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2011年4月10日 第1363号

東日本大震災 復興への願い 被災地へ

3月14日宮城県山元町
3月14日宮城県山元町
3月11日に発生した東日本大震災における被災地の一日も早い復旧・復興を願い、本市は3月14日に、「東日本大震災西宮市支援対策本部」を立ち上げました。
ここでは、これまでの本市の支援の取り組み状況を掲載します=支援状況は4月5日現在。
問合せは防災対策グループ(0798・35・3546)へ。

力をあわせて、希望の光を

救援物資の提供
救援物資の提供
3月25日、市民の皆さんから
寄せられた物資が被災地へ
市は、甚大な被害を受けた福島県郡山市・いわき市に対して「中核市災害相互応援協定」に基づき、各市より要請のあった救援物資を提供しました。
また、3月22日~31日に市民の皆さんから救援物資を募り、会場の旧高須東小学校には大変多くの物資が集まりました。
預かった救援物資は皆さんのメッセージを添えて、順次被災地へ届けています。
救援物資の受付や仕分け等には、西宮市社会福祉協議会や日本災害救援ボランティアネットワークを通じて、延べ407人のボランティアにご協力いただきました。ありがとうございました。
今後被災地の要望等により第2次受付を行う際は、市のホームページ等でお知らせします。
市からの救援物資
提供日提供市提供内容
3月18日福島県
郡山市
いわき市
飲料水2リットル840本、アルファ化米6200食、乾パン3600食、クラッカー720缶、パイナップル缶詰2880缶
3月22日郡山市200ミリリットル紙パック飲料6144本
3月24日郡山市
いわき市
フルーツ缶詰1万6320缶、缶切り100本、粉ミルク32缶、離乳食360食、飲料水500ミリリットル1万4400本
4月2日いわき市飲料水530ミリリットル2万7216本
市民の皆さんからの救援物資
寄せられた物資の集計(3月22日~31日)
保存食(カップめん、缶詰など)247箱、飲料水6062本、紙おむつ9万5170枚、ほ乳瓶12箱、離乳食39箱、粉ミルク49箱、毛布415枚、その他日用品579箱
救援物資のうち被災地へ搬送済みのもの
提供日提供市提供内容
3月26日いわき市飲料水1375本、紙おむつ2万3622枚、毛布100枚、その他日用品23箱
4月3日宮城県
石巻市
気仙沼市
保存食(カップめん、缶詰など)153箱、飲料水3252本、ほ乳瓶5箱、離乳食20箱、粉ミルク18箱、紙おむつ2万421枚、その他日用品120箱
職員が現地に
被災地で職員がさまざまな復興支援を行っています
職員が現地に
3月16日宮城県南三陸町で。捜索・
救助活動にあたる緊急消防援助隊
職員の派遣状況(4月5日現在)
調査隊等3月17日~20日、被災状況の確認・調査等のため、先遣隊として防災・安全局職員ら4人を仙台市および福島県郡山市に派遣。4月2日~6日、調査隊として防災・安全局職員ら4人を、行政機能や避難者ニーズ等の調査のため宮城県気仙沼市、石巻市、南三陸町に派遣
捜索・救助3月11日から緊急消防援助隊第1次隊(5隊19人)を宮城県南三陸町などに派遣。現在第7次隊(3隊10人)が同県山元町で活動中
救急医療3月16日から医師、看護師、事務職員の3人(第1班)を郡山市に派遣。第10班まで派遣し、市内3病院で救急活動に従事。4月6日に終了
健康管理3月16日から保健師、事務職の各2人(第1班)を仙台市に派遣。避難所で健康管理活動に従事。現在第5班が活動中
給水3月14日から技術職員6人、給水車両3台(第1班)を宮城県柴田町に派遣。16日から岩手県大槌町に移動し、現在第5班が活動中
下水道3月22日~29日、マンホールや下水道管等など下水道施設の被災状況の確認のため、技術職員2人を宮城県東松島市に派遣。
《関西広域連合による宮城県復興支援チームに参加》
3月28日~4月3日、阪神・淡路大震災でガレキ処理経験のある技術職員1人を気仙沼市に派遣。4月2日~5日、給食調理員ら11人を炊き出し班として南三陸町に。また、同月2日~10日、避難所運営経験のある教育委員会職員2人を南三陸町に派遣
義援金・見舞金
《義援金》
市は西宮市社会福祉協議会と連携し、義援金を募集しています。
この義援金は日本赤十字社を通じて、被災地に送られます。
【募金箱設置場所】
市役所本庁舎1・2・6階、各支所、夙川市民サービスセンター、水道局、中央公民館、中央・北口・鳴尾図書館、西宮市国際交流協会
【義援金の募金状況】
1040万357円=4月4日現在
《見舞金》
3月17日、阪神・淡路大震災の被災自治体として、郡山市、いわき市、宮城県仙台市に、3月31日には岩手県盛岡市に見舞金を各30万円贈りました。
さらに、中核市市長会を通じて、郡山市、いわき市、盛岡市に各100万円を贈ります。
【問合せ先】
秘書・国際課(0798・35・3432)
災害ボランティア
災害ボランティアの受け入れ状況については、左記団体のホームページでお知らせします。
なお、市では、左記団体が被災地でボランティア活動を行うに際し、その交通手段になるバスの経費について支援します。
【問合せ先】
西宮市社会福祉協議会ボランティアセンター(0798・23・1142 HPhttp://www.n-shakyo.jp/)、日本災害救援ボランティアネットワーク(0798・34・9011 HPhttp://www.nvnad.or.jp/
電話相談窓口を開設
市民や被災者の皆さんからの相談を受け付けています。
【問合せ先】
東日本大震災電話相談窓口(0798・35・3001…市民相談課内)

