きのこクラブOB会が管理している松からショウロ(松露)が発生しました!!
更新日:2018年4月1日
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きのこクラブOB会はショウロの研究活動をしています
きのこクラブOB会は、西宮市植物生産研究センター(北山緑化植物園内)が主催する市民対象講座、「きのこクラブ」卒業生有志の団体で、植物生産研究センター「きのこ見本園」の管理、採集したきのこの標本作製、甲山周辺のきのこの植生調査などを行っています。
きのこクラブOB会の活動には、ショウロの研究もあります。
ショウロはマツタケのように松に感染して共生関係となる外生菌根菌の仲間で、松から炭水化物などをもらう代わりに、リン酸や窒素などを松に提供してくれます。
外生菌根菌に感染した松は、感染していない松に比べ成長が良く、元気なることが知られています。
きのこクラブOB会は、外生菌根菌を活用して夙川や武庫川などの松をこれからも元気に長生きさせるため、菌糸の培養増殖やショウロ菌に感染した松苗の育成管理の仕方などを研究しています。
今年もショウロが発生!!
平成18年にショウロ菌に感染している松苗の提供を受けてから数年間、ショウロを発生させるために落ち葉を取り除いたり、土の表面が硬くならないように熊手などでほぐす作業などを継続的に実施してきました。
平成21年12月に松苗を育成しているところから、親指のつめほどの大きさのショウロらしいきのこが2つ発生しました。専門家の同定によりショウロであることが確認され、このショウロを寒天培地に移植し、菌糸の増殖を試みました。
平成22年以降もショウロは毎年春と秋に発生しています。
採集したショウロは胞子液にして発生場所の周辺にまいたり、感染苗を作るのに利用しています。
今後もきのこクラブOB会は活動を続け、(ショウロのような)外生菌根菌によって、西宮の松がこれからも元気に育っていくように願っています。
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