さまざまな催しが行われる西宮市貝類館へお出かけしよう!
更新日:2020年2月13日
ページ番号:16277965
西宮市貝類館は、平成11(1999)年5月、西宮マリナパークシティ(西宮浜)に開館した、全国的にも珍しい貝類を専門とする博物館相当施設です。建築家の安藤忠雄(あんどう・ただお)氏が設計した建物は、ヨットの帆をイメージした外観を持ち、館内は海の中を思わせるブルーで統一されています。中庭には、海洋冒険家の堀江謙一(ほりえ・けんいち)氏が縦回り世界一周に使用したヨット「マーメイド4世号」の実物を展示しています。
本施設は、日本の貝類学の礎を築いた黒田徳米(くろだ・とくべい)博士の貝類資料を核とした約10万点の資料を収蔵し、さまざまな貝類の標本や生態を展示し、貝類の不思議な世界とともに、貝類と人間との関わりなどを紹介しています。休日には、ワークショップや実習、講座など、さまざまな館内イベントや野外観察会などを開催しています。
平成29(2017)年3月、貝類館の開館に尽力した菊池典男(きくち・のりお)氏を顕彰するコーナーの新設や甲子園浜や夙川河口といった西宮に残されている自然豊かな海辺に関するコーナーの拡充など、より見どころのある施設としてリニューアルしました。展示室では、西宮の自然から世界の貝に至る16のテーマに沿って、約2000種5000点の貝類の標本を陳列し、大型パネルで解説しているほか、カタツムリやクリオネ(ハダカカメガイ)の生体展示もしています。
貝類の展示だけじゃない!建物やイベントも魅力なんです!!
こんにちは!転勤族ママ&キッズ探検隊in西宮です。
みなさんは、西宮浜にある「西宮市貝類館」という施設を知っていますか?
実は、この施設は建築家の安藤忠雄氏が設計した建物なんです。20代の頃、安藤忠雄建築が好きだった私。本を買い集めたり、北海道の水の教会や兵庫県立美術館などを巡っていた頃の記憶がよみがえります。こんな近くに安藤忠雄建築があったなんて。
そんな貝類館で、親子で楽しめるイベントが開催されると聞き、久々に思い出したあの頃のワクワク感とともに、家族で訪れてみました。
コンクリートを基調とした安藤忠雄氏ならではの造り
ヨットの帆をイメージした外観(東側からの外観)
光と水を際立たせる無機質なコンクリート
貝類の世界へようこそ!
建物に心を奪われている母をよそに、子どもたちは入口への通路を走り抜けていきます。
はしゃぎすぎて、入口を通り過ぎてますよ~!
貝類館の入口につながるトンネルのような通路
さてさて、エントランスには、大きな貝から小さな貝まで、手に取って見ることができる、綺麗なモニュメントが!
私たちが訪れた日は、かわいいクリスマス仕様になっていましたよ。
施設に入ると、世界の貝のモニュメントがお出迎え!
入館者には貝のプレゼントが!
西宮市貝類館では、重さ160kgのオオシャコガイからゴマ粒ほどのヒダリマキゴマガイまで、大小さまざまな貝類が展示されています。貝の不思議を体験してもらうため、「見て、触れて、感じて」もらうことをコンセプトにしています。
こちらの貝は、耳に当てると海の音がするそうです。
実際に貝を耳にあててみることに。
息子「あ!電車の音がするよ」
母「えっ、電車の音?」
息子「こっちは海の音がする!」
どうやら、貝の形や大きさで違った音が聞こえてくるようです。面白いですね!
貝に耳を当てて、音を楽しむ子どもたち
続いては、2019(平成31)年3月にデビューした「カタツムリウム」へ。
円筒のアクリルケースで飼育・展示されているので、360度どの方向からも観察ができます。
9つの飼育ケースに9種類のカタツムリが展示されています
見たことのない形のかわいらしいカタツムリに興味津々
こちらは、貝探しのコーナー。
小さな貝の感触が楽しいのか、子どもたちはお気に入りの貝を夢中で探します。
来館した思い出に、1人10個まで好きな貝がもらえます。
貝の感触を楽しみながら、もらう貝を探します
「ホラ貝吹き」も体験できます。
ほっぺたを思いっきり膨らませながら、せーのっ!
「ブーッブーッ」
あれ?この音は…
子どもたちは顔を見合わせて大笑い。
気を取り直してもう一度。
「ボォーッボォーッ」
時代劇で聞いたことのあるような音がします!
