4月8日(日曜)、廣田神社で開催の「つつじ祭」。兵庫県天然記念物・コバノミツバツツジを愛で、守る
更新日:2018年3月29日
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廣田神社境内のコバノミツバツツジ
赤紫色の可憐な花が咲き誇る、春恒例のつつじ祭
神功皇后によって創建された廣田神社
神功皇后によって創建された、兵庫県第一の古社「廣田神社」。約16,000坪もの広大な境内には、かつて約20,000株のコバノミツバツツジが生育し、300年以上も前から「廣田山のつつじ」として知られています。
見ごろの春には多くの参拝客を魅了
この開花を祝い、4月8日(日曜日)、廣田神社境内で「つつじ祭」が開催されます。舞楽や演舞、中国琵琶の演奏が奉納されるほか、今年は新たに、お稚児さんによる稚児行列を実施。参集殿前を出発した行列は、雅楽が奏でられるなか参道を進みます。
また神社の近隣住民が中心となって出店する「ひろたのいち イロドリ」を併せて開催。ここでしか出会えないものや普段の暮らしを彩る楽しいものを集めた"いち"を開催する予定です。
「ひろたのいち イロドリ」の様子
広田山のシンボル、コバノミツバツツジを後世に伝える
暖かな日差しのなか咲き誇る群落
廣田神社の「コバノミツバツツジ群落」は、昭和44年に兵庫県の天然記念物にも指定されています。かつては見事な群落であったことが知られていますが、近年、一帯は明るいアカマツ林から照葉樹林へと次第に移行し、耐陰性が非常に低いコバノミツバツツジの個体数や群落面積は減少。このまま放置すると群落はさらに衰退し、いずれは消滅する可能性が危惧されています。
再生活動に取り組む保存会と参加市民
そのため、この群落を保全する「広田山コバノミツバツツジ群落保存会」が発足しました。照葉樹の伐採や落ち葉かき、下草刈りなどの保全活動や、広田山公園内で採取した種から育てた苗木の植樹を実施しています。
周辺の生物多様性にも配慮しながら、コバノミツバツツジ群落の保全・再生を目指し、活動しています。
廣田神社の神聖なゆっくりとした空気の中で、色鮮やかなコバノミツバツツジとお買い物等をご家族みんなで楽しんでみてはいかがでしょうか。
NISHINOMIYA COMMONS編集部
廣田神社のマーカーリスト