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市長定例記者会見(平成28年8月)

更新日:2020年4月3日

ページ番号:48090089

2016年8月17日資料提供

【発表項目】

(1)平成28年度第2回保育士就職フェアについて
(2)ボローニャ国際絵本原画展の開催について

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【会見録】平成28年度第2回保育士就職フェアについて

【市長説明】
去年、たいへん好評だったので、今年は2回行うもののうちの2回目です。簡単に申し上げると西宮市内の民間保育所がブースを出していただいて、西宮の民間保育所にぜひ就職していただきたい、というイベントを市もバックアップして行うというものです。
ご案内のとおり、市の待機児童は大変な状況ですが、それだけではなくて保育士さんが不足しています。その保育士さんが不足しているので色んな事業所さんに「保育園を開いてください」とお願いしても、余力はない。これは全国的な課題のひとつです。西宮もそれに対応するために去年からやっておりまして、去年もたいへん成果がありまして、今年もさせていただきます。実際に西宮市内の民間の保育所の方とお話をしていただくことで、保育所の雰囲気とか保育の方針を、どこでも良いというわけではないと思いますので、どういう方針で子供たちにどういうふうな保育をする園なのかをぜひ知っていただいて、西宮市の保育園の魅力を知っていただき、就職に繋げていただきたいなと思っております。
概要としては、9月25日(日曜日)の13時から16時まで。市役所東館の8階・大ホールで行います。各法人さんに出していただく個別ブースのほか、3~5年目のできるだけ若い保育士さんに、保育士のやりがいとか魅力を語っていただくパネルディスカッションなんかもやってみたり、市内保育士養成校の卒業生による個別相談なんかも行ってみようと思います。
対象者は保育士を目指す方です。そして、ぜひともその方たちといっしょにお越しいただきたいのは、潜在保育士さん。市内にお住まいの方で保育士さんの免状をお持ちで、今からでも働いても良いわ、という方はぜひお願いしたいなと思っています。
出展法人は今のところ、民間の保育所を運営する22法人・30園がお越しになります。これは全法人のうちの半分以上にご協力をいただいています。事前申込みは不要で参加費ももちろん無料ですし、3時間ガッツリではなくて、来たい時に来ていただいて、ご関心のあるブースでお話を聞いていただいて、ということでも結構ですのでどしどしお越しください。
もちろん、市政ニュースでも9月10日号で周知を予定しておりますけれども、ぜひ報道の皆様にもご協力をいただいて、ひとりでも多くの方に来ていただければなと思っております。

【質疑】
記者:今、待機児童はどのくらいいるのか。
当局:平成28年4月現在で、183人です。

記者:これは以前より増えているのか。
当局:増えています。

記者:何か理由があるのか。
市長:児童数全体でいうと微減です。ただ、保育ニーズがたいへん高まっている。市としても待機児童対策はしています。10年で2500人分の受け入れができるようにしてきているのですが、それでもぜんぜん追いついていない。市として予算を割いて政策として待機児童対策を今年はこれだけ広げます、これだけ保育所に来てもらって、ということを言ってもなかなか、市で予算を取って計画したとおりに枠が増やせていない現状があります。そのうちのひとつの理由として、今、申し上げたように、保育園を運営している事業所さんからしても新しく園を出すにしても保育士が集まるかどうか不安、もしくは集められないので、というのも大きな原因なので、こういった事業もやっていくというところです。

記者:西宮独自の不足の理由はあるのか。
市長:独自の理由というのはないと思います。これは全般的なことだと思いますね。僕はいつも言っているのですが、市はこういった対処療法を、待機児童というかたちで出てしまった以上はそこに対して受け入れ枠を広げていくというのが我々の仕事なのですけれども、やはりもっと根本的な、「日本人はどう結婚して、どう働いて、どう育てて、子供はどう育っていくのが良いのか」という日本全体のグランドデザインを国にはご検討いただかないと。こういう問題というのはどんどん広がっていく一方で、現場はこうやってバタバタやりますけれども、何とか解決しようと思いますけれども、やはりそういったことを、いよいよ考えていただかないと、とは思っていますね。

記者:今年度は2回目ということだが、昨年度に比べて開催の頻度が上がっているなど、その辺はいかがか。
市長:去年は1回やりました。そしてたいへん好評で、採用にも繋がったので。去年で56人ですね。そして、今年は2回するということですが、5月には101人が参加してくれています。プラス、以前にここでお話し申し上げたのですけれども、9月5日~8日の保育士リクルートバスツアーなんかも開催予定ですし、そういうものも新しいものです。好評だったのでぜひ広げて、「そんなことやっていたのは知らなかった」という人もきっといらっしゃるでしょうから、と思ってやっております。

