市民の安全を守るため、消防救助技術を向上させる訓練施設が完成!
更新日:2019年1月10日
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竣工した「西宮市消防訓練施設」で披露された迫力ある消防訓練
「西宮市消防訓練施設」が竣工
2018年は地震や台風、大雨や高潮など多くの自然災害が起こりました。改めて自然の脅威を痛感し、防災意識が高まるなか、甲子園浜に新しく消防訓練施設が設置されました。今回は11月27日から運用が開始されたこの「西宮市消防訓練施設」についてご紹介します。
甲子園浜に建てられました
11月27日、西宮市消防訓練施設の竣工式が開催されました。石井登志郎西宮市長による式辞や来賓者による祝辞では、施設の活用による消防救助技術の向上を願う思いが語られました。
竣工を祝し、テープカット
石井登志郎西宮市長による式辞
国会、兵庫県議会、西宮市議会や関係団体から140名が列席
消防職員による迫力のある訓練披露
消防職員による実火災想定訓練披露が行われました。集合住宅を想定した訓練施設の6階から火災が発生したというシナリオです。
救助、消火準備にとりかかる消防職員
敷地内にはしご車やポンプ車などの消防車両が集まり、各隊員の連携によって要救助者の救出、放水、鎮火までの活動が行われました。
6階にいた要救助者をバスケットに移して救助
救出用のロープを力いっぱい引きます
もう1名の要救助者はロープで救助
迅速な救助のあとは消火活動
緊張感を持ち、正確かつ迅速に一つひとつの作業に取り組む隊員の姿に、日々積み重ねられている訓練の成果が見て取れます。
地上6階からロープを使い、隊員が地上に脱出し、訓練終了
より実践的な訓練を可能にする施設
西宮市消防訓練施設の大きな特徴は、複数の部隊が連携した総合的な訓練を実施できることです。訓練施設は鉄筋コンクリート造7階建てのA棟と鉄筋コンクリート造2階建てのB、C棟の3棟で構成。
各種救助訓練ができるB棟(写真右)と戸建て住宅を模したC棟(写真左)
戸建て住宅やメゾネットタイプの集合住宅など様々な間取りを想定しており、実放水可能な模擬居室や、水蒸気で熱気を充満させ火災現場での濃煙熱気を疑似体感できる施設も備えています。他にも、安全な緊急走行を行うための車両操縦訓練用コース、倒壊したビルなどのガレキの中から負傷者を救出する訓練を行う施設など、あらゆる災害現場を想定した訓練を実施することが可能です。
室内は住居の間取りを再現し、より実際に近い想定訓練が可能に
また、この訓練施設は消防職・団員だけでなく、地域の消防協力隊、自衛消防隊、自主防災会などの防災訓練にも利用することができます。市民が訓練を経験しておくことで、万が一火災に遭遇した場合でも、落ち着いて消火や避難を行うことが期待されます。
複数台の訓練に参加した消防車両
災害に対する関心と危機感を持とう
消防救助技術の一層の向上に励む消防隊員の方々に、市民ができる備えや心構えについてアドバイスをいただきました。
訓練後、整列する消防職員
「災害時に必要な情報を得る方法を知っておくことが肝心です。西宮市ではさくらFMで防災情報が放送されます。また防災訓練に参加することはもちろん、参加できなくても、そのチラシを読むだけでも防災意識は高まります。まずは普段から当事者意識を持って、災害時にどのような行動をとるのか考えておくことが大切です」
皆さんもこれを機に災害時の行動を家族で話し合い、防災グッズを用意・点検するなど、すぐにできる対策を実行してみてはどうでしょうか。
「住民みんなで防災意識を!」と、すてきな笑顔でメッセージ
NISHINOMIYA COMMONS編集部
西宮市消防訓練施設のマーカーリスト
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