越木岩神社の秋季例大祭行事「泣き相撲」をリポート!
更新日:2018年11月28日
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子どもの成長を祝い、願う越木岩神社の「泣き相撲」
健やかな成長を祈願し、祝う、「泣き相撲」
気候の良い時季になると全国各地で行われる泣き相撲。その中でも200年以上の歴史を持つのが、西宮市甑岩町にある越木岩神社の奉祝行事・泣き相撲です。
子どもの成長を願い参拝へ
越木岩神社の御祭神は市寸島比売命(いちきしまひめ)で、俗に辨財天(べんざいてん)と称せられ、子どもの成長や芸能の上達を祈る神様。また御神体である甑岩(こしきいわ)は女性守護・安産・子授けの神様として広く信仰されています。泣き相撲は、子どもを授かったことに感謝するとともに、健康な成長を祈願する神事。神聖な土俵に素足をつけることによって災いや悪霊を払いのけるとも伝えられています。
御神体の甑岩
まわしをつけて力士に変身
今年の泣き相撲は9月16日(日曜日)に開催されました。
相撲に参加できるのは首の座った3歳までの男女。参加者が受付に行くと、記念品のお守りと手ぬぐいが授与されます。
ずらっと行列。たくさんの方が参加されました
そして色とりどりに用意されたまわしを借りて装着すると、たちまちかわいい子ども力士の誕生です。まわしをつけたあとは、家族ごとにお祓いを受け、土俵前へ。土俵では東西に分かれ、4人一組で取り組みが行われます。
まわしをつけてうれしそう
まずはお祓いをしてもらいます
とってもかわいい小さな力士たち
土俵は泣き声と歓声に包まれる
土俵に上がった子どもたちは市内高校・大学相撲部の学生に抱えられ、ゆっさゆっさと高く持ち上げられます。
子どもたちの表情がそれぞれ違っておもしろいですね
驚いて大きな声で泣きだす子もいれば、きょとんとして動じない子、ニコニコ笑って楽しそうな子もいて、反応はさまざまです。一方、それを見守る家族の方々は一様に幸せそうな笑顔で温かい歓声を上げます。
大きな声で泣く赤ちゃん
この日の手形を成長の記念に
無事、取り組みを終えたあとは手形会場へ。ここで横綱・白鵬関のサインと手形入りの色紙に子どもの手形を押します。記念品として持ち帰った手形色紙は、子どもの成長を記録する大切な記念になることでしょう。
小さな手を白鵬関のサインの横にぎゅーっと
芦屋市から来場したご家族は、「過去に長男が参加してとても良い思い出ができたので、今年は次男も連れてきました。泣き相撲の写真を年賀状に載せて、子どもの成長を親戚や友人たちに報告しています」と話してくださいました。
兄弟そろって、良い思い出ができました
今年の泣き相撲を終えて
神戸市から来た永井瑠衣さんと娘の彩葉ちゃん。「以前から泣き相撲のことは知っていて、今年初めて参加しました。普段とはまた違った子どものかわいい姿が見られてうれしいです」と瑠衣さん。彩葉ちゃんのいとこの竹内要くんも初参加。「ご奉仕者の方たちもみなさん親切で楽しい行事でした。ぜひ来年も参加したいです」とお母さんの佑依さん。
要くんと彩葉ちゃん。一緒にかわいく力士になりました
越木岩神社の神職の方からもコメントをいただきました。
「当社ではご神徳をお享けいただくためにも、お子様の成長の節目を大切にしております。人は『節目』を大切にすることで、まっすぐで幸せな人生を歩んでゆくことができると考えます。大空に向かってすくすくと伸びていく若竹は、背丈を急激に伸ばしながらも、必ず自分の身に『節』を入れます。竹は節があるからこそ、その身をまっすぐに強く、そしてしなやかに伸ばすことができます。泣き相撲もお子様の人生の大事な節目の一つとして執り行わせていただいております」
子どもたちを見るみんなが笑顔です
天気予報を覆し晴天にも恵まれた今年の泣き相撲には、827人の子どもが参加しました。
来年度の仮申し込みは、越木岩神社HPで受け付け中です。
NISHINOMIYA COMMONS編集部
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