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【西宮東高等学校】令和5年度探究道場「つり橋プロジェクト」

更新日:2023年11月22日

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2023年9月、西宮東高等学校で、中学生を対象とした「探究道場」が開催されました。
「探究道場」とは、探究活動に取り組む高校生が、中学生に探究活動の楽しさを伝えるため特別講義と実習を行うものです。

探究テーマ「つり橋プロジェクト」

「つり橋」と聞いて、どのような橋を思い浮かべますか?
観光地にかかっているスリル満点の「きしむ」橋?
それとも明石海峡大橋のような「重厚な」橋?
どちらも主に「ひも」で支えられた「つり橋」です。
揺れてきしんでスリル満点の橋も、重厚な橋も「壊れない」。
一体それはなぜか!
どうすれば、壊れないつり橋を作れるのだろうか。

受付開始とともにやってきた中学生に、高校2年生のファシリテーターたちが優しく声をかけていきます。
この日は西宮市内だけでなく、近隣の尼崎市、伊丹市、宝塚市からも中学生の参加がありました。
ファシリテーターは、高校での日々の生活や部活、入試についてなど、親身になって話をしています。

最初は「ことばおとし」でアイスブレイク。

3分間の会話の中に落とされた指定ワードを見破ることができるよう、ファシリテーターがサポートしていきます。
緊張、ほぐれたかな?

道場長挨拶:中村校長

「中学生から高校生になると『学習』が『探究へとグレードアップします。
自分達で課題を探し、目標を達成するためにはどうすれば良いのか?仮説を立て、実験を繰り返し検証していく力が必要になります。
今日はその『探究』について興味を持ち、面白いなと思ってもらえる一日になることを願っています。」

それでは、「探究道場」スタートです!

★ミッション★

できるだけ長く、かつ安全に渡れる橋を作る

★ポイント★

力の分解

★使用する材料★

土台、柱4本、発泡スチロール(床材)、糸、フック、セロテープ



数理科学コース2年生の道場師範から、
「長くて安全に渡れる橋を作るには、橋に負担をかけないことが大切。
テコの原理や平行四辺形で力を分散するなど工夫して、できるだけ長いつり橋を作るように。」
と説明がありました。

60分間の制限時間内に、発泡スチロールの床材をできるだけ長くし、おもりが落ちずに渡りきれる橋を作ります。

とにかく橋を作ってみる班、ワークシートに図を描き話し合ってから取り組む班など、それぞれです。
意見を出し形にしていく作業の中、中学生の自主性を尊重しファシリテーターはサポートに徹します。
発泡スチロール1本をクリアしたら2本、3本とより長い橋作りに挑戦。
「面白い発想だね!」高校生や先生も関心するアイデアが出てくるなど、正解は一つではないことを実証。

舞台裏では、高校生が橋の柱や土台の不備で慌ただしく修理をしていたり、進行具合をみて師範がファシリテーターたちと打合せを行っていたり。
担当の先生は要所要所で指示をしながらも、高校生に運営を任せています。

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に認定されている京都市立堀川高等学校との連携プログラムとして、昨年度から行っている「探究道場」。
堀川高等学校に実際に見学に行き、オンライン会議を重ね、今日のために準備をしてきました。
教頭先生も、堀川高等学校の雰囲気に近づいてきた、と満足気です。

振り返り・講評・講義

構造 講評
A班 一か所から糸を繋いで引っ張り上げることにより落ちない橋 この発想は高校生も持ち合わせていなかったとの評価
B班 逆M字型に糸を通し安定させた橋 柱にダイレクトに力を分散させた良い橋との評価
C班 重さで橋が下がらないよう糸を張った橋 中心に力が集まるコンパクトで美しい橋との評価

後半は、「つり橋」をはじめ「トラス橋」「斜張橋」など、世の中にある橋がどのように力が分解されているのかについて講義。
また、探究のサイクルについても説明され、参加者は熱心に聞き入っています。

参加した中学生からは
「新しい考えを知れて良かった」「先輩と実験して作れたことが充実した時間だった」
「探究がよく分かり楽しかった」「グループと聞いて緊張したけど楽しかった!」「東高校に入りたい!」
といった感想が寄せられました。

「準備段階から、とにかく中学生の皆さんが探究に楽しく取り組むにはどうすれば良いのかを軸として考えました。
ファシリテーターと一緒に楽しく取り組めたと言っていただけたので、本当に良かったです!」
と微笑む探究道場師範。



西宮東高等学校での探究活動はこれからも続きます。



お問い合わせ先

教委 教育総務課

西宮市六湛寺町10-3 西宮市役所本庁舎 6階

電話番号:0798-35-3836

ファックス:0798-36-1208

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