神戸大学教授)
竹内利江(神戸大学大学院)
野邑理栄子(神戸大学助手)
藤室玲治(神戸大学大学院)
松田利彦(国際日本文化研究センター助教授)
(五十音順)
[教育関係]
吉川卓治(名古屋大学大学院助教授)
[経済関係]
宇都宮千穂(京都大学大学院)
岡田知弘(京都大学大学院教授)
小林和美(大阪教育大学助教授)
名武なつ紀(関東学院大学講師)
(五十音順)
(判型)A5判 (装丁)布貼上製本 (頁数)約1,000頁 (定価)5,700円
第三巻の特徴
・第二次世界大戦後から、戦後復興・高度経済成長、オイルショック、バブル経済の崩壊、阪神・淡路大震災の惨禍、そして復興のプロセスを取り上げています。
・西宮市民の息吹、営為、努力と試行錯誤や、教育・学校の変化、産業構造の変容など生き生きと伝えます。
第三巻 目次
第一章 戦災からの復興
第一節 混乱から落ち着きへ
第二節 民主教育の出発
第三節 産業と都市基盤の復興
第二章 「文教住宅都市」の光と影
第一節 諸要求の高まり
第二節 同和問題と市政の混乱
第三節 膨張する教育
第四節 高度成長と宅地開発の展開
第三章 オイルショックとバブル
第一節 保守化の進展
第二節 教育の変調と再編
第三節 構造不況からバブル景気へ
第四章 阪神大震災
第一節 震度七の激震
第二節 避難所とボランティア
第三節 復興への道
第四節 新たな時代へ