【深津小学校】西宮お酒とびんのものがたり びんの一生
更新日:2024年1月31日
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※この記事は平成29年度に作成したものです。
平成29年(2017年)7月4日、お酒やびんの企業6社が深津小学校に来校し、4年生の児童たちに西宮のお酒との歴史的なつながりやびんの循環が環境にやさしいことをわかりやすく教えていただきました。
はじめに、びんの原料であるガラスの歴史についてお話があり、その後、3グループに分かれて、お酒やびんが作られてから、「くり返し使うびんと一回だけ使うびんの見分け方」、リユースするびん、リサイクルするびんと、それぞれのブースに分かれて企業の方からお話を聞きました。
株式会社吉田製作所
金型をつくる企業の方からは実際の金型を児童たちに見せていただきました。
1つの金型から、約100万個のびんが製造されるという話に児童は驚いていました。
『びんの底に書かれているアルファベットは何でしょう?』というクイズには、少し難しそうな表情をしていました。
底型番号は、どこの会社のどこの工場で作られたかを表しています。
辰馬本家酒造株式会社
お酒をつくる企業の方からは『びんづめの手順』や『なぜ、西宮ではお酒づくりが盛んになったのか?』の話をしていただきました。
子供たちは、小学校3年生の時に学んだ知識を活かし、企業の方からのクイズにもスムーズに答えていました。
西宮における宮水の湧出発見や山田錦の米、さらに冬には冷たい北風(六甲おろし)が吹くことから、好適な条件だったからと言われています。
実際の玄米と白米を見せていただき、『どうしてお酒にはガラスびんが使われているか』の話をしていただきました。
また、実際にびんにお酒(今回は水を使用)を入れ、ラベルを貼る体験もさせていただきました。
日本山村硝子株式会社・株式会社山村製壜所
びんをつくる企業の方々には、色々な形のびんを展示していただきました。
児童たちは、ひとつひとつ手に取って「これもびんなの?」と大変驚いていました。
溶解窯でおよそ1500度の高温で溶かされたガラスが、450度程度に冷めるまでに形がつくられるびんの疑似体験もしてみました。
子供たちは、楽しそうにびんの気持ちになっている様子でした。
新日本流通株式会社
一升びん用のP箱を、レンタルしてリユースしている企業の方には、家庭でできること、「リユースするびん」と「一度だけ使うびん」の見分け方を教えていただきました。
家庭で環境にやさしい行動が取れることを、実際に市場に出回っている様々なびんに触れて確認し、リユースするびんはP箱に、リサイクルするびんはもやさないごみ(分別収集用)のおりたたみコンテナーに仕分けました。
マークが小さかったり見にくかったりと分かりづらいびんもあったようですが、友達と教え合いながら無事に分別ができました。
家庭でできること、「リユースするびん」と「一度だけ使うびん」の見分け方をおぼえた次のブースでは、「リユースびん」について、学びました。
「一般的なリユースびん」は、10回程度くり返し使われており、くり返し洗って使えるびんがエコ(省資源・省エネルギー)につながっていることを教えていただきました。
リユースびんになった気持ちになって、びんが洗われる仮想体験も行いました。 【参考資料(子供達にも、牛乳びんの話を交えながら、伝えています)】
株式会社山一商会
カレットをつくる企業の方からは異物選別を実際に体験させていただきました。
カレットとは、リサイクルをする際にいったん破砕した状態のガラス屑のことをいいます。
初めて知る言葉だったようで印象に残っていることに挙げている児童もいました。
真剣な表情で分別を終え、「手作業だから、大変だな」「ガラスと似ているから難しい」と言う声が子供たちからあがっていました。
児童たちは「びんの中に違うものが入ったら割れてしまうということ」や「カレットがこんなにも小さくなるということ」に驚いていました。
ひみつのことば
各企業のブースの説明を終えると「ひみつのことば」を教えていただき、それらを全て合わせると『くるくるまわるビン』の言葉ができあがりました。びんは、何度でも生まれ変わることを知った子供たちでした。
学校と企業が一緒に取り組む授業について保護者の方々から
「学校から企業へ行くという授業はよくあるけど、たくさんの企業が一同に、一連の流れで教えていただけることはないので貴重な時間でした」
「子供たちにとって、びんはお店で売っているだけというイメージがあるが、西宮や阪神地区の会社がびんやお酒を製造していることを知り、より身近に感じたのでないか」という感想が上がっていました。
子供たちは事前学習で、「家にあるびんを調べてきてください」という宿題があり、「びんはどうやって作られているのか?」という興味を持って今回の授業に取り組めたようです。
今回の授業を通じて、子供たちは西宮市が「酒のまち西宮」「びんのまち」「環境を大切にするまち」であることを学び、歴史的背景、びんの種類やリサイクルに対して今まで以上に興味関心を持っている様子でした。
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