終戦から75年 平和への想いを引き継いでいく ~市の取組を紹介~

写真:平和の交響(西宮市平和モニュメント)
令和2年(2020年)、終戦から75年を迎えました。本市は「平和非核都市」を宣言し、核兵器のない平和な世界の大切さを伝えるため、さまざまな取組を行っています。
節目を迎えた今だからこそ、一緒に平和について考えてみませんか。
写真:JR西宮駅南側の平和モニュメント「平和の交響」。終戦50年を迎えたことと、阪神・淡路大震災からの復興の想いも込めて建設され、市民からの寄附も受けて平成8年(1996年)に完成

平和非核都市宣言

青い空、緑の大地、そして、おだやかな暮らしは、
わたくしたち西宮市民のみならず、
平和を愛するすべての人の願いです。
そんな平和への願いとはうらはらに、
世界はおろかにも人類を何十回も滅ぼすほどの
核兵器を蓄積しました。
核戦争に未来はありません。
恐ろしい核兵器をつくってはならないし、
持ってもいけないし、持ち込ませてもなりません。
わたくしたちは、
世界中に核兵器の廃絶を強く訴えるとともに、
平和を愛する社会をはぐくみ、
築くことを誓い、
平和非核都市をここに宣言します。

昭和58年(1983年)12月10日 西宮市

【問合せ】人権平和推進課(0798・35・3473)

知ってほしい「平和非核都市」西宮の取組

写真:平和灯ろう流し
平和灯ろう流し

写真:親子広島バスツアー
親子広島バスツアー
市は平成22年(2010年)8月1日、世界の都市と連携して平和の意義をアピールする「平和市長会議(現在の平和首長会議)」に加盟しました。
また、原水爆禁止西宮市協議会などと連携し、「原爆展」、「平和灯ろう流し」、「親子広島バスツアー」などさまざまな平和啓発事業を実施しています()。
これからも、先人たちの平和への想いを次の世代に伝え、引き継いでいくための取組を行っていきます。

(注)今年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、平和灯ろう流し・親子広島バスツアーを中止するなど、事業内容に変更があります。
最新情報は市のホームページ(令和2年(2020年)度平和啓発事業)に掲載するほか、実施日が近い催しについては本紙でも広報予定です

原爆展
写真:原爆展
写真:がれきの付着した陶器
がれきの付着した陶器
広島平和記念資料館から借用した被爆資料やポスターを展示しています。
※感染症対策をした上でお越しください
【日程】
8月31日(月曜)まで
【会場】
市役所本庁舎1階南側 展示コーナー

戦争の記憶に触れる ~体験談を紹介

戦争の悲惨さ、平和の大切さを後世に伝えるため、戦争にまつわる体験談を貴重な資料として収集・保存しています。
いただいた戦争体験談等は、市のホームページ(「戦争の記憶」~受け継がれる想い~)に掲載しています。ぜひ体験者の生の声を通して、平和の尊さを感じてください。

体験談を募集しています

体験談を寄稿いただける方は、人権平和推進課にお問い合わせください
※詳しくは市のホームページ(戦争にまつわる体験談を募集します)にも掲載

平和への想いを伝える施設・石碑

平和資料館
写真:平和資料館の展示
(1)平和資料館の展示
教育文化センター(川添町)内にある平和資料館では、寄贈いただいた戦災資料やパネルを展示・解説しています(写真(1))。
【開館時間】
午前10時~午後5時。月曜休館
【問合せ】
0798・33・2086
平和非核都市宣言の記念碑
写真:市役所本庁舎前の碑
(2)市役所本庁舎前の碑

写真:阪神甲子園駅前の碑
(3)阪神甲子園駅前の碑
市内14カ所に記念碑や看板等を設置し、平和の大切さを啓発しています(写真(2)(3))。
(2)市役所本庁舎前の碑。隣にあるのは広島市から寄贈された旧市庁舎の被爆石
(3)阪神甲子園駅前の碑。老朽化した標柱を撤去し、3月に新しく設置

コロナ禍で平和を祈る

写真:西宮市長 石井 登志郎
西宮市長 石井 登志郎
今年で終戦から75年を迎えました。本市では、平和の大切さ、命の尊さを伝えるため、原水爆禁止西宮市協議会の皆さんなどと共に、毎年夏の時期を中心にさまざまな啓発事業に取り組んでいます。しかし、今年は新型コロナウイルスの感染拡大により、残念ながら例年のような事業実施が難しい状況となっています。
このコロナ禍の現状においては、何かを行う際に不自由さや不便さがある中、改めて普段通りの生活を過ごせることが、当たり前ではないということを実感しています。今年の夏は、家族や友人、大切な人を思いながら、それぞれのタイミングで、平和について考える機会を持っていただければと思います。

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