【大社中学校】西宮震災記念碑公園の清掃と追悼式
更新日:2024年1月25日
ページ番号:17249005
※この記事は平成29年度に作成したものです。
平成30年(2018年)1月15日、西宮震災記念碑公園で大社中学校の一年生全員による清掃と追悼式が行われました。
平成7年(1995年)1月17日に多くの尊い命が失われた阪神淡路大震災。
大社中学校では、震災を体験していない世代にも、この悲劇を忘れずに語り継いでいくために、平成13年度(2001年度)から西宮震災記念碑公園で園内の清掃と追悼式を実施しています。
【公園清掃】
生徒たちは雑巾やほうきを手に、班に分かれて清掃を開始しました。落ち葉や枝を拾い集め、持ってきたゴミ袋はすぐに一杯となっていました。慰霊碑の清掃では、刻まれた名前の多さに驚きながら、気持ちを込めて拭いている様子でした。
【追悼式】
清掃の後に追悼式が行われました。
亡くなられた方々を偲んで黙祷を行い、生徒代表が作文を読み上げました。
「今から23年前の1月17日午前5時46分に地震が起こり、阪神地区から淡路島にかけて被害を受けました。西宮市での震災被害はとても大きく、多くの市民が避難所で生活しました。私は震災のことを知り、震災が起こるとみんなが自分のことで精一杯になってしまいそうで怖いと思いましたが、それは違いました。被害を受けなかった人が避難所の人にお風呂を貸したり、ご飯を差し入れたりとたくさんの助け合いがあったことを学びました。
今、私たちは当たり前のように水を使ったり、食事をしたり、家でゆっくり過ごすことができます。しかし、この生活はいつかできなくなるかもしれません。もしかしたら明日、大きな地震が起こって、今まで当たり前にやってきたことができなくなるかもしれません。だから当たり前の日々に感謝して過ごすことはとても大切です。
震災のせいで生きたくても生きられなかった人の分も一日一日を大切に生きていかなければいけません。震災があったことでわかった『助け合うこと』を大切に生きていきましょう。」
と思いを込めた作文で生徒全員に呼びかけていました。
最後に、この日の清掃について生徒に話を聞きました。
「慰霊碑に名前が刻まれている方たちの分まで大切に生きていきたいです。」
「震災はいつ来るかわからず、逃れられないものなので、自分たちの身近にあると感じながら一日一日を大切にしたいです。」
「様々な方がここに来られるので、子供や大人の方が訪れやすい綺麗な公園にしていきたいです。」
「雑巾で慰霊碑を拭いている時、亡くなられた方の多さに驚きました。一人ひとりが震災のことを忘れずに生活していきたいです。」
と公園内の清掃活動を通して、震災をより身近に感じ、そのことを忘れずに一日一日を大切に生きる決意を語ってくれました。
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