【西宮高等学校】創立百周年記念式典(第一部:記念式典、第二部:記念コンサート)
更新日:2021年10月25日
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令和3年(2021年)10月3日、西宮市立西宮高等学校創立百周年記念式典が兵庫県立芸術文化センター(KOBELCO大ホール)で開催されました。
西宮市立西宮高等学校は1920(大正9)年、西宮町立西宮高等女学校として開校し、昨年、創立100 周年を迎えました。「西女」「西高」「市西」の呼称で生徒、保護者、地域の皆様から親しまれてきた西宮高等学校の所在地は、染殿町、浜脇町、建石町、そして現在の高座町と移り、3 万人を超える卒業生を世に送り出しています。西宮市立西宮高等学校の前身は、今から113 年前、1908(明治41)年に開校した私立西宮女子技芸学校に遡ります。西宮町唯一の中等教育機関として、地元の篤志家が発起人となり設立されました。大正期に入り、経済社会の発展に伴い、全国的に女子教育の機運が高まる中で、西宮の先覚者たちが地域の中等教育の充実を痛感し、町当局を動かした結果、町立に移管され、西宮実科女学校を経て、西宮高等女学校の誕生に至りました。
西宮市立西宮高等学校は西宮の人々によって作られ、西宮の人々によって育てられました。以来、西宮の地域の皆様の大きな期待を担って、今日まで歩んできた西宮市立の高等学校です。
開式の前に
開式演奏 百周年記念委嘱作品『未来へ紡ぐ風』(吹奏楽部) 作曲:中村 聖子さん【51回生】
中村 聖子さん【51回生】の挨拶
第一部:記念式典
開式の辞
伊藤博章実行委員長(同窓会長)は「学制改革により誕生した西宮高等学校。その前身は大正9年1920年に創立された町立西宮高等女学校です。そのベースになったのは明治41年、1908年に創立された私立西宮女子技芸学校。町の関係者の酒造会社、金融関係の方達や、地元の方々が創立に寄与されたという記録が残っています。 また、高等女学校の校歌の作詞は与謝野晶子さんです。このように西宮高等学校は数多くの方々に支えられ発展してきた学校です。そして、これからの西宮高等学校を支えていくのは在校生であり、これから入学する生徒、また教職員の方々です。これまで以上の150年、200年を作っていっていただきたいです。」とさらなる発展を祈念し、開式の辞を述べました。
国歌斉唱
学校長式辞
野川誠校長は「本校は次の100年に向け、これからの時代に求められる、西宮高等学校にふさわしい教育を実践していかなければなりません。今の子供たちを取り巻く社会は日々その姿を変えながらグローバル化、少子高齢化、環境問題、地球規模で取り組まなければならない課題が山積みとなっています。子供達には異なる価値観を他者と協働しながら多様性を尊重し、膨大な情報から信頼できる情報を活用して行く能力が必要となっていきます。また、正解を見出すことが難しい課題に対して、知識、議論を活用して解決していく力、新しい価値を創り出していくことが非常に重要であります。不易と流行という言葉がありますが学校は社会の変化に関心を持ちつつ、社会が変化しても変わらないとする。それが本校の「全人教育」と考えています。生徒の皆様には、これからの西宮市立西宮高等学校の教育環境を旺盛な探究意欲を持ち、失敗を恐れず何事にも果敢に挑戦する気持ちを持って、取り組んでもらいたいと思います。自分の個性を磨き、考えの違う人の意見を聞きながら目の前の課題に対して自分で判断し、自ら立ち向かっていく創造性に溢れたリーダーシップを発揮してもらいたいです。」と挨拶を述べました。
生徒代表挨拶
繁田直和生徒自治会長は「昨年度に作成された百周年記念誌を見直していると、これまで先輩方が紡いで来られた市西の歴史を細かく知ることができました。中でも私が関心をもったのは生徒自治会活動です。市西の生徒自治会は男女共学制になったころに始まり、これまでに学校行事の運営や献血活動、服装規制の改定など様々な活動を生徒自らが主体的に行ってきました。その活動は今でも色あせていません。例えば今年の自治総会では校内でのセーター着用についてなど新しい規定が決議されました。また、昨年からはコロナ渦で活動に様々な制限がある中、文化祭、体育祭などの学校行事の運営を行っています。限られた状況の中でどれだけの事ができるかを考える私たちの姿は生徒自治が持つ主体性そのものです。生徒自治会が発足されてから現在までずっと色濃く受け継がれています。
私たちも生徒自治会役員として先輩方のように時代や環境のせいにすることなく、いま私たちに何ができるかを考え、失敗を恐れずチャレンジし続け、新たな伝統を創造して行きます。
最後になりましたが、これからも先輩方、先生方や自分の家族、そして地域の皆様への感謝の気持ちを大切にし、この市西で確かな学力と豊かな人間性、そして健やかな体、知・徳・体をさらに育み、めまぐるしく移り変わる社会を生き抜く力を身に付け、社会に貢献できる人間に成長するために日々精進していくことを誓います。」と挨拶を述べました。
市長挨拶
石井登志郎市長は「生きていく上で大切なことは、自分が常に情熱を持ち、そして苦しいときも仲間と共に励まし合い、高め合いながら生きていくことです。熱い情熱を持って学び続ける市西生の皆様を西宮市は全力で今後も支えていきたいと思います。卒業した後も。学校を訪れてくれれば市西はあたたかく皆さんを迎えてくれると思います。これからの皆様のすばらしき未来を祝し、そして市西がこの100年を境に200年300年と発展していくことを祈念し、西宮市を代表してお祝いの挨拶をさせていただきます。」と挨拶を述べました。
祝典演奏(吹奏楽部、コーラス部・OG・有志による『愛の讃歌』、岩谷時子さん【高女11回生】の紹介)
校歌演奏(市立西宮高等女学校校歌、西宮市立西宮高等学校校歌)
閉式の辞
最後に「1年延期となった記念式典ですが関係者の皆様のご尽力で無事に開催されたこと、そして今日ここに皆様が集まり同じ時間を共有できたことを心より嬉しく思います。まだまだ大変な日々ではございますが皆さんが元気にされることを心から願っております。」と山内典子副実行委員長(PTA会長)が閉式の辞を述べ、式典は幕を閉じました。
幕間:(特別企画)市西生による研究発表・作品展
研究発表
作品展
第二部:記念コンサート
F.メンデルスゾーン 劇付随音楽『真夏の夜の夢』より”結婚行進曲” /兵庫芸術文化センター管弦楽団(PAC)
司会:いがらし あみ さん(株式会社オフィスキイワード所属)【60回生】
P.サラサーテ ツィゴイネルワイゼン ヴァイオリン/宮本 侑昂さん【72回生】
C.シャミナード コンチェルティーノ op.107 フルート/安藤 史子さん【33回生】
G.ヴェルディ 『アイーダ』より”清きアイーダ”
G.プッチーニ 『トゥーランドット』より”誰も寝てはならぬ” テノール/谷川 佳幸さん【35回生】
A.ドヴォルザーク 交響曲第9番『新世界より』 1・4楽章
J.シュトラウス ラデッキー行進曲(アンコール曲) /兵庫芸術文化センター管弦楽団(PAC)