記者:参加人数はさておき、何か今後、見込める成果などがあれば教えてほしい。
市長:成果があったとはっきり申し上げて良いのは去年のことだと思います。去年、採用に繋がった件数が、先ほども申し上げましたが、56人ということなので。どの園も募集しているわけではないですし、各園が年間に募集する人数を考えた場合、たいへんな人数だと思っています。5月はまだ即就職しているわけではないです。これからが本番なので、5月は101人にご参加いただきましたけれども、「ぜひ、そういったことを知っていただきたい」と。いよいよこの9月にする分は、就職活動のシーズンですので、この時期にやりたいと思っています。

【会見録】ボローニャ国際絵本原画展の開催について

【市長説明】
今年もやりますよ、ということで、8月20日から9月25日まででございます。ご案内のとおりだと思いますが改めてご説明申し上げますと、イタリアのボローニャで毎年3・4月に開催される世界で唯一の子供の本の見本市「ボローニャブックフェア」に併設されたイラストレーションコンクールの入選作品展でございます。このコンクールは5点1組の作品を応募したら誰でも参加できる公募展で、プロからアマチュア、学生の方など誰でも参加して良くて、平等に審査していただけるというものでございます。
そもそも、始まったのはなぜかというと、ずいぶん昔に大谷記念美術館の職員が旅先でこのコンクールを見て「これはぜひ持ってきたい」ということで、この展覧会をやることになりました。この原画展自体はそうではありませんが、コンクール自体は今年が50回目の記念でございます。世界61カ国から3191点の応募がありまして、日本から10人入選しております。入選作は18カ国77人。この全作品を展示しますとともに、コンクール自体が50周年となりますので、開催50回を記念した特別展示「ボローニャ展50年の歩み」というのも開催いたします。プラスアルファで期間中にイベントものもありまして、今回の入選作家であり去年も入選されている、たけうち ちひろさんという大阪の作家さんなんですけれども、切り紙のワークショップが8月26日の金曜日、午後4時と5時。そして彼女のサイン会が9月4日の日曜日の午後2時に行われます。それと、過去の入選作家でもございます、みやたんの産みの親、たかい よしかずさんのサイン会が9月18日の日曜日の午後2時から行われます。それとプラスアルファで、少し変わった趣向として、大谷記念美術館でもうちょっと意欲的な取り組みをどんどんやっていこうということはこのボローニャ展に関わらずやっておりまして、お庭もあってたいへん魅力的な美術館なので展覧会プラスアルファの魅力をもっと出していこうということで、ひとつこの期間中にコンテンポラリーダンスの作家さんによるダンスのイベントをやろうと思っています。過去にはない。現代美術をやるときに音楽をしたりはあったのですが、ダンスを踊っていただこうと。9月17日土曜日の15時からでございます。素我螺部(スカラベ)というコンテンポラリーダンスのグループです。最近、注目されているグループなのですけれども、そのグループによるダンスのイベントをやっていただきます。入館料を払って展覧会をご覧いただいているお客様は誰でもご覧いただけます。この素我螺部(スカラベ)さんなのですが、西宮市が学校に対してアーティストを派遣して子供たちに生の、本物の芸術を見てもらおうというアウトリーチ事業なんかでも苦楽園中学に行ってもらったり、色々と最近、西宮市とコラボをしていっている縁のあるアーティストです。
そういうことに加えて、展覧会自体は絵本原画展なので、ぜひ、お子様連れにもお越しいただきたいと強く思っています。どうしても、子供がいたら美術館とかは連れて行きにくいな、という思いを持っている人はけっこう多いと思っています。子供がいなかった頃、彼・彼女といっしょに美術展によく行ったなという人たちも子供が生まれたら行かないという人も増えていると思う。ぜひ、そういう人たちにも、絵本の原画展なので、子供を連れて来てください、と思っています。もちろん、小学生ぐらいのお子さんとかは見ていただいたら楽しいと思います。「まだ見てもわからないよ」というような小さいお子さんであっても、お父さん・お母さんが見たければ抱っこしてお越しいただいて良いですよと思っています。実際に、一時保育を行う日もございます。詳細はチラシなどをご確認いただければ載っています。一般的には大谷記念美術館は、男女ともにトイレにはおむつ交換台もございますし、女性トイレにママが連れて入っても大丈夫なように男の子用の小便器もあります。ベビーカーの貸し出しサービスも無料で行っています。あと、授乳したいということであれば、部屋を提供できますので美術館にお申し出いただければ良いと思います。
なので、ぜひとも小さいお子さん、絵を書き出したくらいのお子さんにもすごく良い刺激になると思いますし、この展覧会を見て絵を描くのが好きになった、みたいな子供をどんどん増やしたいと思っているので、ぜひお子様連れにも来ていただきたいなと思っています。
昨年、4年ぶりにこの展覧会の来館者数が3万人を突破しました。今年もたくさんの方においでいただければと思っております。

