第21回 湯川記念こども課外教室 ~未来の科学者たちへ~
更新日:2023年5月11日
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令和元年(2019年)12月6日、苦楽園小学校で小学校6年生を対象とした「湯川記念こども課外教室」が開催され、第34回西宮湯川記念賞を受賞されたペンシルベニア州立大学物理学科の村瀬孔大助教授の講話がありました。
村瀬孔大助教授の講話
講話は、村瀬助教授の自己紹介から始まりました。
5歳の頃から将来の夢は科学者であり、心変わりはしていなかったと村瀬助教授は語っていました。
物理に興味を持ち出したのは、小学校4、5年生の頃にアインシュタインの番組が面白かったのがきっかけだと児童に話してくれました。
次に、「宇宙物理学者になるまで」や「宇宙の研究」について話してくれました。
「光は波であり、様々な種類がある。」、「宇宙からは光以外の放射線も飛んでくる。」、「ブラックホールの近くを光だけで調べるのは難しい。」など、物理学を使い、答えを探求し続けている科学者たちの話をしてくれました。
最高エネルギー宇宙線、ガンマ線バースト、活動銀河、ニュートリノなどの難しい専門用語の話のときは、プロジェクター映像に合わせて説明があり、児童たちは真剣に話を聞いている様子でした。
村瀬助教授の講話が終わると、会場は大きな拍手に包まれました。
宇宙についての質問コーナー
課外教室の最後には質問コーナーがあり、児童からは、「ブラックホールはどうやってできたのですか?」、「なんで宇宙に興味を持ったのですか?」、「人がブラックホールに吸い込まれた事はあるのですか?」など、様々な質問がありました。
村瀬助教授は「ブラックホールは大きな星が消滅した時にできます。」、「1つ目は、星を見るのが好きで、星や宇宙の秘密を知りたくなったからです。2つ目は、アインシュタインが宇宙について調べていたからです。」、「地球から行ける距離にブラックホールが中々ないので、まだ人は吸い込まれていないと思います。」と児童の宇宙に対する疑問に丁寧に答えてくれました。
その後、代表の児童2名が村瀬助教授に花束を贈呈し、課外教室は終了しました。
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