バスに乗って公共交通を守りましょう
更新日:2024年9月9日
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市内にはさまざまなバス路線があり、主に通勤・通学や通院・買い物などに利用され、特に高齢者や子供などの大切な移動手段となっています。
しかし、近年では利用者数の減少や運転士不足等、バスを取り巻く現状は年々厳しくなっており、このままでは将来的にバス運行の維持が困難になるかもしれません。
バスを維持するには、みんなで利用することが大切です。
利用者が増えると、公共交通のサービスが充実し、利用者が増えていくというサイクルができ、みんなが暮らしやすくお出かけしやすいまちになっていきます。
人や環境にやさしいまちづくりのためにも、公共交通を利用するライフスタイルへ変換することが望まれます。
今はあまりバスを利用していない方でも、将来利用する時がくるかもしれません。
皆さまが公共交通に関心を持ち、少しずつでもよいので利用することが、未来に公共交通を残すことにつながりますので、皆さまのご協力をお願いします。
バスを取り巻く現状
バス業界では以前より運転士不足が課題となっていましたが、それに加え新型コロナ感染症の流行による在宅勤務等の増加や、公共交通を避けた移動の増加によって、利用者が減少し、コロナ禍が一定収束した現在でも利用者数は従前の水準までは戻っておらず厳しい経営状況にあります。
このような状況に加えて、これまで猶予されてきた働き方改革関連法に基づく労働時間規制の変更が2024年4月から適用され、運転士1人当たりの労働時間を短縮する必要があります。運転士の労働環境の改善の点では必要なことですが、運転士のなり手が不足している中で労働時間の短縮が重なることで、路線や便数の現状維持すら難しくなっている状況です。
このように、全国的にバスを取り巻く状況は厳しく、バス路線の減便や廃止が行われています。
西宮市も同様であり、減便や運休となった路線があります。
バスの様々な魅力
バスは移動に便利なだけでなく私たちや環境にとっても良いことがたくさんあります。
バスは「まち」に優しい
バスは一度に最大80人程度の多くの人を乗せることができます。
ひとりひとりが車に乗る場合と比べると車の台数が減り、渋滞の緩和や排気ガスの削減に繋がります。
1人当たりの二酸化炭素排出量は自家用車の約6割になります。
下の写真は、富山県高岡市で行った実験で、50人の人たちを運ぶために必要となる交通手段の比較です。
自家用車50台分の車列に比べて、バスなら1台で人々を運ぶことができます。
資料:富山県高岡市 撮影:(公財)とやま環境財団
バスは「人」に優しい
バスは誰でも簡単に利用でき、目的地に行くことができます。
車を運転をしないので交通事故を起こす心配がありません。
またバス停まで歩く必要はありますが、車より運動量が増えて健康の維持にも繋がります。
バスは「家計」に優しい
バスは自家用車やタクシーに比べると安価です。
また、通勤定期券やスクールパス、グランドパス等でお得に利用でき、通勤定期券を持っていると家族がお得になる「環境おでかけ割」や、さくらやまなみバスの「太閤の湯バス得チケット(外部サイト)」など、各バス事業者ごとに市内の路線バスをお得に利用できる制度があります。
詳しくは各ホームページをご覧ください。