※土・日曜、祝日を除く午前9時~午後5時半

被災者は登録を
市内に避難している被災者の皆さんは市へ居住地や連絡先などの情報登録をお願いします。
生活に関するさまざまな情報提供や福祉的ケアを実施します。
【登録方法】
4月11日から防災対策グループ(市役所本庁舎6階(電話番号)0798・35・3546)に電話か来所を。
各支所・市民サービスセンター、アクタ西宮ステーションでも登録可
市営住宅の提供
市は、被災者向け市営住宅50戸を提供できるように準備を進めています。
現在、入居準備が整った20戸を募集しています。
4月5日現在、入居戸数は9戸。
【問合せ先】
住宅管理グループ(0798・35・3661)
西宮市独自の支援など
《被災者支援システムを提供》
このシステムは阪神・淡路大震災における被災者・復興支援のために、本市が独自開発した管理ツール。
被災自治体を支援するために、広く民間団体にも無償で公開・提供しています。
現在は約80団体が利用申請中。
【問合せ】
被災者支援システム全国サポートセンター(0798・32・8866)
《選抜高等学校野球大会で》
甲子園に掲げた被災地への横断幕
甲子園に掲げた被災地への横断幕
西宮をPRする会、市などは、開会式の外野席で「がんばろう!日本 がんばって、東日本!」の応援横断幕を掲揚。
また、甲子園球場の6号門付近では、開催期間中、市立高校の生徒などが募金活動を行いました。
《仮設トイレを被災地に提供》
県を通じて100基を提供。

放射線被ばくに関する電話相談等
兵庫県放射線被ばく電話相談窓口(078・362・3226…土・日曜、祝日を除く午前9時~午後5時半)へ
《復興支援で補正予算》
東日本大震災の復興支援のため、4月1日付で平成23年度一般会計を市長の専決処分により2億838万6000円増額補正しました。
《主な内訳》
職員派遣関係…1億6349万1000円
救援物資関係…1998万4000円
ボランティア派遣の支援…420万円
など

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派遣報告 現地で痛感した津波災害の恐ろしさ

松本 孝志さん
瓦木消防署
松本 孝志さん
私は、東日本大震災における緊急消防援助隊兵庫県隊第2次の救助隊長として、3月14日~20日に宮城県南三陸町に派遣されました。阪神・淡路大震災を経験した西宮消防の一員として、日頃から南海地震に備え、訓練に取り組んできたと自負がある中での派遣でした。
派遣地は人口約1万7000人のうち約1万人が安否不明といわれており、防潮堤は破壊され、道路は寸断、鉄骨造の建物は骨組のみが辛うじて残る程度で壊滅的な状況でした。被害は私たちの想像をはるかに超え、津波災害の恐ろしさを痛感しました。
救助活動では、生存者の救出には至らず、何とも言い難い無力感に襲われ帰任しました。
しかし、その後いろいろな人と話をする中で、「自分たちの活動に対して、今は成果が見えないかもしれないが、今後、被災地が復興していく時の一部になっているはず」と聞き、私は、成果の有無のみを問うのではなく、被災地のために何かをすることが大切であると感じました。現地に行けなくても、物資の支援や募金もできます。また、自分たちの生活の中で被災地に元気を与えられることもあると思います。最後に、震災で亡くなられた方々のご冥福を祈り、一日も早い復興に向けて尽力し、この経験を多くの隊員に伝えていきたいと思います。

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