【質疑】
記者:大谷記念美術館で開催したのは今回で何回目か。
市長:今年で37回目です。

記者:この素我螺部(スカラベ)というコンテンポラリーダンスグループはどこの方たちですか。
市長:関西一円で活動しています。メジャーなところで言うと、それぞれのソロの活動以外に、去年、京都で行われたパラソフィアとかにも出ていますね。これは現代美術の祭典です。あと、ファッション・カンタータにも出演があります。去年のファッション・カンタータのオープニングは彼らでした。

記者:住んでいるのは箕面だったか。
市長:メインのダンサーは夫婦なんですけれども、箕面に住んでおられますね。あとは関西ばかりではないです。バラバラですね。

記者:関西を中心に活動していらっしゃるのか。
市長:活動していますね。神戸文化ホールとか伊丹のアイホールとかでは見ましたね。

記者:市政ニュースで見たが、この展覧会の関連事業として中央図書館で絵本を並べるのか。
市長:けっこう図書館は毎回こういう企画展とか企画展示とかのブックフェアが大好きなのでやっていますね。

【会見録】自由質疑

記者:先月の会見でも出ていた参議院議員通常選挙の事務ミスの関係で、再発防止策を事務局側に出させると言っていましたが、何か出てきましたか。

市長:はい。やはり「なるほどな」と思いました。つまり、何がどうなってどういうミスが起こった?ということを、きっちりとレクチャーしてもらいました。細かい説明は省きますけれども、それを「アカンやんか、ちゃんとしろや」と言って締めるということは過去もやっているんですけれども、そうじゃなくて、「このやり方に問題がないかしら」というところで見たときに、ちゃんとチェックシートがあるのですが、チェックするだけになっているんですよ。要は、一般的に責任者がチェックするという感じですよね。僕はこれが問題だと思いました。と言うのは、市役所の仕事は全部そうですけれども、エラーがあったら市長の責任です。選挙関連でエラーがあったら選挙管理委員長の責任です。責任を取るのはそこですけれども、別に、選挙管理委員長が何かを間違ったわけではないし、選挙管理委員長がエラーがあった現場にいたわけでもないんですね。それで、現場の責任者のチェックが入っていたとして、その人が作業をしたのかと言うと、そうではないです。なので、変更を求めたもののうち大きいのが、チェックをするところに責任者のチェックをせずに、作業をしたのは誰で、確認したのは誰で、というのを、ちゃんと名前を書いて、と。作業をした人の中にはもちろん、派遣の人もいれば、市のOBもいれば、市の現役職員もいます。そして別に、誰だったらエラーが多いとか誰だったらエラーが少ないとかは、僕はないと思っています。ちゃんとやってくれる人はちゃんとやってくれるし、もしくは、皆ちゃんとやろうとう気持ちは絶対にあるはずなんです。ただ、「おかしいぞ」となったときに、「ここに作業をした人が○○さんとなっているよ」ということになったら、例えばその人が派遣の人であろうが責任者であろうが、「やったのはあなただよね」ということになる、というふうにすることによって、それぞれ従事してくれる方々に「責任を取るのは俺じゃないし」とか「チェックするのは俺じゃないし」とかじゃなくて、作業をした人が誰だったのかをちゃんとわかるようにして、個人個人に意識を持ってもらう。そういうことを大きく変えました。なので、そのチェックシートを作り直せということも言いました。あと、やはり役所全体にそうなのですが、はっきり申し上げると消防とか一部の部門を除いて色んなものを確認するときに、指差し・声だしという作業をしていない。これは選挙管理委員会だけの問題ではなくて、最近、全体の会議でも「選挙管理委員会だけじゃないよ。全部門についてもそうだ」と申し上げたのが、どの事務もエラーがあってはいけませんが、エラーがあった場合に市役所皆が頑張って取り返せるエラーと、エラーがあったら「残念でした」しかないというエラーとがあると思っています。どれも思い入れは一緒だというのはきれいごとであって、例えば今回のことで言うと、実際に投票をしていただいた方の票が無効票になってるわけですよね。それは絶対に取り返せません。そういったものは他の「それだったらここに詫びに行って、こういうふうにしてもらうしかないね」というカバーする手段があるものと、カバーする手段がないものとあります。やはりそういうものにはちゃんと重みをつけないといけないと思っていまして、どの作業も「慎重にやってね、正確にやってね」と言いつつ、「この作業は本当にエラーがあってはいけないもの」とかは、やはり特別に「担当○○が、担当××さんに何を何部渡しました」と、例えば声を出して、「××は○○さんから何を確実に受け取りました」と、言うみたいな、そういう声を出したりするということが現場でも必要だなと思います。実際に消防とかであれば、そういったものは徹底されています。それは当たり前で、彼らはエラーをしたら隊員が死ぬんですよ、というところで彼らは仕事をしているのでそういうものも当然だと思います。駅に行っても、車掌さんとかもそれをしますよね。やはり彼らのエラーで何千人も乗っているものがどうかなったり、もしくは事故が起こったりというところで仕事をしているのだから、ちゃんと「俺が引き継いだ」ということを声に出したり、「進行よし」ということを声に出して、指差しで確認して、ということをやっていますよね。電車に関係する全事務について、全て彼らが声に出してやっているかと言えばやっていないとは思いますよ。ただ、ドアが閉まるときに「人がいませんか」ということを確認しないと大怪我する人が出ますよというところの作業では、やはりそういうことをやっていると思うんです。なので、市の事務で消防であるとかゴミの収集とか、そういう大きい道具を使ったりする以外で死人が出たり大怪我する人が出たりすることは、正直少ないですけれども、今回みたいにカバーしようがない、絶対に起こってはいけないエラーというのが有り得る部分というのは、やはり人の命や安全を預かっている仕事に倣って、声出し・指差し、そういった確認はするように、と。実際にそういう事務が選挙管理委員会の今回の事務以外にどんなものがあるのか各局で洗い出してごらんよ、ということを今、やっております。あまり細かいところを言っても何なので、大きく言うとそういうところがいちばん課題だなと思いました。そして、修正を要求しているのはそういうところです。