きれいな音が出ると「ホラ吹き認定書」がもらえますよ。
上手に吹くのは少し難しそうでした
貝のカプセルトイを見たのは初めて!
貝を使った万華鏡のコーナー
子どもが喜ぶスタンプラリーもありました
海の中にいるような気分
館内の展示を楽しんでいるうちに、本日のイベントの1つ、東京藝術大学大学院出身の「duo futaba」による、参加無料のクリスマスコンサートが始まりました。クラリネットを演奏する藤田華(ふじた・はな)さんとピアノを演奏する塚本芙美香(つかもと・ふみか)さんは、兵庫県立西宮高等学校音楽科を卒業されてるそうです!
「duo futaba」による参加無料のクリスマスコンサート
ルロイ・アンダーソンの「そりすべり」やP.チャイコフスキーの「くるみ割り人形」よりといったクリスマスらしい曲や「崖の上のポニョ」など、大人も子どもも楽しめる曲が演奏されました。
打ちっぱなしのコンクリートの壁面に、ゆらゆらと映る水面。クラリネットとピアノのハーモニーは、まるで優しい波にゆられているような気分にさせてくれます。
このコンサートには約120名の方が集まり、みなさんリラックスした様子で聴いておられました。
水面で反射した光が壁面に映って幻想的でした
続いては、もう1つのイベント、貝のクリスマスオーナメントづくりのワークショップへ。
保護者同伴であれば、小学生以下も参加できます!
作り方はこちら。
1 クリスマス柄のペーパーナフキンから、好きな絵を切り取ります。
2 貝殻に筆で薄くのりをつけます。
3 のりの上に切り取った絵をそっとのせます。
1~3をくり返して、たくさん絵を貼りつけたら完成です。
「できたよー!」と弾けんばかりの笑顔で見せてくれたのが、こちらのかわいいクリスマスオーナメント。
お家のツリーにそのまま飾れそうな出来栄えです!
中庭には、海洋冒険家の堀江謙一氏が縦回り世界一周の航海に使用した「マーメイド4世号」の実物も展示されています。
マーメイド4世号は、アルミでできているので、船体が軽く、風の力でも速く進むことができます。内部にもさまざまな工夫が施されていて、ガスコンロやドリンクホルダーなどは波の揺れで中身がこぼれないように、あえてゆらゆらと揺れる造りになっているそうです。この船で、1978~82年の間、6万kmの冒険をしたのだそうです。すごい!
毎年、春と秋の各2日間行われるイベント「マーメイド号 探検隊」では、普段は立ち入り禁止のヨット内部が特別公開されます。これは、ぜひ内部に入って、世界一周の大冒険に想いを馳せてみたいですね。
ぜひ、特別公開で船内の探検を!
家族で何度も訪れたいスポット
あっという間の3時間。
帰り道、息子はお土産の貝をぎゅっと握りしめながら「楽しかったね!また行きたいね!」と言っていました。
どうやら、我が家のお出かけレパートリー入りしたようです。
西宮市貝類館は、市街地から少し離れていますが、目の前に「マリナパーク南」のバス停があるので、阪急西宮北口駅、JR西宮駅、阪神西宮駅からマリナパーク行きのバスに乗れば簡単にアクセスできます。
また、近隣には、新西宮ヨットハーバーのほか、自然がいっぱいのさくら公園や海辺の道公園もあります。お天気の良い日には、西宮浜をゆっくり満喫するのもいいですね。
西宮市貝類館では、休日にさまざまな催しが開催されているので、ホームページやfacebookなどをチェックして訪れてみてくださいね。
春にはさまざまな桜が楽しめるそうです!
西宮市貝類館
【住所】兵庫県西宮市西宮浜4-13-4
【電話】0798・33・4888
【開館時間】午前10時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
【休館日】毎週水曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始(12月29日から1月3日まで)
【入館料】一般(高校生以上)200円、小・中学生100円
【アクセス】阪急西宮北口駅、JR西宮駅、阪神西宮駅からマリナパーク行きバスに乗り「マリナパーク南」下車すぐ
【転勤族ママ&キッズ探検隊in西宮】
記事は、転勤族ママ&キッズ探検隊in西宮の「転ママ編集部」メンバーが交代で書いています。
転ママplusグループHP(外部サイト)
転勤族ママ&キッズ探検隊in西宮blog(外部サイト)