より分かりやすい授業を デジタル教科書全校配備

写真:ICT(情報通信技術)機器を活用した授業
市立小・中学校等への大規模ICT(情報通信技術)機器整備を始めてから4年目を迎えます。整備後は、さまざまな場面でICTを活用し、子どもたちに分かりやすい授業が展開されるようになってきました。
平成24年度からは、新たにデジタル教科書を全小・中学校に配備しました。
これまでの授業スタイルを大切にしながら、着実なICT活用により、子どもたちの確かな学力の向上に取り組んでいきます。
問合せは学校情報システム課(0798・35・3880)へ。

着実なICT活用

本市では、視覚的でより分かりやすい授業を行うため、平成21年度に全小・中学校と特別支援学校へ大型デジタルテレビと教室用パソコン等を整備しました。
これにより、パソコンを使った授業を行える環境がほぼ整い、インターネットやさまざまな学習用ソフトウェアを活用した授業が可能となりました。
23年度からは、新しい授業方法として、一部の小学校に先進的に「デジタル教科書」を導入し、教育効果を研究してきました。
その結果、子どもたちの集中力が高まるなどの効果が見られるため、24年度に全中学校で国語、社会、数学、理科、英語、技術・家庭科、25年度に全小学校で国語、書写、算数、理科、地図帳のデジタル教科書を配備しました。

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多様な幅広い授業を

デジタル教科書には、先生が使う「指導者用」と子どもたちが使う「学習者用」の大きく二種類に分けられます。
今回は、主に先生が授業で利用する「指導者用デジタル教科書」を配備しました。
デジタル教科書は、紙の教科書をデータ化したものが大型テレビに大写しできるソフトウェアです。
また、教科書中のグラフや図形が動いたり、動画や音声が出たりするなど、紙の教科書にはないさまざまな特長があります。
表や資料、作業の手順などを繰り返して画面上で表示できるため、先生は子どもたちの個別指導に回ることができるなど、時間の有効活用も可能になりました。
これまでの紙の教科書を併用しながら、より子どもたちに関心を持ってもらえるようにデジタルの利点を生かした幅広い授業を展開していきます。

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先生にインタビュー! 「子どもの関心・意欲が高まりました 」

写真:西川先生
鳴尾北小学校
西川典克先生

指導者用デジタル教科書を導入してから、ICTを効果的に活用した授業を活発に行っています。

授業を受けた子どもたちは、「図形などの勉強で図を動かしたり、書き込んだりできて分かりやすい」、「教科書には載っていないことを見ることができる」、「苦手な算数だったけれど、友だちのまとめが画面で見られるので分かりやすかった」などと話しており、授業への関心や意欲が高まっているようです。

また、私たち教員は、(1) 授業での指示が素早く確実になり、反復練習等に時間をかけることができる、(2) 音声やアニメーションにより子どもの興味関心を高めることで、子どもたちが課題をつかみやすくなる、(3) 数問あるうち、1つの問題に絞って拡大表示させることで、子どもが集中して取り組める、などの効果を実感しています。

今後もICTの良さを積極的に授業に取り入れて、アナログ(黒板や紙)とデジタルの調和が取れた、より分かりやすい授業を行い、子どもたちの学力の向上につなげていきたいと思います。

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ネットの有害情報から子どもを守ります

教育委員会は、平成25年度から、「学校ネットパトロール事業」を実施しています。
インターネット上に氾濫している有害情報(学校裏サイトなど)により、子どもたちがインターネット上のトラブルに巻き込まれることがないように、安全安心な学校教育を推進しています。
毎週平日の2回、定期的にインターネット上のさまざまな書き込みなどを巡回・閲覧して、有害情報を察知します。
実際にインターネット上に子どもや学校に関する有害情報が書き込まれている場合には、学校へも情報提供し、トラブルを未然に防止するよう対応しています。

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