西宮への地元愛を育むには、高校野球が最高の舞台やったんです<「西宮をPRする会」会長・竹内博さんに聞く>
更新日:2017年3月24日
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第98回全国高等学校野球選手権大会での人文字
地元開催の国民的イベントをラジオで確認する違和感
「西宮をPRする会」を設立したきっかけは2000年にさかのぼります。西宮青年会議所という団体に所属していたのですが、ちょうどその年が設立50周年で、さまざまな社会貢献に取り組もうという記念プロジェクトの責任者を私が務めることになったんです。
当時も今も、西宮にはたくさんのコンテンツがあります。どうせやるなら継続性、経済性、社会的に大きな効果がある取り組みをしたいと考えたら、高校野球が一番じゃないか、と。
私は野球少年じゃないので、高校野球も仕事で車に乗っている時に「地元の高校は勝ったかな?」ってラジオで確認する程度やったんです。でも、ある時「すぐ近くの甲子園球場でやってるのに、ラジオで聞いてるっておかしくないか?」と違和感を感じた。
日本中から人が集まる大イベントを地元西宮でやってるのに、地元の我々に当事者意識がないっておかしいんちゃうか......って思ったきっかけが高校野球でした。結果、甲子園球場を舞台に活動をはじめ、青年会議所の事業を引き継いで「西宮をPRする会」を立ち上げて、現在も活動を続けています。
地元西宮への郷土愛を育むのが最大の目的
高校野球に西宮市民が関わるといっても、急に審判や運営を西宮の人ができるわけではありません。そこで自分達にもできることに取り組もうと、今は二つの活動がメイン。一つは、ライトスタンドの観客席で作る 人文字で西宮市をPRする活動。もう一つは、高校野球観戦に来た全国の方々の記念撮影をお手伝いする シャッターサービス。メディアに登場するので人文字に注目されることが多いんですが、実はシャッターサービスがめちゃくちゃ喜んでもらえるんですよ。地元の出場校のプラカードと写ってもらったりしますけど、喜んでもらえてお礼の手紙をいただくことも多いです。
開会式前、早朝からの人文字準備
よく考えたら、全国の各都道府県の人々が一カ所に集まるイベントって高校野球と国体ぐらいでしょ。毎年2回、西宮市で国体があるって考えたら凄いですよね(笑)
でも僕らの目的はあくまで、西宮市民の皆さんに 郷土愛を持ってもらうこと。高校野球のために全国から甲子園球場に集まる方々をおもてなしする僕らの取り組みに関わったことで西宮への郷土愛を育んでくれたら、それが最高の結果なんです。
だから、阪神タイガースの優勝パレードのお手伝いや西宮市内で撮影する映画のエキストラを集めたりと、他の活動をやったこともあります。これからも西宮への郷土愛を育む取り組みを続けていきます。
「西宮をPRする会」会長・竹内博さん
子どもたちを高校野球の「当事者」にしてあげたい
もうすぐ夏の高校野球も100回大会を迎えます。この記念すべき大会に、僕らもこれまでにない形でお手伝いをさせてもらおうと模索しています。例えば、地元西宮市の小中学生にベンチ裏の掃除や片付けなど大会運営のお手伝いをしてもらうとか。
普段の大会なら、警備や管理の問題などでまず無理です。でも、100回大会という特別な力が超えさせてくれる部分もあるかも...。もし実現したら、参加した小中学生にとっては、大切な思い出として一生記憶に残りますよね。きっと「西宮に住んでて良かった」、「西宮好きや」ってなってくれるんちゃうかな、って(笑)
NISHINOMIYA COMMONS編集部
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