記者:研修に関しては参加率が高くなかったりとかあったと思うが。

市長:研修はちゃんとやってはいるんですよ。それを足りてるとか足りないとか言うよりは、「研修を倍にします」とか言うのは簡単なのですけれども、来ている彼らの緊張感とかが全てだと思っているので。いくら研修を増やしたとしても来て皆が居眠りしていたら意味がないのといっしょで。やはりそういう問題ではないよと。僕からしたら、もしくは選挙管理委員長からしたら、「対策を取りました」と言おうと思ったら、「徹底しました」とか「研修を増やします」とか言うのは簡単ですけれども、それで本当に無くなるの?というのを真剣に考えた結果、出てきたのがそういうところです。

記者:体制を根本的に直すことも先月には言っていたが、人数を増やそうと考えているとかいうことはあるか。

市長:あらゆる部門で人数が足りないなかでやっているのが西宮市役所ですから。何かあるごとに人を足してとかはなかなかできない問題でもありますけどね。選挙管理委員会事務局の職員を変えたり増やしたりすることというのが、本当にミスの軽減や防止に直接的に繋がるのかというところも、合理的関係性がないのであればやる意味がないわけで。格好だけやるのがいちばん簡単ですけれどもね。「あそこの職員を手厚くしました」とか「何を取り替えました」とか、いちばん簡単ぽいですけれども、果たしてそれで本当に防止に繋がるの?というところを合理的に考えたときに、必要な対応を取っていきましょう、と思っています。

記者:チェックシートの見直しとは、マニュアルに付いているチェックシートの見直しということか。

市長:そうですね。どんなマニュアルで点検しているのか、と見たらそうなっていたので。「これはおかしいと思うよ」と僕は思いました。それは過去に自分がいた色んな仕事をしていた職場とかでも、もちろんミスがあってはいけないものに対してどういうチェック体制が採られているかと考えたら、「これはけっこうザルだな」と思いましたね。

記者:間もなく夏休みが終わります。夏休みが始まる前に文部科学省が、子供の自殺が9月1日にとても多いと言っていた。西宮市では対策なり注意喚起などの取り組みをしているのか。

市長:実際に教育次長ともお話をしましたけれども、全学校がそれに対してピリピリしています。これは文部科学省が何かを言ったりしなくても、やはり夏休み明けにちゃんと皆が落ち着いて登校できるか、というのは全校長先生が、担任の先生が、いちばんピリピリしているところなのでね。特別に何をします、とかではなくてこれまでもいちばん注意しているのはそこです。こちらから聞かなくても教育次長から「やはりいちばんは、始業式にちゃんと皆が落ち着いて安全に学校に揃って来てくれることに、とにかく学校も先生も皆、ピリピリしているよ」ということは言っていました。

記者:今年の5月にマニフェストのホームページを早いうちに更新すると言っていたが、いつになるのか。

市長:ほぼできているので、いつまでも放っておく気はないです。今年度中くらいにはちゃんとやりますよ。ほぼできているので、いつ上げても良いんですけれどもね。

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